京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を歩く 更新日:2021.11.18
新選組ゆかりの地めぐり
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
幕末の京都で警護の役割を担い、特に尊攘派志士の弾圧活動をした新選組は、文久3(1863)年に、壬生の地で結成されました。結成から約160年経った今なお、様々な形でメディア化され続ける「新選組」の足跡を辿ります。幕末の動乱を駆け抜けた隊士たちが眠る壬生の地で、彼らの生きた時代に思いをめぐらせてみませんか。
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
京都市バス「壬生寺道」からスタートです!
市バス「壬生寺道」へのアクセス:「京都駅前」より市バス26・28号系統で約12分
モデルコースの所要時間:約3時間30分
ルート
市バス「壬生寺道」からスタート! |
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徒歩約2分(約190m) |
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徒歩約1分(約20m) |
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徒歩約4分(約350m) |
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徒歩約20分(約1600m) |
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隊士たちが腕を磨いた新選組の聖地を詣でる
提供元:壬生寺
みぶでら
壬生寺
正暦2年(991)に快賢僧都により創建された「壬生寺」。幕末には新選組が屯所としていた八木家から近かったこともあり、兵法調練場として使われていました。寺と新選組との間で交わされた様々な取り決めを守らないことを、御所へ改善を訴えた文書なども残されています。境内の壬生塚には近藤勇の胸像・遺髪塔や芹沢鴨・平山五郎など新選組隊士11名のお墓があり、ドラマや映画、アニメなどで彼らを演じる役者や関係者などがお忍びで参拝にくることも多いそう。毎年7月16日池田屋騒動の日には、「新選組隊士等慰霊供養祭」が行われます。新選組関連書籍やオリジナルグッズなども販売されていて、新選組ゆかりの地めぐりをする際にはまず訪れたいスポットです。
提供元:壬生寺
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区坊城仏光寺北入る地図 |
アクセス | 市バス3・8・11・13・26・28・71・203号系統ほか「壬生寺道」より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-841-3381 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 8:30-17:00 ※壬生塚・壬生寺歴史資料室9:00-16:00 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 境内拝観無料、壬生塚・壬生寺歴史資料室 拝観料 大人200円 小・中・高生100円 |
新選組誕生の地で幕末を追憶する
しんせんぐみ みぶとんしょきゅうせき やぎけ
新選組 壬生屯所旧跡 八木家
文久3(1863)年3月16日八木家右門柱に「松平肥後守御領新選組宿」という表札が掲げられ、新選組が誕生しました。八木家は旧壬生村において行司役などを務める名家で、京都守護職や所司代などとも関わりが深かったそう。そのため1865年に西本願寺に移るまでの2年間、八木家の邸宅が新選組の屯所となっていました。当時、主屋には芹沢鴨をはじめとする武家出身の隊士たちが、離れには近藤勇などの武士の血筋ではない隊士たちが生活していたとか。芹沢鴨らが暗殺されたのがこの主屋内・奥座敷で、今なお残る刀傷を実際に見ることができます。拝観料にはガイドも含まれているので、30分ほどの解説を聞きながら、新選組の暮らしぶりを想像してみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区壬生梛ノ宮町24地図 |
アクセス | 市バス3・8・11・13・26・28・71・203号系統ほか「壬生寺道」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075- 841-0751(京都鶴屋鶴寿庵) |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日9:00-17:00(最終受付16:00) |
休日 | 年中無休 |
料金 | 大人1,100円(税込)(ガイド・抹茶・屯所餅付き) |
縁ある隊士たちが静かに眠る寺
こうえんじ
光縁寺
慶長18年(1613)頃に創建された「光縁寺」は浄土宗・知恩院の末寺。門前近くに新選組の馬小屋があり、偶然家紋が同じだったことをきっかけに山南敬介と当時の住職である良誉上人との交流が始まったそう。その縁から記録にある限り28名もの隊士たちが良誉上人によって弔われました。その中でも御陵衛士であった隊士たちは、後に明治新政府によって泉涌寺塔頭の戒光寺へと運ばれましたが、現在でも山南敬介を始め多くの隊士たちが埋葬されています。また諸説ありますが、戒名などから沖田総司の恋人であったとされる女性の墓石も建てられています。住宅街の中にある地域に根ざした小さなお寺なので、静かに隊士たちのお墓をお参りしましょう。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区綾小路大宮西入四条大宮町37地図 |
アクセス | 阪急「四条大宮」駅より徒歩約3分 |
電話番号 | 075-811-0883 |
時間 | 月曜日~日曜日 9:00-17:00 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 供養料100円 |
幕末の志士が集う饗宴の場
すみやもてなしのぶんかびじゅつかん
角屋もてなしの文化美術館
寛永18(1641)年の島原開設当初から饗宴の場である揚屋建築を唯一保存、公開する「角屋」。揚屋(あげや)とは、置屋から太夫や芸妓を呼んで歌舞音曲の遊宴を行った所であると同時に、現在の料理店・料亭にもあたる場所です。幕末には諸大名をはじめ西郷隆盛や坂本龍馬らが利用したことでも知られています。また玄関横には「新選組刀傷の角屋」と石標が立っており、壬生の屯所から近かったことから新選組も宴会をたびたび催し、局長の芹沢鴨が暗殺されたのもその宴会の後だったとか。大座敷に面した庭にお茶席を配するとともに、寺の庫裏と同規模の台所を備えていることが大きな特徴。館内の島原文芸資料室では、貴重な襖絵や書画を目にできます。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区西新屋敷揚屋町32地図 |
アクセス | JR山陰本線「丹波口」駅から徒歩約8分 |
電話番号 | 075-351-0024 |
URL | |
開館期間 | 3月15日~7月18日、9月15日~12月15日 |
開館期間中 の時間 |
10:00-16:00 ※月曜日(祝日の場合翌火曜日)休館 |
休館期間 | 12月16日~3月14日、7月19日~9月14日 |
料金 | :入館料一般1000円 ※2階の特別公開の座敷の見学は予約制。見学料800円別途必要 |