京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2018.09.06
世界にひとつの植物標本「ハーバリウム」を体験
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
SNSでも話題の「ハーバリウム」とは、乾燥させた植物をビンの中に入れて専用のオイルで保存するおしゃれな花の観賞方法。今回は、インテリアや贈り物にもぴったりな作品に挑戦します。
ふらわーすたじお ちはる
フラワースタジオ チハル
「フラワースタジオ チハル」は、代表の志村知春さんご夫妻が運営するお花のアトリエ。1997年の開設以降、滋賀・京都各地での教室展開を経て、2006年に現在の四条烏丸エリアに京都本校をオープンしました。
教室では生花をはじめプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなど多様なスタイルの花を、体験コースから資格取得コースまで個々のレベルにあわせて学ぶことができます。季節のお花を楽しみながらアレンジの基本が身に付くほか、節句や行事などのテーマを通じて日本と西洋の両方の文化が学べるのが特長。ハーバリウムのコースは、2017年の開始から1年間で600名以上が体験した人気メニューのひとつです。持ち帰りもしやすいので旅行中にチャレンジしてみてはいかが。
ハーバリウム体験 | |
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料金 | 【ハーバリウム体験】ネコボトル(100ml) 1,800円(税別)/ハーフボトル(150ml) 2,200円(税別)/ロングボトル(200ml) 3,000円(税別)/お好みのボトル2本5,000円(税別) |
所要時間 | 約60分 |
定員 | 8名(1名〜受付) |
備考 | ※対象年齢:4歳~(12歳未満の方は保護者と同時参加が必須) |
フラワースタジオ チハル | |
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所在地 | 京都市中京区東洞院通蛸薬師下ル元竹田町631-3 エステートビル四条烏丸203号地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「四条」駅・阪急「烏丸」駅より各徒歩約3分 |
電話番号 | 075-212-8719 |
営業日 | 火曜日〜日曜日 10:00-22:00 |
休業日 | 月曜日、不定休 |
ボトルを選択
講師の作品サンプルを参考にしながら、まずは好みのボトルを選びます。定番のロングボトルはスクエアタイプ、ラウンドタイプのほかに、ハートタイプも!今回はラウンドタイプのハーフボトルを選択しました。
体験のレクチャー
はじめに、ハーバリウムの概要や作り方、使用する花材やオイルについてのレクチャーを受けます。本来ハーバリウム(herbarium)は植物標本の集積を指す言葉ですが、最近では鑑賞目的のインテリアとして流行してきたそうです。
花材選び
ハーバリウムに使用する花材は、プリザーブドフラワーやドライフラワーなど水分を含まないものです。写真はアジサイのプリザーブドフラワー。アトリエ内には、かすみ草やバラなど、色彩豊かに加工された花材が多数揃います。
レイアウトを検討
色のトーンやテーマを決めて花材を組み合わせていきます。ボトルを寝かせて置いて、その横に花材を並べていくと、具体的なレイアウトのイメージが掴みやすくなります。花材の中にはドライフルーツや実もの、枝ものなどもあるので、組み合わせ次第で良いアクセントに。
花材の加工
全体のレイアウトが決まったら、講師に花材のバランスについてアドバイスをもらいます。写真は、メインで使う白いアジサイにゴールドのワイヤーを巻き付けている様子。長過ぎる茎をカットしたり、異質材と組み合わせたり、花材を少し加工することで全体の印象がぐっと引き締まります。
花材をボトルへ
花材の多くはオイルに浸したときに浮き上がってきます。そのため、花材を交互にフワッと重ねると初めての方でも作りやすいそう。細いボトルの中に花材を入れたり、調整したりする際は、専用のピックやピンセットを使います。
オイルを注ぎ入れる
いよいよオイルをボトルの中に注ぎ入れていきます。教室で使用するのは、引火点250度以上のハーバリウム専用のミネラルオイルです。一気に注がず、花材の浮き沈みを見ながら2、3回に分けて注ぐのがポイント。また、オイルを注いだ直後は花材から空気が出るため、空気が逃れるまで少し待ちます。
他コースの作品見学
待機中、他コースの作品を見学させてもらいました。写真はハーバリウムのアレンジメニュー。アロマオイルを加えた「フレグランスハーバリウム」や、専用のキャンドルオイルを注いで火を灯す「ハーバリウムランプ」など、お部屋に華を添えるアイテムも体験できます。
アレンジ作品見学
こちらはハーバリウム資格コースを経て、講師として活動中の方のアクセサリー作品。小さなキューブの中にハーバリウムの花世界が広がり、耳元でゆらゆらと動く姿が印象的です。1つ800〜1300円(税別)で購入可能。
蓋をして完成
作品の見学をしている間にボトル内の空気が逃れたので、最後にしっかりと蓋を締め、リボンを飾ってオリジナルのハーバリウムが完成!光を受けてきらめく花々は、実際に目にする姿とは異なる魅力があります。置型ライトでボトルの底から光を当てると、より幻想的な姿を楽しめます。
不器用なので上手に作れるか不安でしたが、先生の優しく丁寧な指導のおかげで素敵な作品になりました。1つ飾るだけで室内がおしゃれになること間違いなしです。花材も豊富に用意されているので、次回は違う色合いの作品や、フレグランスハーバリウムにも挑戦してみたいです!/写真は「フラワースタジオチハル」代表の志村知春さんと