京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2021.06.24
京都の禅寺で心にふれる
提供元:建仁寺
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
「禅」とは、心の別名とされます。ひとつの相にこだわらない無相、一処にとどまらない無住、ひとつの思いにかたよらない無念の心境を「禅定(ぜんじょう)」と呼び、ほとけの心のことです。私たちの心には、もとは清浄な「ほとけ」がいるにも関わらず、さまざまな我欲によって曇りを生じさせてしまいます。京の禅寺を訪ねて禅の教えを伝える文化財を目にし、自身の心と向き合ってみませんか。
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
京都最古の禅寺でひとごこち
提供元:建仁寺
けんにんじ
建仁寺
時の将軍・源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として建立されたのが、「建仁寺」です。建仁2年(1202年)に創建されたことからその名がつけられ、京都五山の第三位にも数えられる格式高い京都最古の禅寺です。創建800年を記念し、小泉淳作画伯が約2年の歳月をかけて描いた法堂の天井画「双龍図」は、畳108畳分にも及ぶ圧巻の大作!禅宗寺院の法堂の天井には「雲龍図」が多く描かれていますが、こちらは龍の全身が描かれている珍しいもの。二つの頭にそれぞれ尾と4本の足がすべて描かれています。龍は、仏を守護し雨を呼ぶ水神として寺院を火から守り、また仏法の教えを雨のように降らすとして法堂の天井に納められています。
庭園や襖絵など寺にある様々なものには、すべてに仏教の教えが込められているそう。気ぜわしい日常から離れ、時には静かに心を休めることも大切ですね。
提供元:建仁寺
提供元:建仁寺
基本情報 | |
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所在地 | 京都市東山区大和大路通四条下る小松町地図 |
アクセス | 京阪「祇園四条」駅より徒歩約7分、市バス58・80・86・202・206・207号系統「東山安井」より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-561-6363 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 10:00-17:00 |
休日 | 年中行事による拝観時間の変更あり |
料金 | 拝観料 一般600円、中高生300円、小学生200円 ※小学生未満は無料 |
七転八起の精神を伝えるだるま寺
ほうりんじ(だるまでら)
法輪寺(だるま寺)
京都・円町にある「法輪寺」通称だるま寺は、約300年前に創建された臨済宗妙心寺派の寺院。当時、建立には10年もの歳月がかかったそう。第十代の後藤伊山和尚によって戦後の復興を願い建てられた達磨堂には、大小問わず様々なだるまが奉納されています。以来、だるま寺として親しまれるようになりました。禅宗の祖師と言われる達磨大師がモデルのだるま。倒しても自力で起き上がってくることから忍苦・不倒の教えのシンボルになっています。世界各地から納められた数々のだるまは、穏やかなお顔の置物や掛け軸など個性豊かなものばかり。風が揺らす草木の心地いい音を聞きながら、だるまさんに囲まれた境内で豊かな時間を過ごしてみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区行衛町457地図 |
アクセス | JR山陰本線「円町」駅より徒歩約10分、市バス15・26・91・203・205号系統ほか「西ノ京円町」より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-841-7878 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 9:00-16:30 ※4月~11月は17:00閉門、12月~3月は16:30閉門 |
休日 | 年中行事による拝観時間の変更あり |
料金 | 拝観料 一般300円、中高生200円、小学生100円 |
狩野元信の写意に「不変の美」を感じる禅の名庭
提供元:妙心寺 退蔵院
みょうしんじ たいぞういん
妙心寺 退蔵院
退蔵院は、臨済宗妙心寺派の大本山・妙心寺の広大な敷地にある46の塔頭寺院の中でも屈指古刹です。境内には、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」(模本)や史跡名勝・枯山水庭園「元信の庭」、そして花木が四季折々の彩りを添える池泉回遊式庭園「余香苑」などがあり、一年を通して見どころに事欠きません。
室町時代に最盛期を迎えたとされる京都の禅庭。方丈の室内から座して庭を臨む座観式が取り入れられ、緻密で絵画的な構成がその特徴です。枯山水庭園「元信の庭」は室町時代の画聖・狩野元信の作品で、自身の描いた絵をもう一度立体的に表現しなおしたものと伝わります。庭の背景には、やぶ椿、松、槇、もっこく、かなめもち 等、常緑樹を主に植え、一年中変わらない美しさ「不変の美」を求めた物と考えられ、独特の風格を兼ね備えています。
提供元:妙心寺 退蔵院
基本情報 | |
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所在地 | 京都市右京区花園妙心寺町35地図 |
アクセス | JR山陰本線「花園」駅より徒歩約7分、市バス91号系統/京都バス62・63・65・66号系統ほか「妙心寺前」より徒歩約3分 |
電話番号 | 075-463-2855 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 9:00-17:00 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 拝観料 一般600円(高校生含む)、小中学生300円(小学生未満の幼児は無料、但し保護者同伴に限る) |
静寂な空間で心と体を整える坐禅体験を
提供元:東福寺塔頭 勝林寺
とうふくじたっちゅう しょうりんじ
東福寺塔頭 勝林寺
臨済宗東福寺派の大本山・東福寺塔頭の勝林寺は、仏法と鬼門を守護する毘沙門天を祀ることから「東福寺の毘沙門天」と呼ばれています。本尊の「毘沙門天立像」は、平安時代の仏師・定朝作と伝わる一木造の像で、江戸時代に東福寺仏殿の天井内で発見されたもの。等身大に近く、左手に宝塔、右手に三叉戟をもった憤怒相が印象的です。彩色が美しい脇侍の「吉祥天像」、「善膩師童子像」とともに、虎の襖絵で飾られた堂内奥深くに安置され、特別公開時や団体での予約拝観時に限って公開されます。
境内は通常非公開ですが、予約制で、毘沙門天様のもとでの坐禅体験や写経、写仏体験などを定期的に実施しています。禅宗では、お釈迦様の心(悟りの心)を坐禅で体験することを目指します。勝林寺では身体、呼吸、そして心を整える方法を指導いただけるので初めての方でも安心。まず坐ってみることから始めませんか。
※体験時は座りやすい服装で参加ください。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用必須。風邪等の発熱を伴う症状のある方はご遠慮下さい。
提供元:東福寺塔頭 勝林寺
提供元:東福寺塔頭 勝林寺
基本情報 | |
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所在地 | 京都市東山区本町15-795地図 |
アクセス | JR・京阪「東福寺」駅より徒歩約8分、市バス88・202・207・208号系統「東福寺」より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-561-4311 |
URL | |
時間 | 通常非公開(例年新春・秋の特別拝観を実施) |
休日 | 年中無休 ※通常非公開 |
料金 | 坐禅体験 志納料 大人1,000円 |