季節ごとの京都

夏の京都を満喫したい!お祭りからグルメまで

盆地である京都の夏は特に暑いと言われますが、それにあわせて納涼イベントやお祭りもたくさん開催されています。そこで今回は、夏休みを楽しく、涼しく過ごせるような京都ならではの観光スポットをまとめました。お子様を遊びに連れていきたい親御さんも、友達や恋人と夏の思い出を作りたい人も必見です!

京都で楽しむ、夏のお祭りやイベント

古き良き文化を大事にする京都では、大昔から続く歴史あるお祭りが多くあります。比較的気温が下がる夕方から夜に開催されるお祭りも多いので、1日の最後の予定に入れると良いですね。ここでは有名なものからちょっと変わったお祭りやイベントをご紹介します。

六道まいり

六道まいり

お盆の五山の送り火の前、8月7日から10日の4日間にかけて先祖の精霊をお迎えする六道まいりが行われます。祇園四条にある臨済宗建仁寺派の六道珍皇寺で行われ、多くの参拝客が訪れます。六道珍皇寺はこの世とあの世の境と言われており、嵯峨天皇に仕えた官僚の小野篁が冥土通いに使用したとされる井戸や、閻魔大王や小野篁の迫力のある像が見どころです。また、六道まいりの期間中は地獄絵図など、普段は公開されていない展示物も見ることができますよ。

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精霊迎え 六道まいり|大椿山 六道珍皇寺 公式サイト

宇治川の鵜飼

宇治川の鵜飼

鵜飼とは、鵜(う)を使ってアユなどの川魚を捕獲する漁法のことです。特に宇治川の鵜飼は平安時代から続く伝統があり、京都の夏の風物詩としても名高いです。3人いる鵜匠のうち2人が女性の鵜匠で、伝統衣装をまとい見事な鵜飼で魚を捕獲する姿が逞しく注目を集めています。夕方の17時ごろから始まり、夜になると舟先に提灯が灯され幻想的な雰囲気になります。川岸から見ることもできますが、舟で見るとよりダイナミックな迫力を感じられます。宇治の穏やかな川の流れと、かっこいい鵜飼を是非見に行ってみてください。

京の七夕

京の七夕

京都の夏の風物詩「京の七夕」。「一年に一度、願いごとをする」という七夕にちなみ、「願い」「祈り」をテーマに、旧暦の七夕にあたる8月に鴨川や二条城など京都各地で開催されています。七夕らしく、「願いごと」が書かれた短冊を飾り付けた笹が各地でライトアップされ、鴨川では竹かごに京の伝統技術を用いた風鈴をいれ灯りをともす「風鈴灯」が、ゆるやかな光と涼やかな音色で幻想的な空間を演出しています。
開催時期や内容などは各所によって異なるため、事前に公式サイトをチェックしてみてください。

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京の七夕|京都の夏の風物詩「京の七夕」

京都旅行・京都ツアーのプラン一覧>

京都で感じる、夏の涼

夏休み、お出かけしたいけれど暑くてダラダラしてしまう…。そんな人にこそおすすめしたいのが、夏の京都の避暑地です。市街地は暑いですが、京都には自然の中で涼める場所や室内で涼みながら楽しめる場所がたくさんあります。こちらでは、夏の京都の納涼スポットをご紹介します。

鴨川納涼床

屋外に座敷を敷いて、川を眺めながら食事を楽しむ納涼床では、夏の暑さを忘れて粋な時間を過ごすことができます。毎年5月から9月にかけて行われる鴨川の納涼床では、和風の懐石料理はもちろん、イタリアンやフレンチ、中華といった様々な料理が楽しめます。昼間の明るい時間は景色がよく見えますし、夜は川辺の涼やかな夜風を感じながら風情のある食事を楽しめます。旬の食材を扱った至極の料理を、外で味わえる贅沢な夏の風物詩です。

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京の風物詩 京都鴨川納涼床への誘い

保津川下り

保津川下り

丹波亀岡から嵐山までの16kmの渓流を下る保津川下りでは、スリル満点の激流を楽しめます。比較的流れが緩やかな場所ではおしゃべり上手な船頭さんも、激流ゾーンに来ると真剣な顔つきで巧みな竿裁きを見せてくれます。水しぶきが飛んでくることもありますが、着替えが必要な程濡れることは滅多にないので存分に水しぶきを楽しんでください。大自然をダイナミックに感じられるでしょう。

