京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2020.02.27
野菜のおいしさ再発見!京ぴくるす作り
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
ご飯のお供にもお酒のおつまみにもなる京都土産の定番、漬物。今回は漬物ができるまでの工程を学びながら体験できる、「京ぴくるす」作りを紹介します。
きょうつけもの もり
京つけもの もり
昭和37(1962)年創業の「京つけもの もり」は、素材である野菜にこだわる漬物店。京都・亀岡の自社農園産の野菜を中心に丹念に生産しており、中には「青味大根」など幻の京野菜と言われる伝統野菜の漬物もあります。素材からこだわり抜いた味よし・香りよし・彩りよしの漬物は現在およそ50種。数多あるラインナップには、機能性表示商品糠漬け「GABA森の恵み」や和の味付けが評判の「京都おりーぶ」など、現代の食生活を彩る漬物も!
本社三条店では、定番の糠漬けのほか、彩りが楽しい「京ぴくるす」作りを体験できます。奈良時代に生まれたと伝わる「漬物」。その長い歴史の中で育まれた伝統の味を守りつつ、進化する漬物の世界を体験してみませんか。
提供元:京つけもの もり
京ぴくるす作り教室 | |
---|---|
料金 | 1名2,700円(税込) |
所要時間 | 約45分 |
定員 | 2名〜45名 ※最少催行人数 2人 |
備考 | ※11月、12月は受付中止 |
京つけものもり 本社三条店 | |
---|---|
所在地 | 京都市右京区西院金槌町15-7地図 |
アクセス | 嵐電嵐山本線「山ノ内」駅より徒歩約4分、市バス11・26・75・91・203・205号系統ほか「西大路三条」より徒歩約6分、地下鉄東西線「西大路御池」駅より徒歩約8分 |
電話番号 | 075-802-1515 |
URL | |
営業日 | 月曜日〜日曜日 9:00-18:00 |
休業日 | 年中無休 |
体験受付
本社三条店の2Fにある体験会場に到着。団体ツアーや個人の旅行者の利用も多いそうで、広々とした室内が満席になることも。壁面には野菜や漬物に関するパネルが複数展示されており、見るだけでも学びがあります。
VTRを視聴
はじめに13分ほどのVTRを視聴します。内容は漬物ができるまでの手順や、亀岡の自社農園での野菜作りの様子、新たに発見された漬物の効能など、漬物に関する色々な情報がわかりやすくまとめられています。
職人さんへの質問タイム
VTR視聴後は職人さんへの質問タイム。もりの職人さんは、全員が一度は農園で野菜作りに携わり、野菜を育てるところから漬物作りをしているのだとか。野菜を理解しているからこそ、おいしい漬物ができあがるんですね。
京ぴくるす作りの説明
まずは作り方の説明を受けます。京都・村山造酢の「千鳥酢」を使用したオリジナルぴくるす液に季節の野菜を漬けこみます。今回の具材となった野菜は、赤かぶら・大根・きゅうりです。これらの具材を特製の京ぴくるす液が入った瓶に詰めていきます。
具材を瓶詰めする
用意された2瓶に具材を入れていく際は、ミルフィーユ状に三層にするもよし、ランダムに入れるのもよし。色合いを意識して詰めると可愛い仕上がりになります。さいごに、お好みでゆず皮と唐辛子をトッピング。蓋が閉まらなくなるので入れすぎにはご注意を。
京ぴくるすの完成
クリアケースに入れて完成です!飾り紐も用意されているので、お土産にもぴったり。自宅に持ち帰り、2日ほどで食べごろに(賞味期限は冷蔵保存で約1週間)。食べ終わった京ぴくるす液にお酢と好みの野菜を加えると、2〜3回続けて味わえるそう。
ドレッシング作り
続いては、京ぴくるす液を活用したドレッシング作り。先ほど完成した京ぴくるすの具材を食べきった後も、オリーブオイル・お酢・塩・胡椒などを好みでブレンドすれば、ドレッシングとして最後まで味わうことができます。
ドレッシングの試食
今回はオリーブオイルを少したっぷり目に、塩・胡椒は控えめのブレンドにしてみました。出来上がったドレッシングをサラダにかけて試食します。まろやかな酸味の「千鳥酢」とオリーブオイルの香りがよく合います。
漬物の試食
ドレッシング試食の後は、人気の漬物の試食が待っています。今回の漬物は、左から青しそ大根・かぼちゃ・千枚漬・赤かぶら昆布漬・わさび風味長いも。シャキシャキした食感、程よい塩みと酸味に、お箸が止まりません。
お買い物
お気に入りの漬物は1Fの店舗で購入することができます。体験の最後にぜひ立ち寄ってみてください。珍しい「豆腐」や「オリーブ」の漬物などもあり、お土産にあれもこれも試してみたくなる逸品揃いです。
実際に漬物を作っている職人さんが教えてくれる贅沢な時間でした。自分で詰めた京ぴくるすの出来上がりが楽しみです。今まで知らなかった漬物もあったので、季節ごとに色々な野菜の漬物を味わってみたいと思いました。/写真は「京つけもの もり」製造部・課長の林さんと