京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を歩く 更新日:2020.02.13
御所北エリアで京のひなまつり散歩
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
日本では古来、日出る方向の東が男性、日が沈む方向の西が女性の位置とされ、関西の雛飾りは向かって右にお内裏様、左にお雛様が飾られます。新旧の雛人形を鑑賞したり、桃の節句の和菓子を味わったり。桃の花が薫る早春の御所北エリアを歩けば、きっと新しい京都の魅力に気付かされるはずです。
京阪「出町柳」駅からスタートです!
京阪「出町柳」駅へのアクセス:JR「京都」駅より奈良線で約2分、「東福寺」駅で京阪本線に乗り換え約11分
モデルコースの所要時間:約4時間30分
ルート
京阪「出町柳」駅からスタート! |
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徒歩約11分(約960m) |
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徒歩約36分(約3km) |
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徒歩約13分(約1km) |
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徒歩約16分(約1km) |
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災厄を祓い無病息災を祈る「流し雛」
提供元:下鴨神社
かもみおやじんじゃ(しもがもじんじゃ)
賀茂御祖神社(下鴨神社)
下鴨神社は京都最古のお社の一つで、古代の京都を拓いたとされる賀茂建角身命と、婦道の守護神である玉依媛命を御祭神に祀ります。同社のひなまつりは、桟俵(円形に編んだ藁)に乗せた雛人形を、境内を流れるみたらし川に流し、子どもたちの無病息災を祈る神事。この神事のように雛人形のルーツは、災厄を祓うために人形(ひとがた)を身代にして川や海に流す習慣にあります。雛壇に飾られる雛は衣装などもきらびやかで凝った細工が施されていますが、流し雛は和紙製の着物をまとい、顔は土を丸め胡粉を塗った素朴な人形に願いを込めて流します。3/3当日は、十二単・束帯衣姿の男女による流し雛の儀式の後、一般希望者も流し雛を体験可能(有料)。早春の雅やかなひと時を満喫してみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市左京区下鴨泉川町59地図 |
アクセス | 京阪「出町柳」駅から徒歩約12分 |
電話番号 | 075-781-0010 |
URL | |
時間 | 【夏季】5:30-18:00(本殿閉門)/【冬季】6:30-17:00(本殿閉門)※行事により変動あり |
休日 | 年中無休 |
料金 | 参拝無料 ※雛人形(ひなあられ付)大1000円・小500円 |
作る過程も堪能できる和菓子の世界へ
きょうかしょう つるやよしのぶ ほんてん
京菓匠 鶴屋𠮷信 本店
1803(享和3)年創業、京菓子の老舗「鶴屋𠮷信」。御所の西に位置する本店は、京町屋の様式にならい、現代的な建築の中に茶庭や露地を取り入れた美しい空間です。店舗2階には「お休み処」(茶寮)が設けられ、その一角には職人が目の前で季節の生菓子を作ってくれる「菓遊茶屋」があります。写真は、桃の節句の時季(2/15〜3/3)に登場するきんとんの「桃李」。一つひとつ鮮やかな手遣いで生み出される生菓子はもとより、職人との会話も味わいのうち。唯一無二の時間を過ごせることでしょう。また、店舗1階では多様な京菓子を買い求めることが可能。今年は代表銘菓「京観世」の誕生から100年の節目。村雨と小倉羹を巻き上げた定番の棹物に、期間限定で「珈琲」などの新味が加わります。(特別な京観世は2020年で終了予定)
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区今出川通堀川西入る地図 |
アクセス | 地下鉄「今出川」駅から徒歩約10分、市バス9・12・201・203号系統「堀川今出川」より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-441-0105 |
URL | |
営業日 | 【1階 店舗】月曜日〜日曜日 9:00-18:00 【2階 菓遊茶屋/お休み処】月曜日〜火曜日、木曜日〜日曜日 9:30-18:00(17:30LO)※当面の間 10:00-17:00(16:30LO) |
休業日 | 【1階 店舗】元日、水曜日の一部に休業日あり 【2階 菓遊茶屋/お休み処】水曜日(春・秋は臨時営業あり)、年末年始、臨時休業あり |
料金 | 「季節の生菓子とお抹茶」1,210円(税込) |
伝統に愛情を込めて。思いをつなぐ京ひな人形
きょうひなにんぎょうこうぼう たくみにんぎょう
京ひな人形工房 たくみ人形
平安文学の「源氏物語」や「枕草子」などに登場する「ひいなあそび」。元来、幼子の病気や災厄をはらい健やかな成長を祈る上巳の節供の祓の人形(ひとがた)が次第に立派な人形へと変化し、平安期の宮中を模した飾り雛が登場したのは江戸中期と伝わります。
京都・西陣で京ひな人形の製造を行う「たくみ人形」では、有職御雛人形司・槙野巧雲氏のこだわりの技の一旦を垣間見ることができます。店舗1階は制作工房、2階にショールームが備えられています。雛人形の芯材に高い防虫・防湿効果が特徴の桐を使用したり、女雛の十二単のかさねを特別な技法により一枚ずつ寸法を変えて段重ねにしたりと、細部まで手間をかけた京ひな人形は360度どこから見ても美しい佇まい。子どもの幸せを願う家族の気持ちを、愛情を込めて作られたお雛さまがつなぎます。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区千本通五辻上ル牡丹鉾町552-3地図 |
アクセス | 市バス6・46・59・206号系統「千本上立売」より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-441-8333 |
URL | |
営業日 | 時期により変更あり。お問い合わせください。 |
休業日 | 時期により変更あり。お問い合わせください。 |
料金 | 「京雛 平飾り」213,000円(税別)〜※参考商品 |
皇女ゆかりの雛人形を愛でる「人形展」へ
提供元:宝鏡寺
きゅうどどのごしょ ほうきょうじもんぜき
旧百々御所 宝鏡寺門跡
宝鏡寺は、中世の京都で栄えた尼五山第一位の景愛寺の法灯を今に受け継ぐ尼門跡寺院です。多くの皇女が入寺されていたことから、「百々御所(どどのごしょ)」という御所号が今に伝わります。また「人形寺」と呼び親しまれるように、孝明天皇ゆかりの人形をはじめ由緒ある人形が数多く伝わっており、春と秋の一般公開時には人形展が催されます。春の人形展は3月1日~4月3日、秋の人形展は11月1日〜11月15日(変更の場合あり)を予定。京人形を中心に各地で作られた新旧名品の人形と、雅な等身大の人形が展示されます。気品漂うお雛様に、愛らしい御所人形など、その表情の一つひとつに魅せられることでしょう。
提供元:宝鏡寺
提供元:宝鏡寺
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町547地図 |
アクセス | 市バス9・12・67号系統「堀川寺ノ内」より徒歩すぐ、地下鉄「今出川」駅・「鞍馬口」駅から徒歩約15分 |
電話番号 | 075-451-1550 |
URL | |
時間 | 特別公開期間中の10:00-16:00 閉門(最終受付15:30) |
休日 | 通常非公開(特別公開の期間中のみ公開) |
参拝料 | 大人600円 |