京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

初夏から夏へと花々が咲きつぐ、京の花散歩

初夏から夏へと花々が咲きつぐ、京の花散歩

提供元:平安神宮

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

新緑の季節、京都では何色もの緑が織りなす深みがある風景にさわやかな風が吹き抜けます。また初夏から夏に向かうこの時期には、花ショウブや睡蓮、桔梗などの花々が咲きついでいきます。緑の風の中をゆったりと歩きながら、季節の花見を楽しみませんか。※花の見頃は例年の目安です。写真は平安神宮神苑

京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ★★★☆☆ 例年並みです。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

地下鉄東西線「蹴上」駅からスタートです!

地下鉄東西線「蹴上」駅へのアクセス:JR「京都」駅より地下鉄烏丸線で約5分、「烏丸御池」駅で地下鉄東西線に乗り換え約7分
モデルコースの所要時間:4時間

ルート

地下鉄東西線「蹴上」駅からスタート!

徒歩約7分(約500m)

1

「無鄰菴」

徒歩約12分(約900m)

2

「平安神宮」

徒歩約35分(約3km)

3

「廬山寺」

徒歩約8分(約700m)

4

「京都御苑」

近代日本庭園の傑作で、庭園美と移ろう時間を堪能

近代日本庭園の傑作で、庭園美と移ろう時間を堪能

©植彌加藤造園

むりんあん

無鄰菴

明治・大正時代の政治家・山縣有朋の別荘として造営された無鄰菴。その名は「隣家がない」という意味で、南禅寺界隈の閑静な場所にあります。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、庭園は山縣有朋の指示に基づいて、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作です。三角形の敷地に琵琶湖疏水の流れを引き入れた池と木々、石組を巧みに配しており、東山を主山に深い奥行きを感じられます。木々の青葉や芝生が鮮やかで、せせらぎが心地よく響く見事な空間。5月には水辺でカキツバタが花咲き、カキツバタの花が終わる頃、南側の流れの中で赤紫色の花ショウブ(写真)の開花が始まります。
*【<花ショウブ>例年の見頃】:5月下旬~6月上旬

無鄰菴

里山の風景や小川そのもののような躍動的な流れをもつ自然主義的な新しい庭園観により造営されました

無鄰菴

©植彌加藤造園

母屋の広間に座して、雄大な東山を借景に日々刻々と移ろう庭園の自然美を堪能しながら、カフェが楽しめます

基本情報
所在地

京都市左京区南禅寺草川町31番地地図

アクセス

地下鉄東西線「東山」駅より徒歩約7分、市バス京都岡崎ループ「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」より徒歩約4分

電話番号

075-771-3909

URL

https://murin-an.jp/

時間

月曜日~日曜日 9:00-18:00(10/1~3/31は9:00-17:00)
※最終入場は、閉場時間の各30分前まで
※新型コロナウィルス拡大防止のため、当面の間、来場は時間毎の事前予約制(詳細は公式サイトを参照)

休日

12月29日~12月31日

料金

入場料 600円 ※小学生未満は無料


次の
見所
「平安神宮」まで徒歩約12分(約900m)
「平安神宮」まで徒歩約12分(約900m)

無鄰菴から疏水の流れを横に見ながら西へ向かうと、平安神宮へとつながる神宮道に。朱色の大鳥居をくぐって、参道を北上しましょう。


回遊式庭園の神苑を舞台に、初夏の花々が夢の共演

回遊式庭園の神苑を舞台に、初夏の花々が夢の共演

提供元:平安神宮

へいあんじんぐう

平安神宮

平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建された平安神宮。社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭から構成される神苑は、七代目小川治兵衛による池泉回遊式庭園で、その敷地は約1万坪にも及びます。春の紅しだれ桜が有名ですが、苑内にはサツキやカキツバタ、アジサイ、ハギなどさまざまな植物があり、四季折々の風情を楽しめます。
梅雨を迎えた神苑では、西神苑の白虎池のほとりにひときわ雅やかな花ショウブが咲き競い、水面では睡蓮の花々が涼やかに水面を彩ります。江戸時代を中心に数多くの品種が育成された花ショウブですが、こちらでは濃紫、薄紫、白斑など約200品種、2000株にも及ぶそう。艶やかな花々につかの間、夢幻の世界へ誘われるようです。
*【<花ショウブ・睡蓮>例年の見頃】:6月上旬~6月下旬

平安神宮

提供元:平安神宮

鮮やかな朱色の社殿は、平安京の大内裏の正庁である「朝堂院」を8分の5スケールで再現したものです

平安神宮

提供元:平安神宮

中神苑の蒼龍池と西神苑の白虎池では睡蓮が多く見られます。睡蓮の花は早朝に開き始め、午後には閉じるので、午前中の鑑賞がおすすめです

基本情報
所在地

京都市左京区岡崎西天王町地図

アクセス

市バス5・46・100号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」より徒歩すぐ、地下鉄東西線「東山」駅より徒歩約10分

電話番号

075-761-0221

URL

http://www.heianjingu.or.jp/

時間

【境内参拝】月曜日~日曜日 6:00-18:00(10/1~10/30・2/15~3/14は6:00-17:30、11/1~2/14は6:00-17:00)
【神苑拝観】月曜日~日曜日 8:30-17:30(10/1~10/30・2/15~3/14は8:30-17:00、11/1~2/14は8:30-16:30)
※神苑の入苑は、拝観終了時刻の各30分前まで
※新型コロナウィルスの情勢により急遽変更することがあります

