日本全国で多くの地元の人に愛され、食べられている「B級グルメ」。古都京都にも和食から軽食までさまざまなジャンルのB級グルメがあります。いずれも京都らしさを存分に味わうことができるB級グルメばかりですので、ぜひ京都旅行の参考にしてみてください。今回は、京都の歴史が築き上げたB級グルメを紹介します。
- 京都の食文化とB級グルメ
- 京都のおすすめB級グルメ うどん・そば3選
- 京都のおすすめB級グルメ 中華3選
- 京都のおすすめB級グルメ 洋食3選
- 京都おすすめB級グルメ 喫茶・パン3選
- 京都おすすめB級グルメ 軽食・和菓子4選
- 【番外編】長年地元に愛されるグルメの老舗・名店4選
- 京都B級グルメ巡りに、JR東海ツアーズおすすめプラン
- まとめ
京都の食文化とB級グルメ
平安京への遷都以来、1000年にも及ぶ長きにわたり政治や文化、宗教の中心地として栄えていた京都。その間、貴族、武士、僧侶をはじめとする多様な人々が集まり生活していたことから、京都では多彩な食文化が育まれてきました。このような長い歴史の中で花開いてきた京都の食文化は、B級グルメにも影響を与えており、手軽に食べることができるグルメでありながらどこか伝統や歴史を感じられるものが多くあります。
京都は、料理の下地になる水がおいしい
三方を山に囲まれた盆地に位置し、鴨川や桂川などが流れる京都の地下には、山々でろ過された良質な水が豊富にあります。京都の水は硬度が低いので、だしをとる際に昆布の旨みが出やすく、だしを重んじる食文化の発展へとつながりました。
また京都は、酒造りや豆腐作りなどが盛んな土地としても知られています。さまざまな料理の下地となる水が良質で美味しいことも、京都で多彩な食文化が育まれた一因といえるでしょう。
京都B級グルメの特徴
だしの文化が根強く、酒造りや豆腐作りなどが伝統的におこなわれてきた京都では、他の地域に比べてB級グルメにも和食のものが多く、深い味わいを楽しむことができます。
京都では卵をよく食べる?
京都には卵にだしを加える「だし巻き」をはじめ、卵を使った料理がいろいろあります。老舗の名物料理として卵料理が提供されていることも多く、このあとご紹介する「天津飯」や「玉子サンドイッチ」なども、京都の人々に親しまれている卵料理です。だしとの相性もバッチリな卵は、いろいろな形で京都のB級グルメを支えています。
独自の進化を遂げた京都の町中華
和食のイメージが強い京都ですが、京都で独自の進化を遂げた「京都の町中華」も見逃せません。実は京都で中華料理が食べられるようになった当初は、「脂っこい」「においが強い」などが理由で、主に祇園などの花街で中華料理は不評だったそうです。そこで、京都初となる中華料理店の料理長が、にんにくや香辛料を控え、だしを効かせたあっさり味にアレンジしたそう。京都人に受け入れられやすい味になった京都の町中華は、舞妓さんにも評判になり、日本屈指の中華料理が誕生しました。後述する「鳳舞楼」も、京都で進化した中華料理の1つです。
京都のおすすめB級グルメ うどん・そば3選
京都では、うどんやそばなどの麺類もよく食べられています。ここでB級グルメとしてご紹介するうどん・そばは、昔ながらの味わいを生かしつつオリジナリティを加えたものばかり。ぜひ京都で進化したうどん・そばをご賞味ください。
1. 京都きっての人気うどん屋 「山元麺蔵 うどん」
2006年に開店した「山元麺蔵」は元バレーボール選手だった店主が営むうどん店。かつて店主の祖母がうどん店として使っていた町屋を改装した店内は、風情溢れる落ち着く雰囲気が漂っています。
「山元麺蔵 「山元麺蔵 うどん」の最大の魅力は、のど越しと歯ごたえの良さ。つるつるもちもちとした絶妙なバランスで喉越し良くコシのあるうどんが大人気です。サクサクにあがったごぼうの天ぷら「土ごぼう天」もうどんと一緒に多くの方が注文する人気メニュー。また、なるべく待ち時間が少なくなるよう店頭予約や電話予約ができるのに加え、気持ちの良い接客も評判です。
3日前から電話予約ができるので、あらかじめお店に連絡しておくとスムーズ。時間に限りのある旅行者にとって、おいしいうどんを長時間並ばずに食べられるのはうれしいポイントですね。持ち帰りもあるので、京都でも特に人気のうどんをお土産に購入するのもおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒606-8334 京都府京都市左京区岡崎南御所町34 |
