京都には神社やお寺、昔ながらの街並みなどが残り、歴史と伝統が根付いています。そんな京都を、着物を着て散策したいという方も多いのではないでしょうか。せっかく着物で京都旅行をするなら、着物が映えるスポットを巡りたいですよね。
そこで今回は、着物が似合う京都の観光スポット、着る着物はどのように準備すれば良いのか、着物で京都旅行を楽しむための注意点などを紹介していきます。
着物で京都旅行をするにはどうしたらいい?
着物で京都旅行がしたい!でも着物はどこで調達すればいいの?着付けのサービスはあるの?と不安に思う人も多いのではないでしょうか。着物の調達方法は大きく分けてお店からのレンタル、持参のふたつがあります。ここではそれぞれのメリットデメリット、借りる場合の店選び、注意点などを紹介します。
レンタル
着物をレンタルする際のメリットは、何といっても準備が楽な点、着物初心者でも気軽に利用できる点です。着物の着付けには着物そのものだけでなく帯や紐、飾り類、足袋や草履など用意するものがたくさんあります。普段着物を着る人ならまだしも、初めて着物を着る人だったらこれらのグッズを用意するだけでも一苦労ですが、レンタルショップによってはこれらの小物もすべてレンタルすることができます。さらに着付けサービスがあるところもありますので、着物初心者には嬉しいですよね。
デメリットは、レンタル料がかかる、着物のデザインに限りがあること、観光シーズンだと予約が取りづらかったり、お店で混雑している場合は待ち時間が発生することです。着物レンタル店を選ぶ際には、自分の気に入ったデザインの着物があるかどうか、着付けができない人は着付けサービスがあるかどうか、返却がしやすいかどうか、自分に合った価格帯かどうかを十分に吟味しましょう。
持参する
自分の着物を持っていて、着付けられるという方は持参するのも良いでしょう。着物を持参するメリットは店の営業時間に縛られないため時間の融通が利く、自分好みの着付けが楽しめる、自分で一式持っている人ならレンタル料や着付け料などのお金が掛からないといった点があります。
デメリットは、着物一式を持っていかなければならないため荷物が多くなることや、自身で着付けるのが苦手な人は着付けを練習しなければいけないことです。持参する場合の注意点は、小物等の忘れ物をしないこと、着付けが不慣れな人は着付けの練習をしておくこと、着物がかさばるため他の荷物をなるべくコンパクトに抑えることなどがあります。
着物が映える!京都のおすすめスポット
いよいよここから、着物が映える京都のおすすめスポットを紹介していきます。ぜひ、これらのスポットへ訪れて着物で写真撮影をしてみてくださいね。
祇園白川
祇園白川は東山から祇園を流れる川です。川にかかる巽橋はテレビドラマなどにも度々登場する有名な橋で、着物での撮影スポットとしても人気です。
- 所在地:京都市東山区の白川南通沿い
花見小路
花見小路は祇園のメインストリートで、多くのお茶屋さんやお料理屋さんが軒を連ねます。運が良ければ舞妓さんにも出会うことができます。
- 所在地:京都府京都市東山区祇園町南側
- URL:https://www.gion.or.jp/around/%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E5%B0%8F%E8%B7%AF
八坂神社
八坂神社は「祇園さん」と呼ばれ親しまれている神社で、境内の末社は美と縁結びのパワースポットとしても知られています。妓子さんや舞妓さんも参拝へ訪れます。
- 所在地:京都市東山区祇園町北側625番地
- URL:http://www.yasaka-jinja.or.jp/
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社はお稲荷さんの総本宮です。有名な千本鳥居は観光客の撮影スポットとして人気を集めています。
- 所在地:京都府京都市伏見区深草藪之内町68
- URL:http://inari.jp/
嵐山
嵐山は桂川にかかる渡月橋や竹林、春の桜や秋の紅葉など四季折々の風景が楽しめるスポットです。京都の豊かな自然の中を着物で散策してみるのはいかがでしょうか。
二条城
世界文化遺産に登録されている二条城は大政奉還が行われた歴史的スポットで、多くの観光客が訪れます。お城と着物の組み合わせは抜群です。
- 所在地:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
- URL:http://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
詩仙堂
京都の史跡に指定されている詩仙堂は、文人・石川丈山の山荘跡です。境内の日本庭園は多くの観光客を魅了し、現代人に癒しのひとときを与えてくれます。紅葉も美しいので、秋に着物で訪れてみてはいかがでしょうか。
