京都市京セラ美術館の魅力を徹底解説|建築美と現代アートが融合する文化施設ガイド

※2025年6月現在の情報です。

京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)
京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)

「京都でアートに触れたいけれど、どこがおすすめ?」「建築も楽しめる美術館はないかな?」そんな想いで関西エリアの文化施設を探しているあなたに、ぜひ訪れていただきたいのが京都市京セラ美術館です。

2020年にリニューアルオープンしたこの美術館は、昭和初期の重厚な建築美と最先端の現代アートが見事に調和した、まさに「京都らしい」文化施設。一歩足を踏み入れれば、時代を超えた芸術との出会いが待っています。

この記事では、アート愛好家のあなたが心から満足できる京都市京セラ美術館の魅力を、建築の見どころから展示の楽しみ方、そして快適なアクセス方法まで詳しくご紹介します。読み終える頃には、きっと「今度の休みに行ってみよう」と思っていただけるはずです。

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京都市京セラ美術館とは?歴史と魅力をわかりやすく解説

スポットの歴史・由来・背景

京都市京セラ美術館の歴史は、1933年(昭和8年)に開館した「大礼記念京都美術館」まで遡ります。約90年にわたって京都の文化芸術を支え続け、現存する日本の公立美術館建築の中で最も古い建物を有する美術館です。

創建時の建物は建築家・前田健二郎による設計で、帝冠様式(和洋折衷の建築様式)の代表的建築として高く評価されています。2018年(平成30年)1月に大規模改修工事を着工し、2019年(令和元年)10月末に竣工。2020年(令和2年)5月26日リニューアルオープンしました。

光の広間(撮影:来田猛)
光の広間(撮影:来田猛)

リニューアルでは、建築家・青木淳氏、西澤徹夫氏による現代的な設計思想が加わり、様々な表現に対応する高機能な最新設備を備えた展示空間「東山キューブ」や、ガラスの天井から自然光が差し込む北回廊の中庭「光の広間」など、伝統と革新が見事に融合した空間が誕生しました。

なぜ多くの人が訪れるのか?その魅力

京都市京セラ美術館が多くの人を魅了する理由は、大きく4つの魅力にあります。

中央ホール(撮影:来田猛)
中央ホール(撮影:来田猛)

建築の美しさが第一の魅力です。昭和初期の重厚な外観と、洗練された現代的な空間が織りなすコントラストは、建築愛好家でなくても思わず見とれてしまう美しさ。特に中央ホールの天井から差し込む自然光は、時間とともに表情を変え、何度訪れても新鮮な感動を与えてくれます。

多彩な展示内容も大きな魅力の一つ。日本画、洋画、彫刻、版画、工芸、書道作品など幅広いジャンルの作品を所蔵し、京都ゆかりの作家から国際的なアーティストまで、様々な視点でアートを楽しめます。コレクションルームでは京都画壇をはじめとする近代から現代の名作を堪能でき、企画展では現代アートから古典まで多様なテーマの展覧会が開催されています。

平安神宮や岡崎エリアとの相乗効果も見逃せません。美術館周辺には平安神宮、京都国立近代美術館、ロームシアター京都などの文化施設が集積しており、一日かけてじっくりと文化散策を楽しめます。四季折々の美しい景色も楽しめる立地で、特に春の桜や秋の紅葉シーズンは格別です。

ミュージアムショップ
ミュージアムショップ

充実した館内施設も人気の理由です。カフェやミュージアムショップも洗練されており、アート鑑賞の余韻を楽しみながらゆったりとした時間を過ごせます。

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現地で楽しめる見どころ・体験ガイド

おすすめの回り方とモデルコース

日本庭園(撮影:来田猛)
日本庭園(撮影:来田猛)

2時間コース(初回訪問向け)

  1. エントランスで建築美を堪能(15分)
  2. コレクションルームの名作を鑑賞(45分)
  3. 中央ホールや日本庭園などでの写真撮影(15分)
  4. 企画展を観賞(45分)

半日コース(じっくり鑑賞派)

  1. 開館直後の比較的空いて静かな時間に入館(開館30分前到着推奨)
  2. コレクションルームの名作を鑑賞(90分)
  3. カフェで休憩・建築談義(30分)
  4. 企画展をゆっくり鑑賞(90分)
  5. ミュージアムショップでお土産選び(30分)
  6. 平安神宮まで散策(30分)

