京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を食べる 更新日：2021.01.28
寒い季節に香り立つ柚子グルメ
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
香り高く甘酸っぱい濃厚な風味の柚子。冬季に収穫期を迎える柚子は、果汁は果実酢として果皮は薬味として料理に使われるほか、芳香によるリラックス効果や血行促進効果が期待できることから柚子湯やコスメとしても人気が高く、寒い季節の暮らしに欠かせないものです。京都で柚子の魅力を味わい尽くしませんか。
京都の混雑状況（2022年10月25日現在） ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
柚子との出会いが生み出す美味
提供元：酒菜 柚家
しゅさい ゆずや
酒菜 柚家
和食料理人の店主が高知・馬路村で出会った柚子の魅力に引き込まれ、2005年に京都市役所近くに開いたのが「酒菜 柚家」です。当時、和食の世界では脇役の柚子に、素材や料理を上品に引き立たせる、食材としての可能性を感じたそう。以来、京都で柚子の魅力を発信し続けています。初来店客の大半が〆に注文する名物の「土鍋釜飯」は、柚の風味がほんのりと感じられる逸品。また自家製の柚子塩で味わう「塩柚子の地鶏唐揚」や、店主自ら市場に足を運び仕入れる鮮魚など幅広いメニューが用意されています。なにより柚子のお酒が豊富。柚子酒だけでも8種類あり、自家製柚子エキスを使ったサワーやビールは常連さんも毎回頼むという人気ぶり。食事の最初から最後まで柚子の風味をきかせた繊細な和食を楽しめます。
提供元：酒菜 柚家
酸味の強いものやレモンがきいたもの、泡盛で作られた柚子酒など、ぜひ何度も訪れて全種類を制覇してみてください
提供元：酒菜 柚家
店主との会話が楽しめるカウンター席や、裏庭の景色を独り占めできる個室、表の箱庭を臨む半個室など、席によっていろいろな楽しみ方ができます
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市中京区丸屋町318地図 |
| アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩約2分、市バス3・4・5・11・32・86・205号系統ほか「河原町三条」より徒歩約3分 |
| 電話番号 | 075-212-8285 |
| URL | |
| 営業日 | 火曜日～日曜日 17：00-23：00（22：30LO） |
| 休業日 | 月曜日 |
| 料金 | 「土鍋釜飯」1人前 1,300円（税別）、「塩柚子の地鶏唐揚」780円（税別）、「柚子酒」680円（税別） |
柚子香る町家で過ごすほっこり時間
提供元：柚子元
ゆずげん ぽんとちょう
柚子元 先斗町
京の花街・先斗町にある「柚子元 先斗町」は、柚子料理をメインとした中華料理店です。名物は寒い季節に嬉しい、特製の柚子スープで楽しむ柚子鍋。おすすめは、鯛・豚肉・鶏肉のメイン食材を一度に味わえる「ミックス柚子鍋」と柚子皮を生地に練り込んだ「柚子餃子」です。時季により使用する柚子が異なり、夏の青柚子は爽やかスッキリ、冬の黄柚子は優しい風味と豊かな味わいが特徴だそう。柚子鍋以外のメニューは、季節ごとに少しずつ変化するので、何度訪れても新しい味に出会えます。先斗町の風情にとけこむ歴史ある町家を改装した店内は、小さいながらもどこか落ち着く空間。席数が多くないので、お出かけの予定が決まったらぜひ予約を。
提供元：柚子元
1階のカウンター席には卓上コンロが完備されているので、一人でも柚子鍋を楽しめます。2階はグループ利用が可能な座敷席になっています
提供元：柚子元
冬には入浴剤の香りでも親しまれている徳島県産の「多田錦」という珍しい種無し品種の柚子が使われるそう
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市中京区先斗町四条上る鍋屋町212地図 |
| アクセス | 京阪「祇園四条」駅より徒歩約3分、市バス11・31・46・201・203・207号系統ほか「四条河原町」より徒歩約4分 |
