京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を歩く 更新日:2018.11.22
歴史の風を感じる花街・島原エリアを歩く
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
江戸時代以来、公許の花街(歌舞音曲を伴う遊宴の町)として発展してきた島原。正式地名は「西新屋敷」である島原の名の由来は、江戸初期に官命によって急な移転が行われたことが、九州で起きた島原の乱を彷彿させたことから。江戸中期には和歌俳諧等の文芸も栄え、幕末には新選組などの志士が駆け抜けました。そんな歴史の風を感じる島原エリアを散策してみませんか。
JR「丹波口」駅からスタートです!
JR「丹波口」駅へのアクセス:JR「京都」駅より嵯峨野線で約3分
モデルコースの所要時間:約2時間
ルート
JR「丹波口」駅からスタート! |
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徒歩約6分(約525m) |
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徒歩約2分(約125m) |
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徒歩約2分(約110m) |
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徒歩約1分(約80m) |
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江戸時代の饗宴・もてなしの文化にふれる
すみやもてなしのぶんかびじゅつかん
角屋もてなしの文化美術館
寛永18(1641)年の島原開設当初から饗宴の場である揚屋建築を唯一保存、公開する「角屋」。揚屋(あげや)とは、置屋から太夫や芸妓を呼んで歌舞音曲の遊宴を行った所であると同時に、現在の料理屋・料亭にもあたる場所です。大座敷に面した庭にお茶席を配するとともに、寺の庫裏と同規模の台所を備えていることが大きな特徴。幕末には諸大名をはじめ西郷隆盛や久坂玄瑞、坂本龍馬らが利用したことでも知られ、一階奥座敷「松の間」では新選組40数名の大宴会が催されました。
さらに島原は、遊宴の場にとどまらず文芸も盛んな町で、角屋も和歌や俳譜などの文化サロンとしての役割も果たしてきました。館内の島原文芸資料室では、貴重な襖絵や書画を目にできます。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区西新屋敷揚屋町32地図 |
アクセス | JR「丹波口」駅から徒歩約6分 |
電話番号 | 075-351-0024 |
URL | |
開館期間 | 3月15日~7月18日、9月15日~12月15日 |
開館期間中の時間 | 10:00-16:00 ※月曜日(祝日の場合翌火曜日)休館 |
休館期間 | 12月16日〜3月14日、7月19日〜9月14日 |
料金 | 入館料一般1000円 ※2階の特別公開の座敷の見学は予約制。見学料800円別途必要 |
歴史の威容と心地よさが共存するカフェ
きんせりょかん
きんせ旅館
島原の中心に位置する「きんせ旅館」。推定250年ほど前、江戸後期に造られたとされる建物は、大正後期〜昭和初期にかけて一階を洋風に改装しています。一旦は営業を休止していましたが、2009年に1階をカフェとして、2015年に2階を1日1組限定の宿として再開。一階のガラスの格子戸を入ると、コーヒーの良い香りがたちこめています。エントランスホールの焙煎室を抜けると、美しいステンドグラスの装飾が施された扉があり、その先にカフェ空間が広がっています。江戸から明治、大正…と大切に受け継がれてきた空間には、オーナーのご家族のコレクションやこの場所を愛するお客から贈られた猫のインテリアがそこかしこに。ここで過ごすひと時は、つかの間のタイムトラベルのようです。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区西新屋敷太夫町80地図 |
アクセス | JR「丹波口」駅から徒歩約8分 |
電話番号 | 075-351-4781 |
時間 | 【カフェ】月曜日・水曜日~金曜日 15:00-22:00、土曜日・日曜日 10:00-22:00 |
休日 | 【カフェ】火曜日 |
料金 | 「コーヒー ブラジル(中深煎り)」500円(税込)※アイスコーヒー+50円 |
島原の東入口に佇む正門
しまばらおおもん
島原大門
寛永18(1641)年に開設された島原。当初は堀と塀で囲まれ、東北角の大門のみでしたが、その後、享保17(1732)年に西の大門が設けられました(西門は輪禍に見舞われ倒壊。現在は石碑が残されています)。
写真の島原大門は、日本最古の公許遊廊島原の正門で、島原エリアを東西に繋ぐ道筋の東端に位置します。当初の門の様式は明らかではありませんが、慶応3(1867)年に立て替えられた現在の門は、神社仏閣なみの本格的な高麗門で、京都市登録有形文化財の指定を受けています。かつて門内は通りの左右に格子造りの揚屋、置屋が整然と並んでいたと伝わります。威風堂々とした大門の佇まいに、往時の街並みが偲ばれます。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区西新屋敷町地図 |
アクセス | JR「丹波口」駅から徒歩約10分 |
時間 | 見学自由 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 見学無料 |
花街の粋を味わえる口福な料理店
しまばら おとぶん
島原 乙文
島原大門から東へすぐの場所にある京料理と寿司の名店「乙文」。昭和2年の創業以来、地域の人々に愛され続けてきました。主人が毎朝市場へ足を運んで選び抜いた素材を、愛情を持って使い切る料理はどれも滋味にあふれる味わい。春は花見のちらしずし、夏は涼やか鱧のすし、秋は実りの鯖姿、冬は雪見のにぎりずしと謳われる京寿司をはじめ、四季折々の新鮮な食材を使った会席料理、幕の内弁当、フグやカニなどの鍋料理も充実。さらに、太夫さんを招いた会も年に数回開催しており、一見でも花街のお座敷文化にふれることができます。写真はお造りに焼魚、炊合せ、だし巻きなど京料理の粋が盛り合わされたお得なランチメニュー。目でも舌でも堪能できます。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区花屋町通壬生川西入薬園町158地図 |
アクセス | JR「丹波口」駅から徒歩約10分、市バス18・206・207号系統ほか「島原口」から徒歩約4分 |
電話番号 | 075-351-2792 |
時間 | 月曜日~火曜日、木曜日〜日曜日 10:00-19:00(LO) |
休日 | 水曜日、第3木曜日 ※年末年始、春季・夏季休暇、他不定休有り |
料金 | 「乙文のお昼ごはん(全7品)」1,700円(税込) |