※コレクションルームの開催期間や料金、開催中の企画展の内容や料金は美術館ウェブサイトでご確認ください。

一日コース(岡崎エリア満喫)

午前:京都市京セラ美術館(3時間)→昼食:岡崎エリアのレストラン→午後:京都国立近代美術館(2時間)→平安神宮参拝・神苑散策(1時間)

館内では、音声ガイドの利用がおすすめです。(コレクションルームでは音声ガイドを利用できますが、その他の展示につきましては各展示イベントによって異なる場合もございますのでご確認ください。)作品の背景や作家のエピソードを聞きながら鑑賞すると、より深い感動を得られるでしょう。

四季折々の景色や写真映えスポット

京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)
京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)

春(3月~5月)

美術館前の琵琶湖疏水沿いに咲く桜が絶景。まさに「京都らしい」写真撮影スポットです。敷地内にある東山の山並みを借景とした日本庭園でも桜を見ることができ、展覧会の観賞前後に綺麗な桜を楽しむこともできます。

夏(6月~8月)

緑豊かな岡崎公園との調和が美しい季節。早朝や夕方の斜光が建物に当たる瞬間は、建築写真愛好家にとって絶好のシャッターチャンス。館内の涼しい空間で、暑さを忘れてアート鑑賞に没頭できます。

秋(9月~11月)

紅葉シーズンの京都市京セラ美術館は格別です。重厚な建築と紅葉のコントラストは、まるで絵画のような美しさ。特に夕日に照らされた外観は、多くの写真家が狙う人気スポットです。

冬(12月~2月)

凛とした空気に包まれた美術館の姿は、より一層美しさが際立ちます。人が少ない冬の平日は、静寂の中でじっくりとアート鑑賞を楽しめる贅沢な時間。暖かい館内で過ごす午後のひとときは、心も温まります。

おすすめの過ごし方

地元の美術館愛好家に聞いた「通な楽しみ方」をご紹介します。

開館直後の静寂を味わう
平日の開館直後(10時頃)は、静かな環境で作品と向き合えます。特にコレクションルームでは、まるで作品を独占しているような贅沢な時間を過ごせます。
※展覧会によっては混雑が見込まれる場合もあります。

京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)
京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)

建築ディテールの発見
リニューアル時に新設された部分と、昭和初期からの部分の境界を探すのも楽しみの一つ。床材の違いや、照明の設計思想の変化など、建築好きにはたまらない発見があります。

ミュージアムカフェ「ENFUSE」(撮影:前谷開)
ミュージアムカフェ「ENFUSE」(撮影:前谷開)

カフェからの眺望
館内のカフェ「ENFUSE」では、大きな窓から平安神宮大鳥居を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。開催中のコレクション展の作品から着想を得た和菓子やコーヒーを飲みながら、鑑賞した作品について語り合う時間は、美術館体験をより豊かにしてくれます。

アクセス・基本情報まとめ

新幹線でのアクセス|快適&お得な移動手段

画像提供:JR東海
画像提供:JR東海

東京・名古屋・新大阪などの主要都市からアクセスするなら、最もスムーズで快適なのが東海道新幹線の利用です。

東京から:東海道新幹線「のぞみ」で京都駅まで約2時間15分。朝の便を利用すれば、お昼前には美術館で作品鑑賞を始められます。

名古屋から:東海道新幹線「のぞみ」で京都駅まで約35分。日帰りでも十分に楽しめる距離で、週末の小旅行にも最適です。

新大阪から:東海道新幹線「のぞみ」で京都駅まで約15分。関西在住の方でも、新幹線利用で移動時間を短縮し、美術館での滞在時間を最大化できます。

特に、JR東海ツアーズが提供する「新幹線+宿泊セット」のEX旅パックなら、宿泊・往復チケットが一括予約でき、アート巡りを目的とした旅行にも人気です。京都市内の上質なホテルとのセットプランも豊富で、美術館鑑賞後の時間も充実します。

座席指定や予約後の列車変更もスマートフォンで完結でき、チケットレスなので「旅の準備を効率化したい」アート愛好家の方に最適です。特に企画展の会期に合わせた旅行計画では、確実な移動手段として新幹線パックが重宝されています。

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また、JR東海ツアーズでは人気の美術館の入場券などの「観光プラン」も多数ご用意していますので、ぜひチェックしてみてください。