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保津川下りホームページ

貴船の川床

大きな滝と流れる川の音の中、生い茂る木々が運ぶ涼しい風は、クーラーに慣れた現代人の身体に優しく染みわたります。真夏でも自然の心地よさを感じられる貴船の川床は、市街地よりも10度前後気温が低くなる時もあります。手を伸ばせば川の水に触れられる大自然の中、カフェや料亭で食事を楽しむこともできますよ。ぜひ予約をして訪れてみてください。

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京都の奥座敷・貴船 貴船観光会

琴引浜

琴引浜

国が指定する天然記念物であり、日本の渚百選にも選ばれる美しい浜です。砂浜の上を歩くと「キュッキュッ」と音がする鳴砂(なきすな)が有名ですが、海岸が汚れてしまうと音がならなくなってしまいます。つまり、この鳴き砂が綺麗な砂浜である証拠なのです。日本海に面した京都の北側に位置している琴引浜へは、京都丹後鉄道網野駅からバスや、駅で借りられるレンタサイクルに乗って向かいます。移動時間は少しかかりますが、道中も美しい自然が見られるので時間に余裕のある人はぜひ自然を味わいに訪れてみてください。

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琴引浜観光宿泊組合 京丹後市観光公社 公式サイト「京丹後ナビ」

神護寺

神護寺

夏の透き通るような新緑が美しい神護寺は、高雄の山腹に建立された真言宗の由緒ある古寺です。神護寺の参道近くには、紅葉のスポットとしても人気のある錦雲狭があります。錦雲狭を流れる清滝川の澄んだ水は、見ているだけで暑さを忘れる爽やかさです。神護寺では素焼きの土器を谷底めがけて投げる厄除けのかわら投げも有名です。投げた土器は土に還るらしく、まさに自然を感じますね。

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弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山神護寺

天龍寺の放生池

京福線嵐山駅から徒歩2分の位置にある天龍寺は、後醍醐天皇の菩提を弔うために時の将軍・足利尊氏公が夢窓疎石の進言により創建されたお寺です。勅使門をくぐった先にある無料エリアの放生池では、夏になるとハスの花が綺麗に咲きます。水辺に咲くハスは暑さに負けず、涼しげな表情で咲いています。また、天龍寺最古の建造物である勅使門の精悍な佇まいも見どころです。嵐山に訪れた際はぜひ天龍寺にも立ち寄ってみてください。

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世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺

竹林の小径

嵐山の代表的な風景でもある竹林は、夏に行くと驚くほどの涼しさを体感できます。竹林の外と比べると体感温度がマイナス5度も違うのだとか。外国人観光客にも人気のある竹林は、そよ風に揺れる竹が奏でる音に和風の趣が感じられて非常に安らぎます。空を見上げると長く伸びる竹の隙間から見える青空が、いつも以上に美しく見えますよ。着物での散策も風情があっておすすめです。

京都水族館

京都水族館

山に囲まれた京都市内には海がありませんが、京都水族館は日本初の完全人工海水を使用した水族館として知られ、年間を通して様々なイベントが企画されています。2020年夏には西日本最多となる約20種5,000匹のクラゲを展示する新エリア「クラゲワンダー」がオープンしました。魚たちの泳ぐ姿を見るだけでも気持ちよさが伝わりますが、イルカパフォーマンスでイルカのジャンプによる水しぶきを浴びたりして、京都水族館で夏の京都を楽しむのもいいですね。

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京都水族館

京都鉄道博物館

京都鉄道博物館

(提供:京都鉄道博物館)

最寄り駅は山陰本線「梅小路京都西駅」となりますが、JR京都駅から約20分かけて歩いて行くこともできます。京都鉄道博物館では鉄道を「見る、さわる、体験する」ことができます。かつて実際に走っていた鉄道を間近で見ると、鉄道ファンでなくとも感動します。夏休みにはお子様向けのイベントも開催されていますので、蒸気機関車から新幹線まで、貴重な車両に会いに行ってみてはいかがでしょうか。「京都水族館」まで徒歩すぐなので、合わせて楽しむのもおすすめです。

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京都鉄道博物館

京都市動物園

京都市動物園

京都市動物園は、1903年、日本で2番目に開園した歴史ある動物園です。「ゾウの森」ではアジアゾウの群れが水浴びをする姿を見ることができます。「ゴリラのおうち」では、ニシゴリラの両親と8歳と1歳の兄弟、4頭の家族が仲良く暮らしています。園内にはビュッフェレストランやカフェもあり、オリジナルグッズのお土産も充実しています。

