京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2020.06.25
目にも涼やかな夏の京雑貨
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
蒸し暑い京都の街が育んだ、目から涼を感じる爽やかな雑貨をご紹介します。実用的なものから部屋飾りまで、本格的な夏に備えて、快適なおうち時間を演出する名脇役をぜひ手に入れてください。
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
夏をはらい魔をはらう涼やかな風
あいば
阿以波
古来より、邪気や悪霊を払う縁起物として重用されてきた"うちわ"。涼をとるための実用品として、また美しい芸術品として、今もなお進化を続けています。330年以上の歴史を持つ「阿以波」で見るべきは、写真の透かし模様が入った京うちわ。職人の腕の見せ所となる竹で作られた骨の部分が、その秀麗さを際立たせます。今年の新作柄の一つでもある朝顔柄は両面が透かしに、金魚柄のうちわは片面だけが透かしになっているので実際に風を送ることもできます。形や大きさによって扇いだ時の風が異なるので、手にとって試してみてください。国産の自然素材と職人の技によって生み出される、清らかな美しさを堪能できる逸品揃いです。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区柳馬場通六角下ル地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「四条」駅・阪急「烏丸」駅より徒歩約10分、市バス11・12・31・46・201・203・207号系統ほか「四条高倉」より徒歩約6分 |
電話番号 | 075-221-1460 |
URL | |
営業日 | 月曜日~土曜日 9:00-18:00 |
休業日 | 日曜日、祝日 ※4月~7月は無休 |
料金 | 「並型両透うちわ竹台付(朝顔904)」12,500円(税別)、「並型片透うちわ」 5,200円(税別) |
呼吸する自然素材で爽快な夏を
あさこうじ
麻小路
古くは縄文時代から使われていたともされる"麻"の専門店「麻小路」では、様々な麻製品が作られています。麻は神々が地上に降り立つ際に使われたとされ、現在でも魔除けとしてしめ縄や祇園祭の鉾にも使われています。通気性に優れサラサラとした涼感のある手触りが特徴で、夏には欠かせない素材。写真にあるコースターやランチョンマットなどの雑貨類はもちろん、麻糸そのものや反物を購入して自宅でオリジナル麻グッズを作ることもできます。植物の風合いを生かしているため、少しずつ違う糸の色で自然に柄ができ、ひとつとして同じものはありません。触っているだけで心が落ち着く自然の素材で、じめじめと蒸し暑い夏を爽やかに過ごしませんか。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区堀川通御池西入ル猪熊角地図 |
アクセス | 地下鉄東西線「二条城前」駅より徒歩約5分、市バス9・12・15・50・67・101号系統「堀川御池」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-841-5000 |
URL | |
営業日 | 火曜日~日曜日 10:00-18:00 |
休業日 | 月曜日 |
料金 | 「ランチョンマット(とんぼ)」4,000円(税別)、「コースター(ぶどう柄)」各500円(税別) |
竹とすだれで部屋も小物も夏支度
たけとすだれ にしかわ
竹とすだれ 西河
天保2(1831)年創業の老舗「竹とすだれ西河」は、京都のすだれと竹工芸品を発展させた由緒あるお店です。かつては宮中や武家階級で使われていた御簾(みす)を元に、西河の2代目が誰もが使えるよう考案した『お座敷すだれ』が現代に伝わるすだれ文化の基礎となりました。今でも夏が近づくと、京都の街ではすだれを掛ける町家が数多くあります。7代目の現当主が生み出した巻き上げ式のすだれは、マンションなどでも使えるよう、窓の内側に掛けて使う仕様になっています。また同店では、丈夫な竹を素材にした花かごや竹箸などの小物類も取り揃えています。特に竹箸はお土産や贈り物としても定番の人気商品。機能性と美しさが共存する京すだれや京竹工芸で、お部屋の夏支度をしませんか。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市東山区祇園町南側542地図 |
アクセス | 京阪「祇園四条」駅より徒歩約6分、市バス12・31・46・100・110・202・206・207号系統ほか「祇園」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-561-1269 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 10:00-18:00 |
休業日 | 12月・1月・2月は第2・第4水曜日 |
料金 | 「青塗り天節箸」1,540円(税込)、「白竹京格子篭」28,600円(税込) |
「好き」が彩る爽やかな食卓に
うつわやさいさい
器や彩々
テーブルウェアのセレクトショップ「器や彩々」では、オーナー自らが作家と会い、気に入ったものだけが並びます。共通点は整いすぎていない、手作りのよさがあるものだそう。「誰が作ったかに左右されることなく、自らの感覚で選んでほしい」という思いから説明書きはありません。たまたま選んだ別々の食器が、実は同じ作家の作品だったということも。写真のグラスは、伊勢のサイダーの瓶を再生したガラスを活用したうつわ作りに取り組む作家・中村一也さんの作品。夏の清流を思わせる、少し緑がかった色が特徴です。他にも全国各地の作家30名以上の作品が随時更新されていくので、いつも新しい発見があります。ゆっくりと手にとって、好きなものを選ぶ。そんな贅沢な時間を過ごしてみませんか。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区三条大宮町263-1地図 |
アクセス | 阪急「大宮」駅・地下鉄東西線「二条城前」駅より各徒歩約5分、市バス9・12・50・67号系統「堀川三条」より徒歩約3分 |
電話番号 | 075-366-3643 |
URL | |
営業日 | 月曜日、水曜日~日曜日 12:00-18:00 |
休業日 | 火曜日 ※しばらくの間は火曜日・水曜日休み |
料金 | 「海のそばちょこ/中村一也作」2,200円(税別) |