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電話番号 | 075-751-0677 予約用電話075-744-1876 |
アクセス | 地下鉄「東山駅」下車、徒歩約11分 京都市営バス「動物園前」下車、徒歩約2分 |
公式HP | https://www.instagram.com/yamamotomenzou.official/ |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
2. 京風カレーうどんの名店 「日の出うどん カレーうどん」
「日の出うどん」は蹴上にあるカレーうどんが人気のお店です。開業当初はまんじゅう屋の「まんじゅう日の出」として知られていましたが、近所に学生が多く住んでいたことから食堂としての営業を開始し、昭和32年頃から本格的にうどん店になりました。
鰹だしが効いたカレーのつゆは、徳島県産の宗田鰹節や醤油、15種類のスパイスが効いた自家製ルーが決め手。とろりとした餡かけのような口当たりの良さは、もちもちのうどんと相性抜群です。カレーうどんの辛さは普通、中辛、辛口、激辛の4段階で変更可能なので、好みに合わせて注文できるのもうれしいですね。(中辛、辛口、激辛は追加代金が必要です)
「水路閣」で有名な南禅寺近くに位置するノスタルジックな「日の出うどん」は、映画のロケ地になったこともあり、ロケ地巡りとして立ち寄るファンもいるそう。
予約はできないので、混み合う時間帯を避けて訪れると良いでしょう。
施設情報
所在地 | 〒606-8446 京都府京都市左京区南禅寺北ノ坊町36 |
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電話番号 | 075-751-9251 |
アクセス | 京都市営バス「南禅寺・永観堂前」下車、徒歩約7分 |
3. 宮津市のご当地グルメと言えばこれ 「豚珍館 宮津カレー焼きそば」
焼きそば×カレーという組み合わせが珍しく、近年、京都府北部にある宮津市のご当地グルメとして注目を浴びている「宮津カレー焼きそば」。「中華料理 豚珍館」は、この「宮津カレー焼きそば」が名物のお店です。
「宮津カレー焼きそば」の中でも特につゆだくで地元野菜をたっぷりと入れたカレー焼きそばは、「中華料理 豚珍館」ならでは。複雑なインド由来のスパイスが効いたカレーと、それに負けない中華の風味が絶妙なバランスで生かされています。宮津カレー焼きそば発祥の店「平和軒」の味に近いと評判の「カレー焼きそば スパイシー」も人気です。
売り切れ次第営業終了となるので、ぜひ食べてみたいという方は早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒626-0016 京都府宮津市新浜1951-4 |
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電話番号 | 0772-25-1715 |
アクセス | JR「宮津駅」下車、徒歩約5分 |
京都旅行にはJR東海ツアーズのプランがおすすめです。
京都のおすすめB級グルメ 中華3選
京都の町中華は、横浜や神戸、長崎など、日本を代表する中華街で食べられる中華とは一線を画します。その理由は、花街が栄えた都市ということもあって、においや刺激のある食材を避けていることにあります。だしをふんだんに取り入れた京都の町中華は、あっさりした味の中にも旨みや風味を感じることができ、後を引く美味しさです。ぜひB級グルメとして名高い京都の町中華を味わってみてはいかがでしょうか。
1. 京都ラーメンの老舗 「本家第一旭本店 京都ラーメン」
京都のグルメといえば、湯豆腐やおばんざいなどの和食のイメージが強いですが、ラーメンの激戦区としても有名なことをご存じでしょうか。「本家第一旭本店」は、1947年に創業した京都屈指のラーメン店です。もともとは、始発前に出勤する駅職員向けに営業していたそうで、その名残から現在も朝6時に開店しており、早朝にもかかわらず開店待ちの行列ができるほどの人気です。夜勤明けの人や、夜行バスで京都に着いた観光客などで賑わっています。
「本家第一旭本店」のラーメンは、豚骨ベースの醤油味で、トッピングの焼豚は出産を2回経験した120kg前後の雌豚を厳選することで、余分な脂を出さず、スープが濁りにくいように仕上げています。また、醤油やネギ、もやしなどは地元京都の素材を厳選して使用。麺も複数の小麦粉をブレンドした熟成乾燥麺を使用するなど、細部にまでこだわった一品です。後味すっきりのスープが、これらの食材をバランス良くまとめ上げています。京都駅から徒歩5分と駅近なので、移動の前に腹ごしらえをしたいときにもおすすめです。連日のように行列ができるこだわりのラーメンをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