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京都市動物園

銀閣寺

室町幕府の八代将軍・足利義政が建てた銀閣寺は、教科書にも載っている有名なお寺です。日本最古の書院造「東求堂」や、東山文化を感じられる「池泉回遊式庭園」など、見どころがたくさんあります。夏の銀閣寺は緑が生い茂る庭園や、気持ち良い木陰で涼を堪能できます。春夏秋冬どの季節でも楽しめる銀閣寺。ぜひ夏に一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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銀閣寺 | 臨済宗相国寺派

大原三千院

大原三千院

市街地から電車とバスを乗り継いで1時間、平安時代から多くの貴人が訪れたとされる大原の地にたどり着きます。中でも三千院は杉木立の中に青苔が茂る広々とした庭園に、往生極楽院などのお堂、わらべ地蔵といった可愛らしい地蔵など、自然と文化をたくさん堪能できるので、市街地の賑やかさが嘘のように感じられる静かな空間で涼むことができるでしょう。

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天台宗 京都大原三千院

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京都で満喫!夏グルメ

京都で夏のお祭りを楽しんだり避暑地を巡ったりした後は、お腹が空きますよね。京都は食事も甘味も絶品のお店が多いですが、あえて夏に訪れるならどこが良いのでしょうか。こちらでは食事のためだけに京都に訪れたくなるくらい、おすすめの夏グルメスポットをご紹介します!

喫茶ソワレ

喫茶ソワレ

京都随一の繁華街である、祇園四条に佇む老舗カフェです。色鮮やかで宝石のような美しさのゼリーポンチが有名で、ソワレのゼリーポンチを求めて京都に訪れる人もいるほどです。店内はブルーライトで照らされています。BGMが流れていないので、一人で考え事や読書をするのも良いですし、賑やかな市街地から離れてゆっくり涼むことができます。ゼリーポンチに使われているゼリーは美しい見た目も特徴的ですが、弾力があって大人な味わいです。

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喫茶ソワレ

ぎおん徳屋

ぎおん徳屋

京阪本線・祇園四条駅の近くにある、口どけの良い本わらび餅が人気の甘味処です。国産の本わらび粉と和三盆を練り混ぜたわらび餅は絶品です。他にも、くずもちや抹茶など、京都らしい和スイーツが味わえます。夏になると、自家製の抹茶シロップをかけていただくかき氷も登場します。人気店ですが店内は上品で落ち着いています。

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ぎおん徳屋

錦市場

錦市場

「京の台所」と呼ばれる錦市場では気軽に色々な京グルメが楽しめます。約400メートル続くアーケードに約130店舗のお店がずらりと並んでいて、ペロリと食べるのに適したサイズの商品がたくさん販売されています。京とうふ藤野の直営店として出店されている「こんなもんじゃ」の豆乳ソフトクリームは、豆乳スイーツの先駆けとも言われており、あっさりした味と可愛らしい見た目が特徴です。他にも甘味から惣菜まで揃っているので、夏バテも忘れるくらい食欲が掻き立てられそうです。
観光客も多く訪れるスポットですので、食べ歩きはせずに、購入したお店の店頭や店内で食べるか、ホテルに持ち帰るなどして楽しむようにしましょう。

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錦市場商店街|京都錦市場商店街振興組合

夏の京都旅行、どんな服装がベスト?

山で囲われた盆地である京都は、風があまり通らないため蒸し暑くなります。そのため、ワイドパンツのように裾の広がった服装や、吸収性、通気性に優れた服装がよいでしょう。日本人が昔から夏日に着ていたとされる麻の素材は、通気性が良くておすすめです。

反対に、室内に入るとクーラーがきいていて肌寒く感じる人もいるでしょう。冷えるのが心配な人は薄手のカーディガンも持参しておくと安心です。
帽子や日焼け止め、日傘なども持っておくと便利ですが、蒸し暑い気候は熱中症になりやすいので、こまめに水分補給ができるようにお水を持ち歩くようにしましょう。

まとめ

昼も夜も楽しめる夏の京都。行きたい場所やイベントは見つかりましたか?毎年様々なお祭りやイベントが開催されています。避暑地と呼ばれる場所も多く存在し、大自然に癒される納涼スポットで歴史を感じられるのは京都ならではです。熱中症対策をしっかりして、夏の京都をぜひ楽しんでください。

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※情報は2020年9月現在のものです。

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