京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

風情ある水辺の景色と楽しむ京の桜

風情ある水辺の景色と楽しむ京の桜

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

京都には桜の名所とされる場所が数多とありますが、自然の中でゆったりと過ごすならば水辺がおすすめ。川のせせらぎや遠くに広がる山並、そして心が華やぐような桜花。水面にたゆたう花びらもまた風情ある春景色の一つです。

文化香る岡崎エリアの春を船上から堪能

文化香る岡崎エリアの春を船上から堪能

提供元:京都府旅行業協同組合

おかざきさくら・わかばかいろう じっこくぶねめぐり

岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり

京都屈指の桜の名所・平安神宮を有する岡崎エリア。社寺や美術館、シアターなどの文化施設が点在するこのエリアの春は、琵琶湖疏水沿いの桜並木が華を添えます。そんな見事な桜回廊をゆったりと堪能できる「十石舟めぐり」。今年も桜から新緑の季節限定で運航されます。
南禅寺舟溜りから乗船し、夷川ダムの琵琶湖疏水沿いまでの往復約3km・約25分の船旅。28名ほどが乗り合う船上からは平安神宮大鳥居や東山の山並など、ダイナミックな景色が広がります。青空に映える桜花、水面に散る花吹雪、そして清々しい新緑の芽吹きなど、折々に春の息吹を感じられます。

岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり

提供元:京都府旅行業協同組合

疏水沿いの桜の見頃時期(2018/3/30~4/10)には夜間ライトアップも実施。やわらかいLED照明に浮かび上がる夜桜も必見!

岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり

乗船場近くのインクラインの春景色。インクラインとは琵琶湖疏水の舟運ルートの途中、水路落差のある2カ所に敷設した傾斜鉄道(現在は蹴上のみ形状保存)

岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり
期間

2018年3月24日~5月6日

時間

9:30発-16:30発 ※2018/3/24~4/10は15分毎に出発・2018/4/11~5/6は30~60分毎に出発。当日の状況により最終便を17:30発まで延長。ライトアップ期間中の2018/3/30~4/10は運航時間を延長(8:00発-20:30発)。

運休日

期間中の2018/4/16・4/23

料金

大人1,200円(中学生以上) ※WEB事前予約販売あり(別途手数料108円)

基本情報
所在地

京都市左京区南禅寺草川町(南禅寺舟溜り乗船場)地図

アクセス

地下鉄東西線「蹴上」駅より徒歩約7分

電話番号

075-321-7696(京都府旅行業協同組合)

URL

http://kyoto-tabi.or.jp/


川堤を春色に染める桜のトンネル

川堤を春色に染める桜のトンネル

かもがわてい なからぎのみち

鴨川堤 半木の道

京都市内を流れる鴨川の周辺は、市民の憩いの場。鴨川三角州に位置する世界遺産・下鴨神社より北(上流)は、東は高野川、西は鴨川と2つの流れに分かれます。各川沿いには多くの桜の木々が植えられていますが、とりわけ美しいのは北大路橋から北山大橋にかけての鴨川堤東岸の「半木の道」。例年4月上旬~中旬にかけて、紅しだれ桜が約800mに渡ってトンネルを作ります。天から降り注ぐような淡紅色の桜花のシャワーは息を呑むほどの美しさ。また対岸には主にソメイヨシノが植えられ、ケヤキ、クロマツ、エノキなど多様な木々と共に異なる趣を楽しめます。
*三角州以北の鴨川は「賀茂川」と表記される場合もあり

鴨川堤 半木の道

「半木の道」の名前は、神木が流れついたという流木(ながれぎ)神社に由来。神社の場所は、現在「京都府立植物園」として開かれています

鴨川堤 半木の道

市内中心部の鴨川東岸(三条大橋~七条大橋間)は「花の回廊」として整備され、しだれ桜やソメイヨシノが咲きます

基本情報
所在地

京都市左京区下鴨半木町地図

アクセス

地下鉄烏丸線「北山」駅から徒歩約5分、市バス1・204・205・206号系統ほか「植物園前」より徒歩すぐ

URL

http://www.pref.kyoto.jp/kamogawa/

時間

散策自由

休日

年中無休

料金

散策自由


往時を偲ぶ妖艶な桜景色

往時を偲ぶ妖艶な桜景色

たかせがわ いちのふないり

高瀬川 一之船入

高瀬川は、慶長16(1611)年、当時の豪商・角倉了以が物資輸送のために鴨川の水を引いて開いた運河。この川で用いる舟を高瀬舟と言い、文豪・森鴎外の名作『高瀬舟』の舞台にもなりました。川沿いの二条から五条にかけて7つの船入(船だまり)があり、その起点にあたる二条の「一之船入跡」は国の史跡として保存され、かつての面影をとどめています。
そんな高瀬川沿いには「ソメイヨシノ」が多数植えられ、約1kmもの桜並木が続きます。周辺には飲食店が多いことから、桜を眺めながら食事をする楽しみも!夜には光に照らされた桜がより艷やかに川面を彩ります。

高瀬川 一之船入

見頃時期には、高瀬川沿いの四条通から五条通と二条通から御池通の区間で、夜桜ライトアップが行われる予定

高瀬川 一之船入

新緑の季節には桜や柳の葉影が川面に涼を運びます。浅くゆるやかな流れの川では、鴨やサギなどの姿を目にすることも

基本情報
所在地

京都市中京区木屋町通二条下ル一之船入町地図

アクセス

地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩約5分、京阪「三条」駅より徒歩約8分

時間

散策自由

休日

年中無休

料金

散策自由


王朝ロマンの世界へと誘う春景色

王朝ロマンの世界へと誘う春景色

提供元:宇治市観光協会

うじばしじょうりゅうのさくら

宇治橋上流の桜

琵琶湖を源に宇治丘陵を抜けて、京都市南部を流れ、淀川に合流する宇治川。その中流部に架かる宇治橋一帯は、古くから風光明媚の地として歌に詠まれ、また『源氏物語 宇治十帖』の舞台としても有名です。春になると、とうとうと流れる宇治川の宇治橋から上流の宇治川両岸で、ソメイヨシノなど約2,000本の桜が咲き誇ります。
また例年、桜の見頃時期にあたる4月第1土曜日・日曜日には、宇治川の中州に浮かぶ塔の島・橘島(中の島)などの「京都府立宇治公園」を会場に「宇治川さくらまつり」が開催されます。今年もお茶席や特産品販売、陶器まつりなどを予定。この地ならではこその花見を楽しんでみては。

宇治橋上流の桜

提供元:宇治市観光協会

鮮やかな朱色が印象的な喜撰橋と十三石塔。宇治川沿いでは風情ある春景色に出会えます

宇治橋上流の桜

提供元:宇治市観光協会

橘橋の春景色。周辺の桜は、例年3月下旬~4月上旬に見頃を迎えます

基本情報
所在地

京都府宇治市宇治(京都府立宇治公園)地図

アクセス

京阪「宇治」駅より徒歩約2分、JR「宇治」駅より徒歩約9分

電話番号

0774-23-3334(宇治市観光協会)

URL

http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

時間

散策自由

休日

年中無休

料金

散策自由