施設情報
所在地 | 〒600-8213 京都府京都市下京区東塩小路向畑町845 |
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電話番号 | 075-351-6321 |
アクセス | JR「京都駅」下車、徒歩約5分 |
公式HP | https://www.honke-daiichiasahi.com |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
2. 旨みたっぷりの餡が絡み合う 「マルシン飯店 天津飯」
京都東山にある中華料理の名店「マルシン飯店」は、玉子の上から器いっぱいにかけられた餡のだし香る「天津飯」が絶品のお店です。にんじんとネギのみが入ったシンプルな玉子はふわふわで、餡にも溶き玉子が入っているためとろとろの食感に仕上がっています。
また、もう1つの名物「熟成豚肉餃子」も見逃せません。すべて国産の材料を使った餃子は、焼き目がパリッとした食感の皮の中に、ドライエイジングで1ヶ月熟成させた厳選熟成豚肉の風味豊かな餡がぎっしり。酢醤油かオリジナルの餃子醤で召し上がるのがおすすめです。
ランチタイムから翌日の朝6時まで営業しているので、混み合う時間を避けて訪れることをおすすめします。
施設情報
所在地 | 〒605-0013 京都市東山区東大路三条下ル南西海子町431−3 |
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電話番号 | 075-561-4825 |
アクセス | 京都市営地下鉄「東山駅」下車、徒歩約1分 |
公式HP | https://marushinhanten.com |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
3. 旨みと辛さがクセになる人気メニュー 「鳳舞楼 からしそば」
京都中華の伝統的な名店「鳳舞」で修行を積み、京都ならではのあっさりとした味わいを継承した店主が営む中華料理店が「鳳舞楼」です。
昆布だしの旨みを生かしたさまざまなオリジナル中華料理の中でも特に人気があるのが「からしそば」。和がらしや酢などで味をつけた麺に野菜をたっぷり入れた餡がかかっており、旨みの中に鼻から抜ける辛さがクセになる京都のご当地グルメとなっています。舞妓さんがお座敷に上がってもにおいが気にならないよう、にんにくなどにおいがする食材を控えていることもこのお店の特徴です。デートや会合を控えているときなど、においが気になる日でも安心して食べることができます。
営業時間・定休日が公式サイトと異なる場合があるので、事前に確認してから訪れるのがおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒602-8071 京都府京都市上京区仕丁町327-7 |
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電話番号 | 075-555-5568 (予約専用電話:080-9823-4249) |
アクセス | 京都市営地下鉄烏丸線 「今出川駅」下車、徒歩8分 |
公式HP | https://houmairou.jp/ |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
京都旅行にはJR東海ツアーズのプランがおすすめです。
京都のおすすめB級グルメ 洋食3選
京都の洋食はとにかくボリューミー。というのも、京都は観光都市でもありますが、昔から学生が多い街でもあります。おなかを空かせた学生にたくさん食べてもらいたいという洋食屋さんの粋な思いが、京都の洋食には詰まっているのです。そんなボリュームも美味しさも折り紙付きの洋食B級グルメを3つご紹介します。
1. 学生のためのデカ盛り定食 「ハイライト食堂 カラフルジャンボチキンカツ」
