京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

秋色に染まる宇治エリアで紅葉狩り

秋色に染まる宇治エリアで紅葉狩り

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

世界遺産・平等院をはじめ、宇治川沿いに歴史ある神社仏閣が点在する宇治エリア。京都市内からのアクセスも良く、山川の自然豊かな宇治は、紅葉の穴場スポットも数多くあります。例年の見頃は11月下旬から。この秋は宇治で紅葉狩りしませんか。

JR「宇治」駅からスタートです!

JR「宇治」駅へのアクセス:JR「京都」駅よりJR奈良線で約27分
モデルコースの所要時間:4時間

ルート

JR「宇治」駅からスタート!

徒歩約13分(約1km)

1

「平等院」

徒歩約15分(約1km)

2

「仏徳山 興聖寺」

徒歩約27分(約2km)

3

「大吉山展望台」

徒歩約21分(約2km)

4

「お台所 roji」

極楽に浮かぶ鳳凰堂の秋景色

極楽に浮かぶ鳳凰堂の秋景色

びょうどういん

平等院

平等院は、平安後期、時の権力者であった藤原道長が光源氏のモデルとなった源融の別荘を譲り受け、その息子・頼通が寺に改めました。境内の中心となる鳳凰堂は、その名の通り鳳凰が翼を広げたような造り。その内部は雲中供養菩薩像や九品来迎図、柱、天井にいたるまで華麗な装飾が施されています。また、鳳凰堂屋根の鳳凰像や52体中26体の雲中供養菩薩像は、保存のため併設のミュージアムで展示されています。
晩秋、紅葉に彩られた境内は、平安時代をしのばせる情景に。池の水面に映る鳳凰堂とモミジの彩りが見事です。経典に描かれる極楽浄土を思い描いて造られたという境内のそこかしこに、優美な秋景色が広がります。

平等院

鳳凰堂の内部は、9:30より20分おきに説明付きで拝観可能。先にミュージアムを見学しておくと、よりイメージが掴めます

平等院

2001年に開設されたミュージアム。建築家・栗生明氏によってデザインされたスタイリッシュな空間が見事です

基本情報
所在地

京都府宇治市宇治蓮華116地図

アクセス

JR「宇治」駅、京阪「宇治」駅より各徒歩約10分

電話番号

0774-21-2861

URL

https://www.byodoin.or.jp/

拝観時間

月曜日~日曜日 【庭園】8:30-17:30(17:15最終受付)/【平等院ミュージアム鳳翔館】9:00-17:00(16:45最終受付)/【鳳凰堂内部】9:10-16:10(9:30より拝観開始、以後20分毎に1回50名)

休日

年中無休 ※法要・行事等により、鳳凰堂の内部拝観中止の場合あり

料金

大人拝観料(庭園+平等院ミュージアム鳳翔館)600円、鳳凰堂内部300円


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見所
「仏徳山 興聖寺」まで徒歩約15分(約1km)
「仏徳山 興聖寺」まで徒歩約15分(約1km)

季節ごとに表情を変える宇治川。平等院からは川の中洲にある橘島(宇治公園)を通って、川向こうに渡りましょう。


紅葉のトンネルが誘う古刹への道

紅葉のトンネルが誘う古刹への道

提供元:宇治市

ぶっとくさん こうしょうじ

仏徳山 興聖寺

天福元年(1233)、曹洞宗の宗祖・道元禅師が京都・深草で開いた日本初の純粋な禅道場をルーツとする興聖寺。江戸初期、淀城主の永井尚政によって宇治の地に再興されました。山門をくぐると、境内には凛とした空気が流れます。薬医門から本堂へ。そして書院、方丈、開山堂、天竺殿などの各堂宇を一巡できるように回廊で結ばれています。
そんな禅寺の晩秋、色づいた木々が訪れる者を誘います。宇治川のほとり、石造りの総門から朝日山の麓にある山門に至る200mほどの参道は「琴坂」と呼ばれます。脇を流れる水音が琴の音に似ていることから名付けられた琴坂の脇を紅葉が彩り、まるでモミジのトンネルのような光景が広がります。

仏徳山 興聖寺

本堂は、慶安元年(1648)伏見桃山城の遺構を用いて建立されたもの。血染の天井、鶯張りの廊下が残されています

仏徳山 興聖寺

カエデ、ヤマブキ、竹などが植えられた琴坂を登った先にある山門。この山門付近から来た道を振り返ると、木陰のトンネルが視界中に広がります

基本情報
所在地

京都府宇治市宇治山田27-1地図

アクセス

JR「宇治」駅より徒歩約23分、京阪「宇治」駅より徒歩約14分

電話番号

0774-21-2040

拝観時間

月曜日~日曜日 10:00-16:00

休日

年中無休 ※寺内行事で拝観休止の場合あり

料金

大人300円


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見所
「大吉山展望台」まで徒歩約27分(約2km)
「大吉山展望台」まで徒歩約27分(約2km)

