京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

夏の京都・祇園かいわいを朝さんぽ

夏の京都・祇園かいわいを朝さんぽ

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

京都の夏の風物詩「祇園祭」。疫病退散を祈願した「祇園御霊会(ごりょうえ)」に由来する八坂神社の祭礼で、2021年は規模を縮小して、7月のひと月にわたって神事等が行われています。
例年よりは静かな京都・祇園かいわいを、涼しく清らかな空気に包まれた朝の時間に訪れてみませんか。

京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ★★★☆☆ 例年並みです。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

京都市バス「祇園」からスタートです!

市バス「祇園」へのアクセス:「京都駅前」より市バス100・206号系統で約18分
モデルコースの所要時間:2時間30

ルート

市バス「祇園」からスタート!

徒歩約5分(約400m)※石鳥居・南楼門経由

1

「八坂神社」

徒歩約8分(約600m)

2

「祇園白川」※新橋・巽橋付近

徒歩約10分(約850m)

3

「安井金比羅宮」

徒歩約4分(約280m)

4

「前田珈琲 高台寺店」

厄除けの社として信仰を集める「祇園さん」

厄除けの社として信仰を集める「祇園さん」

やさかじんじゃ

八坂神社

古くから「祇園さん」と呼ばれ親しまれている八坂神社は、全国の祇園社の総本社。社伝によると創祀は平安遷都以前の斉明天皇2(656)年と伝わり、祭神として素戔嗚尊(スサノヲノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)八柱御子神(ヤハシラノミコカミ)を祀ります。
また、貞観11(869)年に京の都に大流行した疫病を鎮めたといわれ、以来、厄除けの社として信仰を集めています。この時の祭礼が現在に伝わる7月の「祇園祭」のルーツ。祇園祭の神事・行事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、一ヶ月にわたって行われます。京都で過ごす夏の朝、日々の安寧を願って参拝しましょう。

八坂神社

本殿の南側にある舞殿(ぶでん)は奉納行事のほか、結婚式も行われる場所。祇園の飲食店等から奉納された提灯が軒に連なります

八坂神社

八坂神社の正門は、四条通に面した西楼門ではなく、本殿の正面に位置する南楼門です。その前にある石鳥居は国の重要文化財で、神事の行列や神輿もここから境内に入ります

基本情報
所在地

京都市東山区祇園町北側625番地地図

アクセス

市バス12・46・100・201・206号系統ほか「祇園」より徒歩約3分、京阪「祇園四条」駅より徒歩約8分

電話番号

075-561-6155

URL

http://www.yasaka-jinja.or.jp/

時間

参拝自由(授与所開設時間 9:00-17:00)

休日

年中無休

料金

参拝無料


次の
見所
「祇園白川」まで徒歩約8分(約600m)
「祇園白川」まで徒歩約8分(約600m)

八坂神社西楼門から次なる目的地へ。西楼門の石段下では、バス通りの四条通と東大路通がクロスします。八坂神社参道の祇園商店街のアーケードを通って、北西へと歩みを進めましょう。


白川のせせらぎに耳を傾け和みのひと時を

白川のせせらぎに耳を傾け和みのひと時を

ぎおんしらかわ

祇園白川

せせらぎが心地よい祇園白川。白川に架かる新橋・巽橋周辺は、京情緒あふれるエリアとして有名です。この界隈は祇園発祥の地と伝わる場所。八坂神社の門前町として平安中期頃から発展し、江戸中期・享保17(1732)年には、幕府より正式な茶屋営業の許可が下りたことで「祇園内六町」が開発され、江戸後期には500軒もの茶屋が祇園に存在したと伝わります。
現在、石畳の道に洗練された意匠の茶屋建築が連なる新橋通と白川南側、切通しぞいの町並み一帯は、京都市の「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」に指定されています。とりわけ新橋通のひと筋南は、白川に面して建築美と四季の自然美との調和が見事。川のほとりには、祇園を愛した歌人・吉井勇の「かにかくに碑」もあります。

祇園白川

白川に架かる風情ある石畳の「巽橋」。橋の周辺には料理店が立ち並び、春は桜、秋は紅葉などが季節の彩りを添えます

祇園白川

新橋界隈は、江戸時代の大衆文化である浮世草子浄瑠璃や歌舞伎音曲の舞台として栄えた歴史があり、現在もなお美しい街並みが大切に残されています

基本情報
所在地

京都市東山区新橋花見小路西入ル(新橋・巽橋付近)地図

アクセス

市バス12・46・100・201・206号系統ほか「祇園」より徒歩約5分、京阪「祇園四条」駅より徒歩約4分

時間

散策自由

休日

年中無休

料金

散策自由


次の
見所
「安井金比羅宮」まで徒歩約10分(約850m)
「安井金比羅宮」まで徒歩約10分(約850m)