1960年の創業以来、大学の学食に次ぐ第2の食堂として地元京都の学生たちの食生活を支え続けてきた「ハイライト食堂」は、観光都市でもあり学生の街でもある京都に6店鋪を構えています。お店のメニューの特徴は、なんといっても安いのに驚くほどボリュームがあること!一番人気のメニューは、チキンカツチーズ、おろしポン酢、ケチャップオニオンソースといった3種類の味を楽しめる「カラフルジャンボチキンカツ」です。
また、客の健康に配慮して、味の決め手となるソースやマヨネーズは手作りのものを使用しており、「おふくろの味」とも言える愛情たっぷりのボリューミーな定食を格安で食べられる食堂として、学生や地域住民の胃袋を支え続けています。
施設情報 ハイライト食堂 百万遍店(本店)
所在地 | 〒606-8225 京都府京都市左京区田中門前町94 |
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電話番号 | 075-781-4517 |
アクセス | 叡山電鉄本線「出町柳駅」下車、徒歩約10分 |
公式HP | https://hilite-kyoto.jp/ |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
2. 3つの味をワンプレートで 「キッチン・ゴン ピネライス」
「キッチン・ゴン」の名物は、チャーハンにポークカツをのせてその上からカレーソースをかけた三位一体の欲張りメニュー「ピネライス」。50年以上前に開店した当時は高級なイメージだった洋食を多くの人に楽しんで欲しいという思いから開発されたメニューなのだそうです。チャーハンやソースの量はカスタマイズが可能なので、自分にあった量をおいしくいただくことができます。
とにかく欲張りなセットが多く、「ピネライス」意外にも「大人様ランチ」や「スペシャルランチ」など、大人がワクワクするようなメニューが満載。選ぶ楽しさがあることも「キッチン・ゴン」の魅力のひとつです。
施設情報
所在地 | 〒604-8117 京都市中京区六角通高倉東入プラネシア六角高倉1F |
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電話番号 | 075-255-5300 |
アクセス | 京都市営バス「堀川丸太町」下車、徒歩約2分 |
公式HP | https://kitchen-gon.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
3. 1日100食限定のお店 「佰食屋 ステーキ丼」
「佰食屋(ひゃくしょくや)」は、その名の通り毎日100人分の食材を仕入れ、1日100食限定で営業しているお店です。「新鮮な食材を食べてほしい」という思いから店内には冷凍庫がなく、フードロス削減にもつながる環境に配慮した取り組みが注目されています。
メニューは「ステーキ丼」、「おろしポン酢ステーキ定食」、「ハンバーグ定食」から選ぶスタイルで、いずれも国産牛100%。お米も100%国産にこだわっています。なかでも見た目のインパクトも大きい「ステーキ丼」は柔らかな牛肉を薄くカットしてあるので、口に入れた瞬間に肉の旨みが口いっぱいに広がり、お肉の食感や風味を存分に味わうことができます。
2週間前からWEBで店内飲食の席予約ができるため、WEB予約をしてから訪れるのがおすすめです。
無添加、化学調味料不使用で、体にやさしいので、安心して食事を楽しむことができます。
施設情報
所在地 | 〒615-0024 京都市右京区西院矢掛町21シュール西院1F |
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電話番号 | 075-322-8500 |
アクセス | 阪急「西院駅」下車、徒歩5分 |
公式HP | https://www.100shokuya.com |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
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京都おすすめB級グルメ 喫茶・パン3選
和食のイメージが強い京都ですが、実はパンの消費量が多いことでも知られています。総務省統計局の「家計調査結果」によると、ここ10年ほどで京都の人はパンの購入額・量ともに5本の指に入る「パン好き」であることがわかっています。また、コーヒーの年間購入量も同様に5位以内と、意外にも洋のイメージがあるパンとコーヒーが好きな県民性。こうした背景からか、京都には有名な喫茶店が数多くあります。そんな京都で地元の人たちに愛されているパンや喫茶店をご紹介します。
