京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を歩く 更新日:2019.04.11
春の新風物詩!KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭
© アルバート・ワトソン《坂本龍一》ニューヨーク 1989年 Photo by Albert Watson
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
ギャラリー空間を離れ、独特の佇まいを持った街の建造物の中で写真を見る。そんな新しい鑑賞方法を古都・京都で満喫できる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。7年目を迎える2019年は、京都市内11箇所のメイン会場で開催されます。今回は、イベント会場のうち烏丸エリアの会場を紹介します。
京都の街が舞台の一大アートイベント
きょうとぐらふぃー きょうとこくさいしゃしんてん
KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 2019
世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。国内外の重要作家の貴重な写真作品や写真コレクションを、京都の歴史的建造物や近現代建築の空間に展示する試みです。2018年の第 6 回開催までにのべ約 56 万人が来場し、京都の春の新風物詩として定着しています。2019 年のテーマは「VIBE」。"私たちの感覚を研ぎ澄まし、自身の中に眠る何かを揺るがし覚醒させるもの"を呼び覚ますような展示を企画しています。空間と一帯となった作品の世界観を、五感で体感してみては。
※会場によって公開内容・期間・休館日が異なるので、公式サイトで確認を。(インフォメーション&ブックストアは、期間中無休・入場無料)
© Photo by Albert Watson
アルバート・ワトソン《坂本龍一》
ニューヨーク 1989年
インフォメーション&ブックストア「NTT西日本 三条コラボレーションプラザ」 | |
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所在地 | 京都市中京区烏丸三条上る場之町604地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅5番出口より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-708-7108(事務局) |
URL | |
開催日 | 2019/4/13〜5/12 |
時間 | 会場により異なる ※各会場入場は閉館の30分前まで |
休館日 | 会場により異なる |
チケット (一般) |
1ヶ所につき無料〜1,100円、1DAYパスポート3,000円、パスポート4,000円 ※全会場に各1回のみ入場可能(アソシエイテッドを除く。堀川御池ギャラリーへはパスポートのご購入で複数回入場可能。二条城へは別途入城料が必要) |
「KYOTOGRAPHIE 2019」烏丸御池エリアの見所ガイド!
「京都文化博物館 別館」
巨匠による日本初の回顧展
名だたる著名人のポートレートを手がける写真界の巨匠・アルバート・ワトソン。日本初の回顧展となる今回の会場は、近代洋風建築として重要文化財の指定をうけた場所。壮麗な空間に約50作品が展示されるほか、トーク・イベントも開催される予定。
© Venue Photo by Naoyuki Ogino
「誉田屋源兵衛 竹院の間」
ピエール・セルネ&春画
フランス人パフォーマンスアーティストであり写真家のピエール・セルネの写真シリーズ「Synonyms」と、近年世界的に注目が集まる日本の春画を紹介。江戸創業の京の帯匠の一室で、フランスと日本、現代と江戸という国や時代を超えた情緒が現れます。
© Venue Photo by Naoyuki Ogino
「誉田屋源兵衛 黒蔵」
大正期の蔵が踊りの舞台に!
振付師、映画監督、元プロダンサーとして有名なベンジャミン・ミルピエ。自身の写真を世界初公開するのは、誉田屋源兵衛「黒蔵」。躍動感あるダンサーの写真がサウンドスケープと共に展示され、大正期から伝わる蔵が京都のオペラ座へと化します。
© Venue Photo by Naoyuki Ogino
「嶋臺ギャラリー」
揺さぶられる記憶と現実
1883年建築の酒蔵「嶋臺(しまだい)」ギャラリーでは、 ヴェロニカ・ゲンシツカによるアメリカのストックフォトを再構築した作品群を展示。一見するとノスタルジックな光景ですが、よく見ると非現実的なイメージに驚嘆。独特な世界へ誘われます。
© ヴェロニカ・ゲンシツカ 《Untitled #48》
from the Traces series, 2015–2017. Courtesy of the artist and Jednostka gallery
「京都新聞ビル 印刷工場跡B1F」
地下に出現するアート空間
約3年前まで輪転機が稼働していた印刷工場跡地。コラージュ作品やインスタレーションで世界的に注目を集める金氏徹平が、この跡地と移転後の新工場で記録した写真・音・映像を織り交ぜたインスタレーションを繰り広げます。※写真は会場イメージ
© Venue Photo by Naoyuki Ogino
「二条城 二の丸御殿 御清所」
映像5作品を発表
パリとチュニスを拠点に活動するイズマイル・バリーは、繊細で精密な視覚的実験を含んだ作品を生み出しています。今回は江戸初期の御膳所を兼ねた料理所を会場に、映像5作品を発表。目に見える事物や知覚そのものの限界が問われます。
© イズマイル・バリー 《Line》
2011年 高画質ビデオ(16/9、1分、ループ)
「堀川御池ギャラリー」
複数の作品が一堂に!
御池通に面し、美術鑑賞に最適な広々とした展示スペースを有す「堀川御池ギャラリー」。今回の展示は、報道写真の分野で活躍するパオロ・ペレグリン、岡原功祐に加え、写真家集団マグナム・フォトの国際展示ディレクター・キュレーターであるアンドレア・ホルツヘルも参画します。
© Magnum Live Lab 2017 ロンドンより