祇園エリアの中心に位置する花見小路通。夕方の時間帯であれば、運が良ければ、芸舞妓さんの姿を目にすることもありますが、早朝は開いているお店もほとんどなく静寂そのもの。※花見小路通(四条通以南)は2021年10月30日まで水道工事のため、石畳ではなくアスファルト舗装です。


幸せの妨げとなるあらゆる悪縁を切り、良縁を結ぶ神社

幸せの妨げとなるあらゆる悪縁を切り、良縁を結ぶ神社

やすいこんぴらぐう

安井金比羅宮

平安時代、崇徳天皇が四国に流刑となった際、讃岐の金刀比羅宮(ことひらぐう)に籠って一切の欲や未練を断ち切って祈願されたことから、安井金比羅宮は断ち物や縁切りにご利益がある神社として信仰されるようになりました。本殿には主祭神の崇徳天皇をはじめ、大物主神、源頼政が祀られています。江戸時代、絶ちごとと言えば賭け事や酒などが主でしたが現在では人間関係など様々な悩みを抱える方が多く訪れています。まずは本殿に参拝し、次に願い事を形代(かたしろ)に書きます。境内にある「縁切り縁結び碑」の表から裏へくぐり抜けて悪縁を切り、裏から表にくぐって良縁を結び、最後に形代を碑に貼り付けます。物事は常に表裏一体。悪いことばかり考えるのではなく、新しい一歩への決意表明として訪れてみてはいかがでしょう。

安井金比羅宮

数多の形代が貼り付けられた「縁切り縁結び碑」。高さ1.5m、幅3mの絵馬のような形をしており、中央の穴を往復でくぐり抜けるという祈願方法です

安井金比羅宮

形代(御札)は境内に終日用意されており、24時間参拝可能です。書き方に決まりはありません。新しい一歩に向かって自由に願い事を書きましょう

基本情報
所在地

京都市東山区下弁天町70地図

アクセス

市バス58・80・86・202・206・207号系統「東山安井」より徒歩約1分

電話番号

075-561-5127

URL

http://www.yasui-konpiragu.or.jp/

時間

参拝自由 ※お守り、絵馬等の授与所は9:00-17:30

休日

年中無休

料金

参拝無料、形代 1枚100円程度の賽銭


次の
見所
「前田珈琲 高台寺店」まで徒歩約4分(約280m)
「前田珈琲 高台寺店」まで徒歩約4分(約280m)

安井金比羅宮・境内東側の石鳥居から次のスポットへと歩みを進めましょう。鳥居を出るとバス通りの東山通があり、この信号を山手に渡って高台寺南門通りの坂道をのぼると、次なる目的地が見えてきます。


東山界隈めぐりの休息スポットに

東山界隈めぐりの休息スポットに

提供元:前田珈琲

まえだこーひー こうだいじてん

前田珈琲 高台寺店

八坂通りから高台寺や霊山護国神社などの名所へ向かう坂の途中にある「前田珈琲 高台寺店」では、これから観光をスタートする方にぴったりの朝食をいただけます。朝食からカレーなど数種類のメニューがありますが一番人気は「高台寺モーニングセット」。京都の老舗ベーカリー「進々堂」の厚切りトーストにソーセージ、サラダやオレンジジュースなども付きボリュームたっぷり。高台寺モーニングセットに付いてくる飲み物は数種類から選べますが、地元客も必ず選ぶのがスペシャルブレンド「龍之助」です。創業者の父親の名を冠したもので、1971年の創業以来受け継がれる味です。「高台寺御用達」の称号を頂いていることから高台寺の僧侶が訪れることもあるそう。地元の方、世界各国の方と、日夜様々な方が多く訪れるカフェ場所ですが、店に入ると時が止まったかのような落ち着いた雰囲気が魅力です。

前田珈琲 高台寺店

周囲の景観に溶け込む町家風の建物。店頭のテラス席はペット連れでの利用も可能です

前田珈琲 高台寺店

一番人気の「龍之助」。高台寺店には場所にちなんで「寧々」という珈琲も。強い女性をイメージしたコクのある深い味わいです

基本情報
所在地

京都市東山区南町415-2地図

アクセス

市バス58・80・86・202・206・207号系統「東山安井」より徒歩約3分

電話番号

075-561-1502

URL

https://www.maedacoffee.com/shopinfo/koudaiji/

営業日

月曜日~日曜日 7:00-16:00(15:30LO)※季節により営業時間の延長がありますので、詳しくは電話でお問い合わせください。

休業日

年中無休

料金

「高台寺モーニングセット」1,260円(税込)


お疲れ様でした

お疲れ様でした

高台寺南門通りを西にくだると、市バスの停留所「東山安井」が見えてきます。ここから東山通を運行するバスに乗車すると、京都駅や四条河原町まで15分ほどで移動できます。また、時間と体力に余裕がある方は山手に足を伸ばして、高台寺や清水寺などの観光名所を訪ねてみては。


周辺MAP