1. 一味違う京都の玉子サイド 「喫茶マドラグ 玉子サンド」
京都で玉子サンドといったら、ゆで玉子ではなくふわふわ熱々の厚焼き玉子を挟むのが定番とされています。なかでも喫茶マドラグの「コロナの玉子サンドイッチ」は、京都を代表する玉子サンドです。
この玉子サンドは、京都で惜しまれつつ店を畳んだ名店「コロナ」から店主が受け継いだメニューであるため、「コロナの玉子サンドイッチ」という名前がついているそう。サンドイッチに挟んだこれでもかというほど分厚い玉子焼きは、なんと卵4個分という贅沢さで、見た目のインパクトも抜群!注文が入ってから焼き上げるため、ほんのり温かい厚焼き玉子を味わうことができ、口に入れた瞬間に昆布だしの風味が広がります。
古き良き喫茶店の佇まいを残す落ち着いた雰囲気の中、飴色のテーブルで美味しいコーヒーを飲みつつ、だしの効いた玉子とパンのハーモニーを味わってみてはいかがでしょうか。
施設情報
所在地 | 〒604-0035 京都府京都市中京区上松屋町706−5 |
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電話番号 | 075-744-0067 |
アクセス | 京都市営地下鉄「烏丸御池駅」下車、徒歩8分 |
公式HP | http://madrague.info |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
京都の喫茶店やカフェについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
2. 老舗パン屋のロングセラー商品 「志津屋 カルネ」
昭和23年に創業した「志津屋」も京都で長年親しまれ続けているパン屋さんで、おいしいだけでなく使用する素材にもこだわった体にやさしいパンであることも人気の秘訣です。
特に、代表作「カルネ」は不動の人気を誇る逸品となっています。「カルネ」の特徴は、ドイツ風のふわふわとした円形のフランスパンにハムとたまねぎを挟みオリジナルのマーガリンのみで味付けしているシンプルなパンです。日本人の舌に合うように開発された「カルネ」は、パンの香りやたまねぎのシャキシャキとした食感が食欲をそそるので、あっというまにペロリと食べてしまうでしょう。
販売当初から京都の人々に親しまれてきた「カルネ」は、徐々に全国的にも人気が高まり、お土産としても定番になっています。長らく愛されている志津屋の「カルネ」で、京都のパン文化を味わってみてはいかがでしょうか。
施設情報 志津屋本店
所在地 | 〒615-0096 京都市右京区山ノ内五反田町10 |
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電話番号 | 075-803-2550 |
アクセス | 京都市営地下鉄「太秦天神川駅」下車、徒歩10分 |
公式HP | https://www.sizuya.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
3. 創業120年、果物専門店が作る飾らない味 「ヤオイソ フルーツサンド」
「ヤオイソ」は、創業120年を超える老舗果物店。贈り物用の果物から手頃な値段のスイーツまで提供しており、明治2年の創業以来、長年地元で愛され続けています。
昭和48年にフルーツパーラーが開店すると、当時では珍しかった大ぶりな果物がたっぷり入ったサンドイッチが話題になり、「ヤオイソと言えばフルーツサンド」と言われるほど、その人気は不動のものとなりました。
熟し具合を見極めた一番美味しい状態の果物が使われているフルーツサンドは、果物店ならではの逸品です。生クリームと一緒にパンに挟まれた大きな果物を頬張ると、爽やかな酸味と生クリームのとろけるような食感が絶妙で、口の中いっぱいにフルーツの風味と程よい甘さが広がります。
本店限定でフルーツサンドのテイクアウトもできるので、おやつに購入するのもおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒600-8490 京都府京都市下京区 四条大宮東入ル立中町496 |
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電話番号 | 075-841-0353 |
アクセス | 阪急「大宮駅」下車、徒歩1分 |
