京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を歩く 更新日:2021.05.27
初夏から夏へと花々が咲きつぐ、京の花散歩
提供元:平安神宮
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
新緑の季節、京都では何色もの緑が織りなす深みがある風景にさわやかな風が吹き抜けます。また初夏から夏に向かうこの時期には、花ショウブや睡蓮、桔梗などの花々が咲きついでいきます。緑の風の中をゆったりと歩きながら、季節の花見を楽しみませんか。※花の見頃は例年の目安です。写真は平安神宮神苑
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
近代日本庭園の傑作で、庭園美と移ろう時間を堪能
©植彌加藤造園
むりんあん
無鄰菴
明治・大正時代の政治家・山縣有朋の別荘として造営された無鄰菴。その名は「隣家がない」という意味で、南禅寺界隈の閑静な場所にあります。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、庭園は山縣有朋の指示に基づいて、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作です。三角形の敷地に琵琶湖疏水の流れを引き入れた池と木々、石組を巧みに配しており、東山を主山に深い奥行きを感じられます。木々の青葉や芝生が鮮やかで、せせらぎが心地よく響く見事な空間。5月には水辺でカキツバタが花咲き、カキツバタの花が終わる頃、南側の流れの中で赤紫色の花ショウブ(写真)の開花が始まります。
*【<花ショウブ>例年の見頃】:5月下旬~6月上旬
©植彌加藤造園
回遊式庭園の神苑を舞台に、初夏の花々が夢の共演
提供元:平安神宮
へいあんじんぐう
平安神宮
平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建された平安神宮。社殿を取り囲むように東・中・西・南の四つの庭から構成される神苑は、七代目小川治兵衛による池泉回遊式庭園で、その敷地は約1万坪にも及びます。春の紅しだれ桜が有名ですが、苑内にはサツキやカキツバタ、アジサイ、ハギなどさまざまな植物があり、四季折々の風情を楽しめます。
梅雨を迎えた神苑では、西神苑の白虎池のほとりにひときわ雅やかな花ショウブが咲き競い、水面では睡蓮の花々が涼やかに水面を彩ります。江戸時代を中心に数多くの品種が育成された花ショウブですが、こちらでは濃紫、薄紫、白斑など約200品種、2000株にも及ぶそう。艶やかな花々につかの間、夢幻の世界へ誘われるようです。
*【<花ショウブ・睡蓮>例年の見頃】:6月上旬~6月下旬
提供元:平安神宮
提供元:平安神宮
基本情報 | |
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所在地 | 京都市左京区岡崎西天王町地図 |
アクセス | 市バス5・46・100号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」より徒歩すぐ、地下鉄東西線「東山」駅より徒歩約10分 |
電話番号 | 075-761-0221 |
URL | |
時間 | 【境内参拝】月曜日~日曜日 6:00-18:00(10/1~10/30・2/15~3/14は6:00-17:30、11/1~2/14は6:00-17:00) |
休日 | 年中無休 |
料金 | 神苑拝観 一般600円 |
紫式部ゆかりの地で、気品のある花姿に往時を偲ぶ
提供元:廬山寺
ろざんじ
廬山寺
京都御所の東側にある廬山寺は、皇室の仏事を担う御黒戸四箇院の一つとして高い格式を誇ります。かつて廬山寺の境内の全域には紫式部の邸宅があり、後世になって廬山寺が移転してきたとされ、「源氏物語」執筆の地として注目を集めています。
境内には紫式部にちなんだ「源氏庭」があります。平安朝の庭園の「感」を表現したもので、白砂と雲をかたどったような苔のコントラストが見事。夏の間、凛とした花姿が美しい桔梗が花咲き、涼やかな風を運んでくるようです。桔梗はハギやススキと並ぶ秋の七草のひとつで秋の季語ではありますが、6月下旬から9月上旬まで長期にわたって開花します。気品のある花々を眺め、紫式部を偲んでみては。
*【<桔梗>例年の見頃】:6月下旬~9月上旬
提供元:廬山寺
提供元:廬山寺
紅の花びらが青空に映える、京都御苑の夏
提供元:(一財)国民公園協会京都御苑管理事務所
きょうとぎょえん
京都御苑
京都市内の中心部に位置する京都御苑。その中心に京都御所や京都仙洞御所を擁し、周囲約4kmの広大な国民公園として開かれています。
蝉しぐれが鳴り響く頃、京都御苑ではサルスベリの木々が鮮やかな紅の花を咲かせます。写真は京都御所の南に位置する御所の正門である「建礼門」の夏景色。歴史と格式を感じる空間で、抜けるような青空と紅の花びらのコントラストが見事です。サルスベリの花は夏の間、長期間にわたって咲き続けます。また8月には「閑院宮邸跡」でムクゲが白い花を咲かせます。夏の花見でパワーチャージしませんか。
*【<サルスベリ>例年の見頃】:7月下旬~9月下旬
*京都御苑のサルスベリの鑑賞スポットのひとつ「拾翠亭」および周辺エリアでは2021年度に工事を予定。また「拾翠亭」は、新型コロナウィルスの情勢を鑑み、当面の間、一般参観を中止。
提供元:環境省京都御苑管理事務所
提供元:(一財)国民公園協会京都御苑管理事務所
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区京都御苑3地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「丸太町」駅・「今出川」駅より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-211-6348(環境省京都御苑管理事務所) |
URL | |
時間 | 苑内自由 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 散策自由 |