まずは房の部分になる糸を選びます。何色かの糸をつなぎ合わせているようにも見えますが、実は重ね染めという技法を使った、300ｍもの長さがある1本の糸。クルクルの状態になっているので、スチームで伸ばします。

次に留め紐の準備をします。最初に30cmのところでカット。作りたいタッセルの長さを決め、その部分に輪っかを作るようにくくり準備完了。今回は8cmの長さで作りますが、大きさや用途に合わせて長さを変えることができます。

大きな輪になっている糸を三重にまとめます。それを先程の手順で準備した留め紐で結んでいきます。ここがきっちり固定されていないと、後で外れる原因になるのでしっかりと結びましょう。

3重にした糸の輪っか部分を切っていきます。ここは気持ちいいポイントなので、ザクザクと思い切ってハサミを進めていきましょう。この時に数ヶ所あるしつけ糸もあわせてカットします。

一番難しい頭の部分を作る工程です。輪を下向けに作って、その上を巻いていきます。ポイントは留め紐を下に下にと回しながら締めていくこと。一周目はゆったりと、二周目以降はギュッと締めましょう。最後に輪の部分に留め紐の先端を通し、上に引っ張ると完了です。

フィルムで全体を巻いて、長さの基準にします。はみ出た部分をハサミで切り長さを揃えましょう。2度目の心地良い感触を味わいながら、ざっくりと切っていきます。はみ出した微細な部分は最後に整えます。

最後にもう一度スチームをあてながらクシをかけていきます。さらに艶がでて、サラサラとした手触りに仕上がります。絡まっていた部分が解けて長くなった部分は切りそろえましょう。

タッセルが完成。同じ作り方でサイズを小さくすればピアスやペンダントトップなどアクセサリーにも活用可能。また留め紐の色や質感によって雰囲気がガラリと変わります。今回はゴールドの留め紐を使ったので華やかな雰囲気に仕上がりました。

ソウタシエコードという立体的な糸を使ってつくるブローチや、ミモザの可愛らしい刺繍なども体験することができますよ。すべて30分ほどで完成するので、お好みに合わせてチョイスしてみては。