公式HP | http://yaoiso.com/ |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
京都旅行にはJR東海ツアーズのプランがおすすめです。
京都おすすめB級グルメ 軽食・和菓子4選
京都と言えば、やはり甘味も外せないグルメのひとつです。京都には、手軽に食べられるB級グルメとして歴史のあるお店が提供している甘味もたくさんあります。また、職人や商人が多い京都では、手軽に食べられる軽食も人気です。ここでは京都散策のおともにもぴったりな軽食や和菓子をご紹介します。
1. 今宮神社の名物和菓子 「あぶり餅 かざりや」
京都市北区にある「今宮神社」は、女性に人気のパワースポット。今宮神社の名物「あぶり餅」は、平安時代に疫病除けのお菓子として生まれ、江戸初期になると庶民にも広まりました。現在は、境内にある「本家・根本 かざりや」とその向かいの「一和」で販売されています。
特に、江戸初期に創業した「本家・根本 かざりや」の「あぶり餅」は、親指大にちぎったお餅をきなこにまぶし、竹串に刺して備長炭で炙ってから白味噌ベースのタレをつけた、昔ながらの庶民の味。焦げ目のついたお餅にとろりとした甘めのタレが絡み、香ばしさと甘さの相乗効果を生み出しています。
参道や境内には、お餅を炙る香ばしいにおいが漂い、ついついお店に立ち寄ってしまいたくなります。「今宮神社」を訪れた際には、平安時代から愛されてきた「あぶり餅」を味わい、昔の人々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
お寺・神社など京都の観光スポットについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
施設情報
所在地 | 〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町96(南側) |
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電話番号 | 075-491-9402 |
アクセス | 京都市営バス「船岡山」下車 、徒歩約7分 |
2. 70年愛されるハイカラなお菓子 「ロンドンヤ ロンドン焼」
「ロンドンヤ」は、戦後間もない1947年創業。京都の中心地・新京極で70年以上も愛され続けている老舗の洋菓子店です。名物の「かすてら饅頭ロンドン焼」は、スタイリッシュな焼き印と愛らしい丸い見た目が特徴の一口サイズのお饅頭で、カステラ生地の中には白こし餡が入っています。
店頭で次々とロンドン焼が焼き上げられる様子は「いつまでも見ていられる」と思わず見入ってしまう人が続出! 店頭では1つから購入できるので、散策のお供にもぴったりです。また、2~3日ほど日持ちするロンドン焼に加え、2週間以上日持ちする商品もあるので、食べ歩きだけでなくお土産としてもおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒604-8042 京都市中京区新京極通四条上ル中之町565 |
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電話番号 | 075-221-3248 |
アクセス | 阪急「河原町駅」下車、徒歩1分 |
3. 大粒のえんどう豆が食感のアクセント 「出町ふたば 豆餅」
明治32年創業の老舗和菓子店「出町ふたば」は、鴨川近くの郷愁を感じる商店街にあります。
平日でも行列が絶えない「出町ふたば」のお目当ては「名代豆餅」。なめらかなこし餡、きめ細やかなモチモチの生地、塩味の効いた大粒の赤えんどう豆が絶妙なバランスの和菓子です。
厳選されたえんどう豆をたっぷりと混ぜ込んだ餅生地は2度づきすることできめ細やかな舌触りに。甘く柔らかなお餅に、えんどう豆の塩気と食感が絶妙にマッチして、やさしい甘みのこしあんを引き立てています。
創業以来地元の人々に愛され続けてきた「おやつ」は、並んででも味わいたい逸品です。
施設情報
所在地 | 〒602-0822 京都府京都市上京区青龍町236 |
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電話番号 | 075-231-1658 |
アクセス | 京阪「出町柳駅」下車、徒歩7分 |
4. 嵐山観光の食べ歩きに 「中村屋総本店 コロッケ」