琴坂を下り、宇治川沿いのさわらびの道から再び山手に向かいます。途中、宇治神社、宇治上神社などの名所を通り、大吉山展望台への坂道を登っていきましょう。


宇治の街を見渡すビュースポット

宇治の街を見渡すビュースポット

だいきちやまてんぼうだい

大吉山展望台

大吉山(仏徳山)は標高約132mで、頂上付近には展望台があります。その登山道は東海自然歩道になっており、興聖寺へと続く絶好のハイキングコースであり、地元では散歩コースとしても親しまれています。登山道には、サクラやヤマブキ、モミジ、サザンカなどの木々が生い茂り、四季折々の趣があります。
登山道のモミジが鮮やかに色づく晩秋。小さな東屋とベンチが備えられた展望台からは、宇治川、中の島、平等院などや宇治の街並みが一望できます。麓から展望台までは約15分。宇治市内のそこかしこで色づく木々を、高所から楽しんでみては。

大吉山展望台

提供元:宇治市

晩秋の展望台からの眺め。いつまでも眺めたくなるような景色が広がります

大吉山展望台

さわらびの道からの登山口にある標識。大吉山(仏徳山)は標高131.8m、山頂までは約1.1kmの道のりです

基本情報
所在地

京都府宇治市宇治紅斉地図

アクセス

JR「宇治」駅より徒歩約35分、京阪「宇治」駅より徒歩約21分

電話番号

0774-23-3334(宇治市観光協会)

時間

散策自由

休日

年中無休

料金

散策自由


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見所
「お台所 roji」まで徒歩約21分(約2km)
「お台所 roji」まで徒歩約21分(約2km)

登ってきた道を戻り、宇治川にかかる宇治橋を渡って、JR宇治駅方面へ向かいます。宇治橋の西詰から3つ目の柱間に設けられた部分を「三の間」と言い、守護神・橋姫を祀った名残と伝わります。


京の食材を目と舌で堪能できる創作和食店

京の食材を目と舌で堪能できる創作和食店

おだいどころ ろじ

お台所 roji

JR宇治駅のほど近く。舞鶴の漁港から仕入れる魚や亀岡の牛肉、上賀茂の野菜など、京都の食材を中心に扱う創作和食の店。ランチタイムには、美しい彩りの前菜や煮物、揚げ物など手の込んだ料理が所狭しと盛り込まれた"御膳スタイル"で供されます。自家製の天然魚の生ふりかけがのったご飯に椀物、ミニデザートと食後のドリンク付きで2,000円以下とあって、2015年のオープン以来、地元の方に愛される1軒です。
写真の御膳にはメイン料理の「お造り盛り合わせ」のほか、「天然魚のコロッケ」や「新じゃが芋と生麩のムース 銀餡」など、夜ならばそれだけでお酒が進むメニュー。ディナータイムにはアラカルトスタイルで、日本酒や焼酎とあわせて楽しめます。季節の果実や野菜入りのチューハイもお見逃しなく!

お台所 roji

モクモクと立ち昇るドライアイスの煙の演出も見事な「お造り盛り合わせ」。ハマチやヒラマサ、スズキなど時季により魚は変わります

お台所 roji

ご主人の鮮やかな手捌きに見入ってしまうカウンター席のほかに、小上がりと半個室があり、用途や人数に合わせて利用できます

基本情報
所在地

京都府宇治市宇治妙楽171-14地図

アクセス

JR「宇治」駅より徒歩約 6分、京阪「宇治」駅より徒歩約7分

電話番号

0774-94-6243

URL

https://www.facebook.com/k.roji.ne.jp/

営業日

火曜日~日曜日 【ランチ】11:30-15:00 (LO14:30) ※土・日・祝日は前日までの予約/【ディナー】17:30-23:30 (LO23:00)

休業日

月曜日

料金

「roji名物 天然魚お造り膳(焼魚付)」1,850円(税込)


お疲れ様でした

お疲れ様でした

「お台所 roji」からはJR「宇治」駅、京阪「宇治」駅ともに徒歩圏内。食後は腹ごなしに、宇治川べりをもう少し散歩してみては。『源氏物語』の宇治十帖に関連する古跡も多く点在しています。(写真は朝霧橋横にあるモニュメント)


周辺MAP