京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2019.07.11
和紙専門店でオンリーワンのご朱印帳作り
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
近年、寺院や神社で参拝者に授与されるご朱印集めがますます注目されています。そうした中で、ご朱印帳も個性あるデザインのものが増えてきました。今回は、和紙専門店で好みの友禅紙を選んで作れる「ご朱印帳作り」を紹介します。
かみとわ きょうとてん
紙TO和 京都店
1400年ほど前から日本各地で作られてきた和紙。「デジタル化の影響で紙離れが進む中、日本に古くから伝わる和紙の良さを、国内外の方や子どもたちにも伝えていきたい」という想いから、2017年2月に東大阪で和紙の発信拠点である「紙TO和」を開設。そして2019年1月に祇園祭の山鉾町に京都店をオープン。京町家を改装した店内では多様な和紙アイテムを販売するほか、「紙すき」や「ご朱印帳づくり」を体験可能。天候に左右されず、短時間で楽しく日本文化を体験できると評判を集めています。 ※写真右は「紙すき」体験で制作可能なハガキのサンプル。紙をすく工程で押し花などをトッピングすることで、味わい深い作品に!
ご朱印帳づくり ※予約制 | |
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料金 | 小サイズ2,500円(税別)・大サイズ2,800円(税別) |
所要時間 | 約45分 |
定員 | 1名〜4名 |
備考 | ※対象年齢の制限なし(中学生未満は保護者と同時参加が必須) |
紙TO和 京都店 | |
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所在地 | 京都市中京区新町通六角上る三条町345番地地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅より徒歩約7分 |
電話番号 | 075-756-4723 |
URL | |
営業日 | 火曜日・水曜日・金曜日・土曜日 11:00-17:30 ※特別営業日はHPを参照 |
休業日 | 日曜日・月曜日・木曜日、お盆・年末年始 |
受付・ご朱印帳の説明
受付を済ませ、まずは制作サンプルを見ながらご朱印帳についての説明を受けます。講師自らが集めた御朱印のコレクションは必見!流麗な筆字のものはもちろんのこと、季節限定の色和紙やイラスト入りのものなど、多様な御朱印に驚きます。
ご朱印帳のサイズ決定
つづいて制作するご朱印帳のサイズを決めます。お寺用の大きなサイズと神社用のコンパクトサイズの二種があります。それぞれ片面24ページ、両面合計48ページです。 ※コンパクトサイズでも寺院の御朱印が収まる場合も多くあります
友禅紙をセレクト
ご朱印帳のサイズが決まったら、表紙・裏表紙に使用する友禅紙を選びます。大サイズは約20種、小サイズは約50種の友禅紙がラインナップ!既成品の場合は表裏同一のデザインですが、体験では異なるデザインを選んで組み合わせられるのが大きな魅力です。
友禅紙をカット
選んだ友禅紙を表紙の型紙に沿って切り込みの線を引き、ハサミでカットします。作業スペースは小上がりになった畳の空間。和紙に囲まれた温もりのある空間で、家族や友人と一緒に体験する方も多いそう。
糊付け・折り込み
カットした友禅紙を型紙に沿って折り込み、糊付けしていきます。水糊を刷毛で全体に薄くまんべんなく塗っていくのがポイント。選んだ友禅紙のどちらを表紙にするか考えながら作業をしていきましょう。
表紙・裏表紙を貼り付け
つづいてご朱印帳の本体となる台紙に、表紙・裏表紙をそれぞれ貼り付けていきます。ご朱印帳の台紙は職人の手によるもので、両面使用できるように2枚の和紙を左右数ミリずつ貼り合わせたもので、中央部分が空洞になっています。細部にまで心が込められていることを実感。
標題紙を貼り付け
表紙・裏表紙が貼り終わったら、表紙となる面に「御朱印帳」の標題紙を貼り付けます。貼り付ける場所は左上部が一般的ですが、中央に貼ったり、右上部に貼ったりお好みで。スポンジでポンポンと押し付けることで、表面が滑らかに仕上がります。
名前紙を貼付け・装飾
裏表紙の内側に自身の名前を書いた紙を貼付けます。お好みで、ステップ4でカットした友禅紙の余った部分を使って、名前のまわりを小さな友禅紙で装飾することもできます。
完成
完成したご朱印帳がこちら。表紙はイエロー系の亀甲柄、裏表紙はブルー系の牡丹型を選び、色のコントラストがユニークな一冊になりました。デザインの組み合わせ次第で仕上がりは千差万別。今回のご朱印帳が一杯になったらまた違う柄で作ってみたいですね。
ショップ見学
さいごにショップにならぶアイテムを見学。自宅でもご朱印作り楽しめるキット(1,500円税別)や、奈良の筆メーカーによる友禅紙のおしゃれな筆ペン、越前の和紙メーカーが手がけるモダンな和紙バッグや和紙のピアスなど、和紙の幅広い魅力に触れられます。
可愛い和紙に囲まれてのご朱印帳作りは、シンプルな作業工程ながらワクワクする体験でした。和紙の柄を選ぶのに少し時間がかかりましたが、悩んだ分納得できるお気に入りのご朱印帳を作ることができ大満足です。/写真は「紙TO和」代表の林 美和子さんと