京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を食べる 更新日:2018.05.24
かき氷前線北上中!京都の和菓子店で氷菓を満喫
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
新緑の風が心地よい季節。5月の声を聞くと、京都ではかき氷の提供をスタートするお店が一気に増えます。近年ブームの勢いが止まらないかき氷ですが、和菓子店においても例外ではありません。京都の美が凝縮したようなかき氷の最前線をご紹介します。
清閑な茶房で味わう洗練の氷菓
さろんたわらや
茶ろんたわらや
京都御所の北西、表千家、裏千家、武者小路千家と茶道三千家の本部が集中する西陣エリア。茶道にゆかり深い小川通のそばに、京菓子司「俵屋吉富 小川店」があります。四季折々の美しい京菓子は、味はもとより形や彩りなどにも趣向を凝らされています。
小川店併設の「茶ろん」では、生菓子とお抹茶のセットやあんみつなどの通年メニューのほか、季節限定のメニューを提供。夏期は、かわいらしい白玉がのった「白玉宇治金時」が評判です。そんなかき氷に使われる水は本社工場の井戸水、添えられる餡は代表名菓「雲龍」と同様ですが、氷との相性を考慮した絶妙な炊き加減に。まろやかな味と香りの抹茶蜜ともあいまって、食後は一服のお茶をいただいたような心地良い余韻が広がります。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区寺之内通小川西入ル宝鏡院東町592(俵屋吉富 小川店併設)地図 |
アクセス | 市バス9・12・67号系統ほか「堀川寺ノ内」より徒歩約2分、地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩約12分 |
電話番号 | 075-411-0114 |
URL | |
営業日 | 月曜日、水曜日~日曜日 10:00-17:00 |
休業日 | 火曜日 |
料金 | 「白玉宇治金時」972円(税込) ※4月下旬~9月末頃の期間限定 |
五色の蜜をまとう、ふんわり氷
にじょうわかさや てらまちてん
二條若狭屋 寺町店
和菓子の老舗「二條若狭屋 寺町店」に併設された茶房では、かき氷が年間を通じて評判を呼んでいます。2013年のオープンと共に登場したかき氷は今や同店の新名物に。「もともと料理の仕事に携わっていて、今も食べ歩きが好き」と話す店長が考案してきた数々のかき氷は、タロッコオレンジや栗かぼちゃ、柿とアボカド(いずれも季節限定)など、旬の青果を取り入れたユニークなラインナップ!定番メニューの「彩雲」は、地下水を低温で凍らせたふわふわの氷の中に旬のフルーツがたっぷりと入り、5種類のシロップで味わう趣向。シロップはフルーツ系3種・お砂糖系2種を、時々で組み合わせるそう(写真はピンクグレープフルーツ・キウイ・いちごミルク・黒糖ミルク・べっこう飴)。目でも舌でも楽しめる、遊び心に溢れた一品です。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区寺町通二条下る榎木町67地図 |
アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-256-2280 |
URL | |
営業日 | 【2階茶房】月曜日~火曜日、木曜日~日曜日 10:00-17:30 (17:00LO) |
休業日 | 水曜日 |
料金 | 「彩雲」1,512円(税込) |
大納言小豆のおいしさに開眼する氷菓
提供元:笹屋伊織
ささやいおり ほんてん いおりかふぇ
笹屋伊織 本店 IORIカフェ
創業1716年の京菓子司「笹屋伊織」。代表名菓の「どら焼」*は、江戸末期に東寺のお坊さんの副食として考案されたもので、当初は寺にあった銅鑼を熱して皮を焼いたと伝わります。そんな同店がプロデュースする「IORIカフェ」は、抹茶パフェや宇治抹茶のシフォンケーキなど、和のスイーツがメニューに並びます。夏の定番は「宇治金時」や「黒蜜きなこ金時」などのかき氷。いずれもふっくらと炊き上げた丹波大納言小豆を堪能できる氷菓です。氷と小豆の妙味に加え、白玉・抹茶ゼリー・抹茶アイスなどを贅沢にトッピングした「イオリスペシャル宇治金時」も人気。また、大丸京都店では、期間限定でトマトや梅、栗などのユニークな発想のかき氷も登場予定。和菓子の伝統と進化を楽しめるカフェです。
*「どら焼」は東寺の弘法市にあわせて、毎月20日・21日・22日のみ販売
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区七条通大宮西入花畑町86地図 |
アクセス | 市バス33・110・205号系統ほか「七条大宮・京都水族館前」より徒歩すぐ、各線「京都」駅より徒歩約18分 |
電話番号 | 075-371-3333 |
URL | |
営業日 | 月曜日、水曜日~日曜日 9:00-17:00 (16:30LO) |
休業日 | 火曜日(20・21・22日の場合は営業) |
料金 | 「イオリスペシャル宇治金時」1,242円(税込)、「黒蜜きなこ金時」972円(税込) ※5月中旬~9月末頃の期間限定 |
清々しい柚子の香りを堪能する氷菓
提供元:永楽屋
えいらくや きっさしつ
永楽屋 喫茶室
京都随一の繁華街・四条河原町に本店を構える、京都の佃煮と和菓子の名店「永楽屋」の喫茶室。2014年のリニューアルの際、河原町では少なくなった木造建築に眠っていた棟高な屋根裏の造りをいかし、温もりを感じる空間に生まれ変わりました。
同店の代表名菓は「琥珀 柚子」。徳島県木頭産の柚子のピールを良質の寒天で包み込んだ半生菓子で、糖化した外側のシャリっとした歯ざわりと、内側のやわらかな寒天と香り高い柚子のバランスが絶妙です。そんな名菓を氷の上に散りばめた「柚子琥珀氷」は、初夏から盛夏にかけての限定メニュー。きめ細やかな氷には柚子蜜がたっぷりとかかり、氷と琥珀の織りなす食感を楽しみながら食べ進めると、柚子の芳香に包まれて爽やかな気分になります。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区河原町通四条上る東側 永楽屋本店2階地図 |
アクセス | 市バス11・46・201・207号系統ほか「四条河原町」より徒歩すぐ、阪急「河原町」駅より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-221-2318 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日12:00-19:00 (18:30LO) |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 「柚子琥珀氷」950円(税込) ※5/1~7/10の期間限定 |