- 所在地:京都市左京区一乗寺門口町27番地
- URL:https://kyoto-shisendo.net/
高台寺
豊臣秀吉の正室ねねが創建した、慈愛に満ちたお寺です。春には美しいシダレザクラが咲くので、着物がより映えるでしょう。着物で訪れる、歴史あるお寺はいつもと違った味わいがあります。
- 所在地:京都府京都市東山区下河原町526
- URL:https://www.kodaiji.com/
神護寺
正式名称は「神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)」。神護寺の名前で親しまれている京都の有名な観光スポットです。紅葉の名所で、秋には多くの観光客が訪れます。神護寺のすぐそばを流れる清滝川にかかる高雄橋からは絶景が楽しめるので、着物の写真を撮るのにおすすめです。
- 所在地:京都府京都市右京区梅ケ畑高雄町5
- URL:http://www.jingoji.or.jp/
着物京都旅のモデルコース
着物旅でおすすめのコースは高台寺、八坂神社、祇園を巡るコースです。すべて徒歩圏内で名所を散策できるので、着物旅におすすめです。ただ、二寧坂と産寧坂は着物初心者だと歩きにくくて疲れてしまうこともあるかもしれないので注意が必要です。坂には一休みできるお茶屋さんも多く立ち並んでいるので、無理せずこまめに休憩をとりながら進んでいくと良いでしょう。
着物京都旅・おすすめホテル
京都の着物旅でおすすめの宿もいくつか紹介します。着物旅行ではなるべく歩く距離が少なく済むように、駅から近いホテルを選ぶと安心です。
都ホテル 京都八条
京都駅八条口からすぐなので、旅の拠点に最適なホテルです。ブッフェが楽しめるレストランもあるため、おなかも満たされることでしょう。
- 所在地:京都市南区西九条院町17
リーガロイヤルホテル京都
リーガロイヤルホテル京都は京都駅からシャトルバスが出ているので、アクセス便利。京都鉄道博物館、京都水族館、東寺、本願寺などの観光スポットが徒歩圏内にあるのも嬉しいポイントです。
- 所在地:京都市下京区東堀川通り塩小路下ル松明町1番地
着物での京都旅行をする際の注意点は?
普段着物を着慣れていない人にとっては、身体を帯で締められながら、歩きづらい草履で移動していると想像以上に疲れてしまうもの。着物で京都旅行をする際にはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
足元に気を付けてゆっくり歩く
着物で京都旅行する際の注意点は、まず足元に気を付けてゆっくり歩くことです。せっかくの風情ある着物での旅行をケガや着物を汚して台無しにしないように、この基本を心がけましょう。
坂道や階段の多いところに注意
着物を着ていると大きく足を開くことが難しいです。そのため、急な坂道や階段があるところだと足を取られて転んでしまったり、無理をして足を開くとせっかく綺麗に着付けた着物が乱れてしまう可能性があります。エレベーターやエスカレーターがある施設ではなるべくそれらを利用しましょう。どうしても坂道や階段を歩かなければいけない場合は、足元に気を付けてゆっくり歩くことを心がけましょう。
土や水たまりなど汚れやすい場所や汁物など跳ねる恐れのある食事などに注意
着物で旅行をしていると、舗装されていない道を歩いて裾が汚れてしまったり、食事の際に襟や袖が汚れてしまったりといった危険があります。ちょっとした不注意でせっかく用意した綺麗な着物が汚れてしまったら悲しいですよね。
着物で京都旅行をする際には、土や水が跳ねる可能性のある場所を歩くのはなるべく避けたり、そういった場所を歩かなければいけない場合は裾を持ち上げるようにしましょう。食事の際はナプキンや手拭いなどを襟元に掛けるなどの汚れ対策を行うようにしましょう。
タクシーや人力車という手も
着物での移動が不安な方は、タクシーを使えば着物が汚れる心配も歩き疲れることもありませんのでおすすめです。また、京都の名所を座って巡ることのできる人力車を利用するのも良いでしょう。
まとめ
京都の歴史が根付く街並みや、寺社仏閣を着物で散策してみたいと思う方は多いでしょう。しかし普段着物を着慣れている人でなければ、着物で人混みを歩いたり、階段を上ったり、食事をしたりするのを不便に感じてしまうこともあるでしょう。移動にタクシーや人力車を使ったり歩きにくい場所を避けるなどして、快適に着物での観光が楽しめる工夫をすることが大切です。
今回の着物旅行に適したスポットやモデルコース、おすすめホテルを参考にして、着物での京都旅行を存分に楽しんでくださいね。
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※情報は2020年9月現在のものです。