京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

新緑の季節を満喫、青もみじ狩り

新緑の季節を満喫、青もみじ狩り

提供元:貴船神社

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

新緑や若葉が輝く季節、京都の古刹はみずみずしい青もみじに彩られています。今回紹介するのは言わずと知れた紅葉の名所で、初夏には青もみじが異なる魅力を添えます。風が薫る京都の心安らぐ景色を愛でに出かけませんか。

京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ★★★☆☆ 例年並みです。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

自然に包まれた小倉山のふもとで安穏を願う

自然に包まれた小倉山のふもとで安穏を願う

提供元:二尊院

にそんいん

二尊院

百人一首にも詠われた小倉山のふもとに広がる二尊院。嵯峨天皇の勅願により円仁が承和年間(834-848年)に建立し、古来より天台宗・真言宗・律宗・浄土宗の四宗兼学の道場として栄えましたが、江戸後期より天台宗に属し、「嵯峨三名跡」の一ヵ寺に数えられます。二尊院の名は、極楽往生を目指す人を此岸から送る「発遣の釈迦如来像」と、その衆生を彼岸へと迎える「来迎の阿弥陀如来像」の二尊(重要文化財)を本尊とすることに由来。本堂には、鎌倉時代中頃の春日仏師作と伝わる二尊が並んで安置されています。
約5万坪の境内には、本堂、勅使門(唐門)、総門、八社宮、湛空廟、鐘楼が配されています。写真の総門を抜けた先に広がる、小倉山を背景にした約100mの参道は「紅葉の馬場」と呼ばれる紅葉の名所。初夏、交互に植えられたモミジとサクラの木々が青々しい木陰を作り、参拝者を迎えます。

二尊院

提供元:二尊院

唐破風形の屋根が印象的な勅使門。かつて天皇の遣いである勅使の出入りに使われた門で、門越しに眺める景色も風雅です

二尊院

提供元:二尊院

静寂に包まれた境内には、三条実美・角倉了以・伊藤仁斎など名家・文人・学者のお墓も数多くあります

基本情報
所在地

京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27地図

アクセス

市バス28・91系統「嵯峨釈迦堂前」より徒歩約10分、嵐電「嵐山」駅より徒歩約15分、JR「嵯峨嵐山」駅より徒歩約19分

電話番号

075-861-0687

URL

http://nisonin.jp/

時間

月曜日~日曜日 9:00-16:30(受付終了)

休日

年中無休

料金

拝観料 大人500円


御土居の初夏 見渡すかぎりの新緑に包まれる

御土居の初夏 見渡すかぎりの新緑に包まれる

提供元:北野天満宮

きたのてんまんぐう

北野天満宮

学問の神様・菅原道真公を祀る、全国天満宮総本社・北野天満宮では、初夏に「史跡御土居の青もみじ」が特別公開されます。御土居(おどい)とは、豊臣秀吉が天正19(1591)年に京都の周囲に築いた全長約22.5kmの土塁(堤)で、外敵の来襲に備える防塁と、鴨川の氾濫から市街を守る堤防の役割を果たしてきたとされます。現在、京都市内に残る御土居の10カ所が史跡に指定されています。とりわけ原型に近いとされる北野天満宮の御土居は、鬱蒼とした自然林の中を紙屋川が流れる野趣に富んだ風景が見事。清々しい新緑のもみじと太閤秀吉の残した歴史的遺構は必見です。
※「史跡御土居の青もみじ公開」期間:未定(公式サイトをご覧ください)、入苑料 大人500円

