京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2020.05.14
職人の技の粋を実感!がま口づくり体験
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
ふっくらしたフォルムと、閉じたときの「パチッ」という軽快な音。がま口の魅力が存分に味わえる専門店で、専用の道具を使った本格的ながら気軽に楽しめる、がま口づくり体験はいかがでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、現在、「がま口づくり体験教室」の受付を停止しています。
再開時期については公式サイトを確認ください。
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
あやのこうじ おかざきほんてん
AYANOKOJI 岡崎本店
京都・岡崎、平安神宮の東側に本店を構える「AYANOKOJI」はがま口専門店。『彩りの小路』という店名の由来通り、定番の帆布生地60色に加えて、季節やイベントに合わせた限定柄など常時100種類以上のカラフルな商品が並びます。猫やドットをモチーフにした可愛らしいものから男性におすすめのシックな色合いのものまで、販売されるがま口はすべて自社工房で手作りされたもの。形もお客様の声を反映したオリジナルなものがたくさんあります。また、岡崎本店では職人によるがま口づくりの見学や、体験もすることができます。岡崎散歩の際に、素敵ながま口を手に入れてみませんか。
がま口づくり体験教室 3.3寸がま口財布コース ※予約制 | |
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料金 | 3,080円(税込) |
所要時間 | 約60分 |
定員 | 2名~6名 |
備考 | ※体験希望日の1週間前までに公式サイト内「体験教室ページ」より要予約 |
AYANOKOJI 岡崎本店 | |
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所在地 | 京都市左京区岡崎南御所町40-15地図 |
アクセス | 地下鉄東西線「東山」または「蹴上」駅より各徒歩約15分、市バス5・32・100号系統「岡崎公園動物園前」または「岡崎道」より各徒歩約3分 |
電話番号 | 075-751-0545 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 10:00-18:00 |
休業日 | 不定休 |
受付
まずは店舗奥にある実演&体験場所へ行きましょう。入口には職人さんにそっくりな似顔絵が!体験コースは、小学生から体験可能ながま口印鑑ケース、中級者向けの4.5寸がま口コスメポーチなど、5つのアイテムが用意されています。
生地と口金を選ぶ
今回は初級者向けの3.3寸がま口財布作りにチャレンジ!あらかじめ袋部分が用意された生地から好みのものを選びます。店頭に並んでいない柄が多く、外側だけでなく内側の色によっても雰囲気が変わります。口金はシルバー、ゴールド、アンティークゴールドの3色から選択します。
道具の説明
必要な道具は左から、生地を口金に貼り付けるノリ、生地を押し込むためのやっとこ、ノリの乾き具合を確認する目打ち、紙ひもを切るためのはさみです。これらの道具は、非売品の可愛いがま口ポーチに入った状態で用意されています。
生地を折る
まずは生地の準備を進めていきましょう。口金に入る部分となる生地の端から5mmのところに、跡が残るよう折っていきます。はじめに定規を使って5mm幅を測り、「口」部分の生地をすべて折ります。
口金にノリを塗る
まずは職人さんのお手本を見て、紙の上でノリを塗る練習をします。力加減がわかったら、口金に塗っていきます。ポイントは、ノリではなく口金を動かすこと、つけすぎないこと。また、ノリの塗り足しはできるそう。
口金に生地をはめる
ノリが少し乾いてきたことを確認したら、やっとこという道具を使って生地を口金にはめ込みます。留め金、蝶番、そして残った部分という順番です。留め金は生地の真ん中と、蝶番は縫い合わせとをしっかりと合わせることが重要です。
紙ひもをはめる
生地と口金の隙間を埋めるため、紙ひもを同じくやっとこではめ込んでいきます。最後は端ギリギリの箇所で切断しましょう。生地もそうですが、やっとこが正しい角度で使えていれば無理な力を入れなくても自然と収まります。
口金の端を曲げる
最後に蝶番部分の端を曲げて紙ひもや生地が出てこないよう処理します。やっとこを使いますが、少し難しい工程なので仕上げは職人さんにお願いしてもOKです。力を入れすぎると傷になるので注意してください。
完成
ここまで約60分ほどですが、説明上手な職人さんとの体験はあっという間です。体験用に工夫された工程なので、初心者でも完成度の高いがま口を作り上げられます。(写真左は職人さんによるサンプル)
お買い物
取材時は「猫の日」が近かったこともあり、猫柄のがま口がたくさん並んでいました。また、岡崎本店の限定商品もあるのでお見逃しなく!コーナーごとにユニークながま口が揃うので、ついつい時間を忘れて見入ってしまいます。
職人さんのお手本を見ながらの体験だったので、とても分かりやすかったです。少し難しい部分もありましたが、終始笑顔の絶えない体験時間だったので、その思い出と一緒に、今回作ったがま口を大切にしたいです。/写真はがま口職人の吉田さんと