在来線・バス・タクシーでの現地アクセス

京都駅から京都市京セラ美術館までは、複数のアクセス方法があります。

地下鉄利用(最も便利)

京都駅→京都市営烏丸線 烏丸御池駅→京都市営東西線 東山駅→徒歩約8分。所要時間は約25分です。

市バス利用(景色も楽しめる)

JR・近鉄・地下鉄「京都駅」からA1のりば 5系統、D2のりば 86系統、※土日のみD1のりば 100・110系統、「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ。所要時間は約40分(交通状況により変動)。京都の街並みを眺めながらの移動も楽しめます。

タクシー利用(快適重視)

京都駅から約20分、料金相場は約1,500円~2,000円。荷物が多い場合や、複数の文化施設を効率よく回りたい場合に便利です。
※混雑状況によっても大きく変動があるため確認が必要です。

「地下鉄・バス1日券」の購入が可能です。地下鉄とバスを上手に組み合わせて移動することで、時間短縮ができ、美術館以外の観光スポットも効率よく回れます。

車でのアクセスと駐車場情報

高速道路からのアクセス

名神高速道路名神高速道路 京都南I.Cから市内へ約10km、名神高速道路 京都東I.Cから市内へ約7kmです。美術館周辺は京都市内でも比較的道路状況が良好なエリアです。

駐車場情報

本館北側の駐車場をご利用ください。ただし、特別展開催期間や桜・紅葉シーズンは早い時間帯での満車が予想されます。可能な限り、公共交通機関のご利用がおすすめです。
(一般用区画:19台、優先車区画:2台/いずれも有料・予約不可)

【火~金曜日】
最初の60分 500円、以後30分 200円
当日最大1,500円

【土日祝日】
最初の60分 500円、以後30分 200円
最大料金なし

※月曜日は休場(開館日の場合は営業)

営業時間・入場料・予約の有無など

基本情報

  • 営業時間:10:00~18:00 ※最終入場時間は展覧会により異なります。
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
  • 入場料:
    常設展:一般520円、大学・高校生400円、中学生以下
    • ○コレクションルーム(常設展)
      • 一般
        京都市内在住の方:520円
        市外在住の方:730円
        団体(20名以上):620円
      • 小中高生等
        京都市内在住(通学)の方:無料
        市外在住の方:300円
        団体(20名以上):200円
      • 小学生未満:無料
    • ○企画展
       展覧会ごとに料金が異なります。各展覧会のページをご覧ください。
  • 予約:コレクションルームは予約不要(オンライン予約も可能)

※企画展は展覧会ごとに異なるため、美術館のウェブサイトにて最新情報をご確認ください。

混雑回避のコツ
平日の午前中(10:00~12:00)が最も静かに鑑賞できる時間帯です。土日祝日でも開館直後なら比較的ゆったりと楽しめます。
※展覧会によっては混雑が見込まれる場合もあります。

JR東海ツアーズのパックツアーは予約後も新幹線の時間変更が可能で、美術館を含む文化施設巡りに適したスケジューリングが可能です。

訪問者の体験談

30代夫婦(東京在住・建築関係者)の体験談

「リニューアル後初めて訪問しましたが、青木淳さんと西澤徹夫さんの設計による内部空間の美しさに圧倒されました。特に中央ホールの天井から降り注ぐ自然光の演出は、時間を忘れて見入ってしまうほど。妻は日本画が好きなので常設展を中心に、私は建築ディテールの写真撮影を楽しみました。新幹線で日帰りでしたが、十分に満足できる内容でした。」

40代女性(名古屋在住・美術愛好家)の体験談

「モネの企画展を目当てに訪問。作品の素晴らしさはもちろんですが、展示空間の設計が秀逸で、各作品が最適な環境で鑑賞できるよう配慮されていました。カフェ『ENFUSE』でのランチも美味しく、景色を眺めながらの食事は贅沢な時間でした。翌日は平安神宮や銀閣寺も回れて充実した旅になりました。」

京都市京セラ美術館(ライトアップデザイン:髙橋匡太 撮影:村上美都)
京都市京セラ美術館(ライトアップデザイン:髙橋匡太 撮影:村上美都)