| 電話番号 | 075-254-0806 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日、水曜日～日曜日 17：00-23：00（22：00LO） |
| 休業日 | 火曜日 |
| 料金 | 「ミックス柚子鍋」1人前2,800円（税別）、「柚子餃子」5個 650円（税別） |
冬季限定の幸せに包まれる柚子菓子
きょうせんどう ぎおんほんてん
京煎堂 祇園本店
創業80余年の「京煎堂」は、良質な素材と四季の彩りを感じさせる多様な煎餅にファンの多い煎餅店です。定番商品では、落花生・黒大豆・えんどう・そら豆などの豆がぎっしりと入り、軽い食感の豆入り煎餅が好評だそう。約30種の煎餅を取り扱う祇園本店には茶房が併設されており、オリジナルの甘味メニューが充実しています。冬季限定の「柚子づくし」は、さわやかな口当たりの生菓子。国産の柚子の果肉を練り込んだ煎餅生地で、柚子の果肉を加えた餡と柚子ペーストを使用した求肥のお餅をサンドしたひと品で、茶房では抹茶と一緒に供されます。また、柚子果汁をたっぷりと使った「柚子わらびもち」も冬季だけのおたのしみ。どちらもフレッシュな柚子の香りに包まれ、ほどよい甘さが後を引くおいしさです。
祇園本店の1階奥と2階には広々とした茶房が備えられています。本店限定の抹茶シフォンケーキやパフェなど和洋の甘味メニューがラインナップ！
八坂神社付近、四条通に面した場所にある祇園本店。店頭では濃厚な味わいの抹茶ソフトやみたらし団子などのテイクアウトメニューも販売しています
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市東山区四条通花見小路東入 祇園町南側565-1地図 |
| アクセス | 京阪「祇園四条」駅より徒歩約4分、市バス46・86・201・203・207号系統ほか「四条京阪前」より徒歩約2分 |
| 電話番号 | 075-541-1141 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日～日曜日 【茶房】11：00-20：00（19：30LO） 【販売】11：00-20：00 |
| 休業日 | 年中無休 |
| 料金 | 【茶房】「柚子わらびもち」850円（税込）・「柚子づくしとお抹茶セット」950円（税込） 【販売】「柚子づくし（1箱5個入）」1,080円（税込） |
実生ゆずを味わい尽くすメニューでパワーチャージ
かふぇゆずくろ らぼ
cafe柚子96 lab
梅小路エリアに2020年5月にオープンした「cafe柚子96 lab」。お箸で食べるフレンチ「ル・クロ」と、柚子を通して地域活性をめざす「実生ゆずwhole food」のコラボ・カフェで、柚子尽くしのメニューが揃います。こちらで使用する柚子は、大阪・箕面の里で種から18年もの歳月をかけて育てられた希少な「実生（みしょう）ゆず」。古来"柚子に捨てるところなし"と言われるように、果皮や果汁、わたや種にも栄養がいっぱい。写真の「柚子ティーブレークSET」は、柚子わたでつくるシロップ、柚子フルーツ酢、柚子丸ごとジャム、柚子皮フリーズドライの4種をお好みの組み合わせで、お湯で割りながらじっくりと楽しめます。そんな「実生ゆず」の魅力を丸ごと味わえるメニューでパワーチャージしませんか。
フリーズドライの機器を備えた店内の一角はラボのような雰囲気。実生ゆずのシロップやコスメなどの物販コーナーもあります
店舗を手掛ける「実生ゆずwhole food」代表の春木ちえこさんは、柚子の収穫から精油や食品の加工まで手掛ける、まさに「実生ゆず」の魅力の伝道者！
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市下京区朱雀正会町1-1 KYOCAビル2階地図 |
| アクセス | JR嵯峨野線「梅小路京都西」駅より徒歩すぐ |
| 電話番号 | 075-606-5196 |
| URL | |
| 営業日 | 火曜日〜木曜日、日曜日 12：00-17：00 |
| 休業日 | 月曜日、金曜日、土曜日 ※2021年1月より営業日変更。詳細はインスタグラムを。 |
| 料金 | 「柚子ティーブレークSET」750円（税込）、「柚子薬膳カレーライス」900円（税込） |