休日

年中無休

料金

神苑拝観 一般600円


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見所
「廬山寺」まで徒歩約35分(約3km)
「廬山寺」まで徒歩約35分(約3km)

平安神宮を後にして、北西に位置する廬山寺へと向かいます。冷泉通を西に向かうと鴨川に合流し、写真の丸太町橋を渡って、御所の東側に位置する寺町通を北上しましょう。※距離があるので、体力に合わせて市バスの一部利用(乗車区間:東山二条・岡崎公園口~河原町丸太町 等)をおすすめします。


紫式部ゆかりの地で、気品のある花姿に往時を偲ぶ

紫式部ゆかりの地で、気品のある花姿に往時を偲ぶ

提供元:廬山寺

ろざんじ

廬山寺

京都御所の東側にある廬山寺は、皇室の仏事を担う御黒戸四箇院の一つとして高い格式を誇ります。かつて廬山寺の境内の全域には紫式部の邸宅があり、後世になって廬山寺が移転してきたとされ、「源氏物語」執筆の地として注目を集めています。
境内には紫式部にちなんだ「源氏庭」があります。平安朝の庭園の「感」を表現したもので、白砂と雲をかたどったような苔のコントラストが見事。夏の間、凛とした花姿が美しい桔梗が花咲き、涼やかな風を運んでくるようです。桔梗はハギやススキと並ぶ秋の七草のひとつで秋の季語ではありますが、6月下旬から9月上旬まで長期にわたって開花します。気品のある花々を眺め、紫式部を偲んでみては。
*【<桔梗>例年の見頃】:6月下旬~9月上旬

廬山寺

提供元:廬山寺

古来和歌に詠まれたり、和菓子のデザインになったりと親しみ深い桔梗。近年、野生種が激減していることから絶滅危惧種に指定されています

廬山寺

提供元:廬山寺

「源氏の庭」の秋、周辺の木々が色づき風情ある紅葉を鑑賞できます。庭園内には「紫式部邸宅阯」と刻んだ銘石が置かれています

基本情報
所在地

京都市上京区北之辺町397地図

アクセス

京阪電車「神宮丸太町」駅・「出町柳」駅より各徒歩約15分、市バス3・4・17・205号系統「府立医大病院前」より徒歩約5分

電話番号

075-231-0355

URL

http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/

時間

月曜日~日曜日 9:00-16:00(閉門)
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況により、急な拝観時間の変更・拝観の停止となる場合があります(詳細は公式サイトを参照)

休日

年中無休

料金

拝観料 大人500円


次の
見所
「京都御苑」まで徒歩約8分(約700m)
「京都御苑」まで徒歩約8分(約700m)

廬山寺から寺町通(写真)を少し南下すると、京都御苑の「清和院御門」が見えてきます。付近には「梨木神社」の一の鳥居もあります。この門から御苑内に入りましょう。


紅の花びらが青空に映える、京都御苑の夏

紅の花びらが青空に映える、京都御苑の夏

提供元:(一財)国民公園協会京都御苑管理事務所

きょうとぎょえん

京都御苑

京都市内の中心部に位置する京都御苑。その中心に京都御所や京都仙洞御所を擁し、周囲約4kmの広大な国民公園として開かれています。
蝉しぐれが鳴り響く頃、京都御苑ではサルスベリの木々が鮮やかな紅の花を咲かせます。写真は京都御所の南に位置する御所の正門である「建礼門」の夏景色。歴史と格式を感じる空間で、抜けるような青空と紅の花びらのコントラストが見事です。サルスベリの花は夏の間、長期間にわたって咲き続けます。また8月には「閑院宮邸跡」でムクゲが白い花を咲かせます。夏の花見でパワーチャージしませんか。
*【<サルスベリ>例年の見頃】:7月下旬~9月下旬
*京都御苑のサルスベリの鑑賞スポットのひとつ「拾翠亭」および周辺エリアでは2021年度に工事を予定。また「拾翠亭」は、新型コロナウィルスの情勢を鑑み、当面の間、一般参観を中止。

京都御苑

提供元:環境省京都御苑管理事務所

サルスベリの名は、猿も滑るぐらいなめらかな木肌に由来。花が100日ほど咲くことから、百日紅(ひゃくじつこう)の名もあります

京都御苑

提供元:(一財)国民公園協会京都御苑管理事務所

京都御苑の東側、寺町通に面した「寺町御門」周辺に咲くサルスベリも歴史と自然が感じられおすすめです

基本情報
所在地

京都市上京区京都御苑3地図

アクセス

地下鉄烏丸線「丸太町」駅・「今出川」駅より徒歩約5分

電話番号

075-211-6348(環境省京都御苑管理事務所)

URL

https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/

時間

苑内自由

休日

年中無休

料金

散策自由


お疲れ様でした

お疲れ様でした

京都御苑の南東中央に位置し、丸太町通に面した「堺町御門」。ここから京都駅方面へは、烏丸線「丸太町」駅から地下鉄の利用が便利です。


周辺MAP