北野天満宮

提供元:北野天満宮

アーチ伏に架かる鶯橋の朱色と青もみじのコントラストの美しさが目を惹きつけます

北野天満宮

提供元:北野天満宮

紅葉のシーズンは御土居付近「もみじ苑」の350本の木々が色づき、茶席やライトアップ、奉納舞など催しが目白押しです

基本情報
所在地

京都市上京区馬喰町地図

アクセス

嵐電「北野白梅町」駅より徒歩約5分、市バス10・50・51・101・203系統ほか「北野天満宮前」より徒歩すぐ

電話番号

075-461-0005

URL

http://kitanotenmangu.or.jp/

時間

【4月~9月】5:00-18:00 【10月~3月】5:30-17:30 ※社務所・授与所 9:00-17:00

休日

年中無休

料金

参拝無料


京の奥座敷 新緑に映える朱の灯籠に誘われて

京の奥座敷 新緑に映える朱の灯籠に誘われて

提供元:貴船神社

きふねじんじゃ

貴船神社

古くから水を司る神を祀り、また縁結びの神としても絶大な信仰を集める貴船神社。木々に囲まれた社殿の初夏、およそ80段の参道に並ぶ朱色の春日灯籠と青もみじのコントラストが美しく、目も覚めるような景色が広がります。参道の石段を上って本宮でお参りした後は、本宮境内にある休憩所「龍船閣」で一休み。視界いっぱいに渓谷を彩る新緑が楽しめます。
貴船神社は現在、貴船神社本宮、結社(中宮)、奥宮と三社に分かれています。貴船川の水の音に耳を傾けながら上流に向かって歩みを進めると、本宮から約300m地点に古くから縁結びの神として知られる磐長姫命を祀る中宮・結社(ゆいのやしろ)、さらにその約400m先、鳥居をくぐって思ひ川橋を渡ると貴船神社の創建地である奥宮があります。京都の奥座敷・貴船でさわやかな初夏の風景を満喫してみては。

貴船神社

提供元:貴船神社

ゴールデンウィーク期間中(5/2~5/5)は「新緑ライトアップ」を予定。神秘的な光景が広がります

貴船神社

提供元:貴船神社

高木の木立が印象的な奥宮。本殿横には、地名及び社名の起源とされる「船形石」が今なお残されています

基本情報
所在地

京都市左京区鞍馬貴船町180地図

アクセス

京都バス33系統「貴船」駅より徒歩約5分

電話番号

075-741-2016

URL

http://kifunejinja.jp/

時間

【5月~11月】6:00-20:00 【12月~4月】6:00-18:00 ※授与所9:00-17:00、ライトアップ開催期間中は時間延長

休日

年中無休

料金

参拝無料


大原の古刹で心癒される美景に出会う

大原の古刹で心癒される美景に出会う

提供元:三千院

さんぜんいん

三千院

厳しい修行の場である比叡山のふもとにある大原の里は、古くから失意の人を迎え入れ、極楽往生の願いをかなえた場所。まさに、心の拠りどころとして愛されてきた大原にある三千院は、天台宗五箇室門跡の一つ。延暦年間(782-806)に伝教大師最澄が比叡山に庵を結んだ時、東塔南谷に一堂を建立したのが起こりと伝わります。
京都随一の紅葉の名所と知られる三千院には、律川から引かれる池を配置する聚碧園(しゅうへきえん)、青苔に杉や檜などの立木が並ぶ有清園(ゆうせいえん)などの庭景色が広がり、初夏には緑のグラデーションが目にも鮮やかです。写真は往生極楽院を臨む有清園の夏景色。海原のような見事な杉苔に、枝葉の間から差し込む光が印象的です。往生極楽院南側には、有清園の苔と一体となって苔むしたわらべ地蔵の姿もあり、その柔和な表情に心が和らぎます。

三千院

提供元:三千院

客殿から鑑賞する聚碧園は、江戸時代の茶人・金森宗和の修築と伝わります。庭園を眺めながらの喫茶タイムはいかが(一服500円)

三千院

提供元:三千院

約50品種、1,000株ものあじさいが彩る「あじさい苑」。例年見頃を迎える6月中旬から7月中旬に「あじさい祭」が行われます

基本情報
所在地

京都市左京区大原来迎院町540地図

アクセス

京都バス17・19「大原」より各徒歩約10分

電話番号

075-744-2531

URL

http://www.sanzenin.or.jp/

時間

月曜日~日曜日 9:00-17:00(11月 8:30-17:00、12月~2月 9:00-16:30)

休日

年中無休

料金

拝観料 大人700円