昭和35年に嵯峨嵐山で精肉店として開店した「中村屋総本店」。「行列ができるコロッケ」として知られる「中村屋総本店」のコロッケは、牛挽肉、北海道産じゃがいもを使い、ラード100%の油で揚げた風味豊かな味わいが魅力です。昔ながらの甘みのある芋と精肉店ならではの美味しいお肉を使ったコロッケを手頃な値段で味わえると、テレビや雑誌で紹介されることもしばしば。地元の人々に愛されるだけでなく多くの観光客も訪れる嵐山の名店の一つ。
食べ歩きができるように個包装してくれるサービスもあり、嵐山散策のお供にちょうど良い点も人気の秘訣です。
施設情報
所在地 | 〒616-8381 京都市右京区嵯峨天龍寺龍門町20 |
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電話番号 | 075-861-1888 |
アクセス | 京福電車(嵐電)「嵐電嵯峨駅」下車、徒歩2分 |
公式HP | https://www.nakamuraya.website |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
京都旅行にはJR東海ツアーズのプランがおすすめです。
【番外編】長年地元に愛されるグルメの老舗・名店4選
京都には「京風だし」と呼ばれる薄味のだし文化があります。そんな京風だしを生かした昔から地元に愛されるグルメをご紹介します。歴史のある料理店がひしめきあう古都京都ならではの老舗・名店の味をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
1. 身体の芯まで温まるおうどん 「権太呂四条本店 けいらんうどん」
「権太呂」は創業明治43年、大阪のそば専門店「総本家 更科」に始まるうどん・そばの名店です。毎朝、京都の三名水でもある地下水と風味豊かな羅臼昆布、3種類の削り節からとるだしが「権太呂」の命。創業当時からこだわり続けているだしは黄金色が美しく、その見た目から「黄金の一汁」と呼ばれています。
そんな「権太呂」の名物としてまずご紹介するのは、熱々の「けいらんうどん」。だしをしっかり効かせ生姜をたっぷりと入れたとろみ餡とふわふわとした玉子でうどんをとじた料理です。熱々をいただけば、冬でも体がポカポカに温まります。寒さの厳しい京都ならではの、身体の芯から温まるグルメを堪能してみませんか。
「木の葉丼」
「権太呂」で、けいらんうどんに続いて密かに人気なのが「木の葉丼」です。
薄く切ったかまぼこなどの具材を、ふわふわの玉子でとじた「木の葉丼」は、うどん店の定番メニューとして関西ではお馴染み。「権太呂」の「木の葉丼」は、玉子の中にかまぼこ、椎茸などの具がふんだんに入っておりボリュームたっぷりであるのに加え、自慢のだしが全体をやさしい味わいにまとめ上げています。木の葉に見立てられた海苔が仕上げに舞っており、目でも楽しめ食欲もそそる逸品です。
施設情報
所在地 | 〒604-8053 京都府京都市中京区麸屋町通四条上ル |
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電話番号 | 075-221-5810 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「四条駅」下車、徒歩約5分 京都市営バス「四条河原町」下車、 徒歩約5分 |
公式HP | https://gontaro.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
2. 老舗蕎麦屋の名物グルメ 「本家尾張屋本店 衣笠丼」
京都が主戦場となった「応仁の乱」の前年1465年に菓子屋として創業し、その後江戸時代中期に蕎麦屋を営み始めたという長い歴史のある「本家尾張屋」は、風情あふれる京町家でおそばを味わえる老舗店。毎日挽きたてのそば粉で打つそばは、豊かな風味とコシがクセになると評判です。
そんな「本家尾張屋」では、おそばだけでなく知る人ぞ知る「衣笠丼」も絶品!京都市北西部にある衣笠山をイメージして作られた「衣笠丼」は、煮汁でさっと煮たお揚げと、同じ鍋で煮たネギを玉子でとじてご飯の上にのせた丼物です。絶妙な火加減で口当たり良く仕上げられた玉子をご飯と一緒にかき込めば、お口の中でネギのシャキシャキ感、お揚げのふわふわ感、玉子のふんわりトロトロ感が相まって、思わず舌鼓を打ってしまうことでしょう。
「本家尾張屋」は人気店ながら予約を受け付けていないので、混み合う時間を避けて訪れるのがおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒604-8185 京都市中京区車屋町通二条下る |