20代カップル(大阪在住)の体験談

「デートで訪問しました。美術館は敷居が高いイメージでしたが、京都市京セラ美術館は現代的で親しみやすい雰囲気。彼女は現代アート、僕は建築に興味があったので、それぞれ違う視点で楽しめました。期間限定の夜間開館を利用したので、ライトアップされた外観も美しく、記念写真もたくさん撮れました。」

60代ご夫婦(静岡在住)の体験談

「孫と一緒に三世代で訪問。子ども向けのワークショップも充実していて、孫も飽きることなく楽しんでいました。私たちはコレクションルームの京都画壇の作品に感動。特に竹内栖鳳の作品群は、生で見ると印刷では分からない筆致の繊細さが伝わってきます。」

よくある質問(FAQ)

Q1:京都市京セラ美術館は雨の日でも楽しめますか?
A1:はい、屋内施設のため雨天でも十分に楽しめます。館内の東エントランスロビーからは雨に濡れた日本庭園の美しい景色も眺められます。
Q2:写真撮影は可能ですか?
A2:禁止事項については下記の通りです。
京都市京セラ美術館では、快適な鑑賞環境の維持及び管理運営上の観点から、原則として次の撮影行為を禁止しております。
・建物ガラス面に接触しての撮影
・立入禁止区域内に立ち入っての撮影
・敷地内工作物や備品を移動させての撮影
・三脚、撮影用レフ板(傘)、脚立、ライト等の機材を使用した撮影
・無許可での商業利用目的撮影
【販売を目的とした撮影、営業を目的とした撮影、広告・宣伝を目的とした撮影など】
・来館者の通行や鑑賞環境を阻害する撮影
【長時間同じ場所を占拠する撮影、大人数での写真の撮影、ブライダル撮影、モデル撮影、プロフィール撮影、宣伝材料撮影、撮影用スタッフを同伴する撮影など】
・その他,当美術館が快適な鑑賞環境の維持及び管理運営上の支障があると判断した撮影
Q3:子ども連れでも楽しめますか?
A3:はい、ファミリー向けの設備も充実しています。企画展によっては子ども向けワークショップや音声ガイドも用意され、ベビーカーでの入館も可能です。授乳室やおむつ交換台も完備されています。
Q4:駐車場の混雑状況はどうですか?
A4:土日祝日や特別展開催期間は混雑します。特に桜・紅葉シーズンは午前中で満車になることも。公共交通機関の利用がおすすめです。
Q5:一人でも楽しめますか?
A5:もちろんです。音声ガイドを利用すれば、一人でも充実した鑑賞体験ができます。平日の静かな時間帯は、特に一人での鑑賞に適しています。
Q6:車椅子でのアクセスは可能ですか?
A6:バリアフリー対応済みです。車椅子用スロープ、エレベーター、多目的トイレも完備されています。
Q7:カフェやレストランはありますか?
A7:館内に「ENFUSE」というカフェがあります。軽食からスイーツまで楽しめ、美術館の余韻に浸りながらゆったりと過ごせます。周辺にも岡崎エリアの人気レストランが多数あります。
Q8:混雑を避けるにはいつがおすすめですか?
A8:平日の午前中や15:00以降、土日の開館直後が比較的空いており、ゆったりと鑑賞できます。※展覧会によっては混雑が見込まれる場合もあります。

京都市京セラ美術館はこんな人におすすめ!旅の締めくくり

京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)
京都市京セラ美術館(撮影:来田猛)

京都市京セラ美術館は、アート愛好家はもちろん、建築に興味がある方、京都の文化に触れたい方、そして「いつもと違う京都体験」を求める方に心からおすすめできるスポットです。

昭和初期の重厚な建築美と美術作品が織りなす独特の空間は、一度体験すると忘れられない感動を与えてくれます。特に、忙しい日常から離れて心静かに芸術と向き合いたい方、建築の美しさに心を奪われたい方、そして大切な人と文化的な時間を共有したい方には、きっと特別な体験となるでしょう。

東海道新幹線なら、東京からでも日帰りで訪問可能。JR東海ツアーズのおトクなパックプランを利用すれば、1日でも京都の文化的魅力を存分に堪能できます。

歴史と現代が見事に調和した京都市京セラ美術館で、あなたも新しい芸術体験を始めてみませんか。きっと、心に残る素晴らしい出会いが待っています。

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※情報は2025年6月現在のものです。
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※画像は全てイメージです。
編集:JR東海ツアーズ