京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2017.05.11
漢字の魅力にふれるワークショップに挑戦!
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
古代中国から伝わり、日本独自の文字として発展した漢字。漢字ミュージアムは、日々慣れ親しんでいる漢字のルーツや変遷など、知っているようで知らない漢字の魅力を遊びながら学べる新スポット。今回は大人も夢中になるワークショップをご紹介します。
かんけん かんじはくぶつかん・としょかん かんじみゅーじあむ
漢検 漢字博物館・図書館「漢字ミュージアム」
2016年6月にオープンした子どもから大人まで楽しめる漢字の体験型ミュージアム。館内1階では映像やグラフィック、資料にふれるハンズオン装置などを通して漢字の歴史や変遷を学べます。そして館内2階ではゲーム等を通して遊びながら漢字に親しめる構成となっており、館内の平均滞在時間は2時間ほど。
また2階ワークショップルームでは、漢字の世界をさらに楽しんでもらうことを目的に、週2~3回のペースで「漢字ワークショップ」が開催されています。
漢字ワークショップ ※当日館内で受付 | |
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料金 (教材費) |
100円~500円 ※体験により異なる。別途入館料が必要 |
所要時間 | 約30~120分 ※体験により異なる |
定員 | 各回10名程度(1名から参加可能) |
漢検 漢字博物館・図書館「漢字ミュージアム」 | |
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所在地 | 京都市東山区祇園町南側551番地 (京都市元弥栄中学校跡地)地図 |
アクセス | 市バス46・100・201・206号系統ほか「祗園」より徒歩すぐ、京阪「祇園四条」駅より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-757-8686 |
入館料 | 大人800円 |
URL | |
開館時間 | 火曜日~日曜日 9:30-17:00(最終入館16:30) |
休館日 | 月曜日(休館日が祝日の場合は、翌平日に振替)、年末年始、臨時休館あり |
館内1階を見学
エントランスを入ってすぐの場所に飾られる最新の「今年の漢字®」(写真は2016/12/12/発表の「金」)。1階は映像と音で漢字の世界へ誘うシアター上映や、漢字の歴史絵巻など見どころ満載!
漢字5万字タワーを眺めながら2階へ
館内中央にある「漢字5万字タワー」。約5万字の漢字が四面を飾るタワーは、大きく描かれた教育漢字や常用漢字、漢検一級レベルの難読漢字まで様々。好きな字を探しながら2階へ向かいましょう。
2階ワークショップルームで体験開始
「拓本」や「消しゴムはんこ作り」、「和装本作り」など現在6種あるユニークなラインナップの中から、今回は「オリジナル漢字カルタを作ろう」に挑戦しました。ワークショップルームで着席後、まずは体験のレクチャーを受けます。
一覧シートを参考に作成シートに記入
部首と漢字の一覧シートから好きな一字を選んでチェックし、カルタ作成シートに20種の部首と漢字を書き写していきます。自分の名前の一字など、一覧シートにない漢字については講師に質問を。例えば「美」の部首は"羊(ひつじ)"。ご存知でしたか?
カルタの読み札に部首と読みを記入
選んだ20種の漢字の部首と部首の読みを、カルタの読み札に筆ペンで書き写していきます。"にんべん"や"さんずい"といった基礎的なものから、"わりふ"や"ほこづくり"といった大人でも忘れがちな部首まであります。
好きな色の筆ペンを選択
読み札が完成したら、続いて取り札に取り掛かります。取り札は見た目にも楽しく遊べるよう、カラフルに仕上げます。あらかじめ用意された色とりどりの筆ペンから好みのものを選びましょう。
カルタの取り札に漢字を記入
いよいよ取り札に選んだ漢字を1字ずつ書いていきます。色ペンで文字を装飾したり、イラストを添えたりと、自分好みの札に仕上げていきましょう。
取り札の裏面に部首の読みを記入
カルタの読み札、取り札ともに仕上がったら、取り札の裏面に「部首の読み方」をペンで小さく書いていきます。こうしておくと、カルタ遊びの際に答えをすぐに確認することができます。
完成したカルタで遊ぼう
完成したカルタで実際に遊んでみましょう。講師が読み上げる「部首」に当てはまる漢字の取り札を皆で一斉に探します。部首は、中国で漢字辞典を作る際にたくさんある漢字をグループ分けするために作られたもの。似たような形でも異なる部首もあり、1字1字に新たな発見があります。
2階体験スペースを見学
ワークショップの後は2階の展示エリアを見学。写真は「漢字回転すし」。画面上で回ってくるお皿をとってクイズに挑戦します。他にも巨大な湯のみに入って記念撮影をするコーナーもあり、大人もついつい夢中になってしまう仕掛けが盛り沢山です。
カルタ作りに夢中になっていると、あっという間の1時間でした。日頃からよく使う漢字でも意外な部首であることに驚き、良い勉強になりました!/写真は漢字文化研究所の学芸員でもある講師の布谷さんと。