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電話番号 | 075-231-3446 |
アクセス | 京都市営地下鉄「烏丸御池駅」下車、徒歩約3分 |
公式HP | https://honke-owariya.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
3. だし巻き玉子がのった鰻丼 「京極かねよ きんし丼」
明治末期創業の鰻料理専門店「京極かねよ」。職人が代々つぎ足して受け継いできたタレや備長炭で焼き上げた静岡県・愛知県産の鰻を使った料理が、時代を越えて京都の人々に愛されてきました。
そんな「京極かねよ」の名物が、鰻丼に京風の玉子焼きをのせた「きんし丼」です。「きんし」というと薄い錦糸卵を想像するかもしれませんが、「京極かねよ」の「きんし丼」に使われているのは、丼を覆うほど大きなだし巻き玉子。京風玉子焼きとふんわりと香ばしく焼き上げられた鰻、秘伝のタレが混ざり合い、ご飯が止まらなくなるほどの美味しさです。「きんし丼」は並と上から選べますが、いずれもボリューム満点です。
また、きんし丼にうざく(きゅうりとうなぎの酢の物)、お新香がつき、お吸い物・赤出汁・ビールのどれかを選べる、お得なセット「ちょっといっぷくセット」も人気です。(セット内容のサイズはいずれも小)
「う巻き」
鰻の蒲焼を玉子焼きで巻いた「う巻き」も「京極かねよ」で味わうことができます。
「京極かねよ」の「う巻き」は、鰻料理の有名店だからこそ提供できる極上の鰻と、関西風のだしが効いた玉子焼き、秘伝のタレが三位一体となった逸品です。京都ならではのまろやかな玉子焼きと香ばしい鰻のハーモニーが醸し出す美味しさは、一度食べたらとりこになってしまうほど。お手頃な価格で楽しめるので、あと一品追加で頼みたいときや酒の肴としてもおすすめです。
施設情報
所在地 | 〒604-8034 京都市中京区六角通新京極東入松ヶ枝町456 |
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電話番号 | 075-221-0669 |
アクセス | 京都市営バス「河原町三条」下車、徒歩約2分 |
公式HP | https://kyogoku-kaneyo.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
4. にしんの脂が醸し出す独特のコク 「総本家にしんそば松葉 にしんそば」
「総本家にしんそば松葉」は、1861年創業の老舗そば屋です。店名にもある「にしんそば」とは、身欠きにしん(にしんの干物)を甘辛い汁で煮込んだ棒煮をそばにトッピングしたもの。今でこそ多くのお店で提供されるようになった「にしんそば」ですが、そもそもは「松葉」の二代目店主・松野与三吉が、当時貴重なタンパク源だった身欠にしんをそばに入れたのが始まりといわれています。
本家本元の「にしんそば」は、にしんの甘辛さとそばつゆのだしが相まって独特の深いコクと上品な味わいを作り出している逸品。喉ごしの良いそばとのバランスも良く、創業以来、京都で愛され続けていることにも頷けます。
にしんそば発祥の店「総本家にしんそば松葉」で、ぜひ至高の一杯を味わってみませんか。
施設情報
所在地 | 〒605-0075 京都府京都市東山区四条大橋東入ル川端町192 |
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電話番号 | 075-561-1451 |
アクセス | 京阪電鉄「祇園四条駅」下車、徒歩1分 |
公式HP | http://www.sobamatsuba.co.jp |
※詳細は公式ホームページなどでチェックしてください。
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まとめ
多彩ながら、歴史と共に進化してきた京都のB級グルメは、一度と言わず何度も味わいたくなる逸品揃いです。地元で愛され続けている味を楽しむのも、旅の醍醐味。せっかく京都へ訪れるのですから、どこかホッとする味わい深いB級グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか?
※情報は2023年8月現在のものです。
※最新情報は各施設へお問合せください。
※画像は全てイメージです。
編集:JR東海ツアーズ