【大阪】万博記念公園の見どころ完全ガイド~太陽の塔と家族でも楽しめる遊具まで~

※2025年8月現在の情報です。

太陽の塔 イメージ
写真提供:大阪府
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「大阪で一日中楽しめる場所はないかな?」「太陽の塔って実際に見るとどのくらいの大きさなんだろう?」そんな疑問をお持ちの方に、万博記念公園の魅力をお伝えします。

1970年の大阪万博から55年の時を経て、今なお多くの人々を魅了し続ける万博記念公園。岡本太郎の代表作である太陽の塔を中心に、世界最大級のアスレチックタワー、四季折々の自然、充実した文化施設まで、家族連れはもちろん、あらゆる世代が楽しめるスポットです。この記事を読めば、万博記念公園での過ごし方から効率的な回り方、アクセス方法まで、訪問前に知っておきたい情報を手に入れることができます。

万博記念公園とは?歴史と魅力をわかりやすく解説

スポットの歴史・由来・背景

万博記念公園は、1970年に開催された「日本万国博覧会(大阪万博)」の跡地を整備した公園です。当時、「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた大阪万博会場には、最先端技術を駆使したパビリオンが立ち並び、約6400万人の来場者が訪れました。

大阪万博閉幕後、会場の大部分は撤去されましたが、テーマ館の一部として建設された太陽の塔は恒久保存が決定されました。1975年以降、跡地は自然の森を再生する壮大なプロジェクトが始まり、現在の姿へと生まれ変わったのです。甲子園球場約65個分という広大な敷地には、人工的に植樹された森が自然な生態系を形成し、都市部でありながら豊かな自然環境を提供しています。

2025年5月には、太陽の塔が国の重要文化財(建造物)に指定されるよう答申され、2025年8月27日に指定されました。その歴史的・文化的価値がより一層認められています。

現在開催中の「2025年大阪・関西万博」と「万博記念公園」は全く別の場所です。万博記念公園に「大阪・関西万博」会場と間違えて来られるお客様がいらっしゃいますのでご注意ください。

2025年大阪・関西万博の新幹線・ツアー情報の詳細はこちらの特集ページをご参考ください。

なぜ多くの人が訪れるのか?その魅力

ポピー イメージ
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
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万博記念公園の最大の魅力は、「過去と未来が共存する不思議な空間」にあります。高さ約70メートルの太陽の塔が放つ圧倒的な存在感は、半世紀を経た今でも色あせることなく、初めて見る人に強烈な印象を与えます。3つの顔(黄金の顔、太陽の顔、黒い太陽)それぞれが持つ意味を知ると、岡本太郎の芸術哲学の深さに触れることができるでしょう。

また、公園全体が「生きた博物館」として機能している点も見逃せません。自然文化園では、計画的に植樹された森が四季ごとに異なる表情を見せ、春の桜、夏のヒマワリ、秋の紅葉など、年間を通じて自然の美しさを堪能できます。

さらに近年は、2020年にオープンした世界最大級のアスレチック施設「万博BEAST」により、アクティブなレジャーを楽しむ層からも注目を集めています。121種類のアクティビティが楽しめます。

万博記念公園で楽しめる見どころ・体験ガイド

太陽の塔 イメージ
写真提供:大阪府
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おすすめの回り方とモデルコース

万博記念公園を効率よく楽しむには、滞在時間に応じたプランニングが重要です。

2時間コース(太陽の塔メイン)

中央口ゲートから入園→太陽の塔内部見学(事前予約制)→自然文化園の芝生広場でひと休み→中央口ゲートから退園

4時間コース(自然散策プラス)

中央口ゲートから入園→太陽の塔内部見学(事前予約制)→夢の池でサイクルボート→日本庭園散策→森のトレイン(営業日要確認)で園内移動→中央口ゲートから退園

1日コース(アクティブ満喫)

中央口ゲートから入園→太陽の塔内部見学(事前予約制)→万博BEAST(アスレチック)で汗を流す→昼食休憩→日本庭園で癒しタイム→国立民族学博物館で文化に触れる→夕暮れ時の芝生広場でピクニック

園内は非常に広いため、歩きやすい靴での来園をおすすめします。また、森のトレインやパークタクシーを活用すれば、体力を温存しながら効率的に回ることができます。

万博記念公園 自然文化園・日本庭園デジタルマップをこちらから

四季折々の景色や写真映えスポット

万博記念公園は、季節ごとに全く異なる表情を見せてくれる撮影スポットの宝庫です。

春(3月~5月)桜やポピー

桜 イメージ
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
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約5500本の桜が咲き誇る桜まつりは、関西屈指の花見スポットとして有名です。特に太陽の塔を背景にした桜の写真は、SNSでも人気の構図。4月下旬から5月上旬にかけては、自然文化園の花の丘でポピーが風に揺れる絶景を楽しめます。

夏(6月~8月)緑陰と蓮の花

蓮の花 イメージ
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
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夢の池では、6月から8月にかけて美しい蓮の花が水面を彩ります。早朝の静寂な時間帯に訪れると、朝露に濡れた蓮の花が神秘的な雰囲気を演出します。

秋(9月~11月)燃えるような紅葉

けやきの丘 イメージ
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
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紅葉の時期になると、園内は赤や黄色に染まります。中でも、けやきの丘の黄色に染まる景色や日本庭園の紅葉は見事で、色づいたモミジが日本の伝統美を表現しています。夕暮れ時には、斜めに差し込む光が紅葉を照らし、幻想的な光景を作り出します。

冬(12月~2月)凛とした美しさの雪化粧

雪が降った日の万博記念公園は、太陽の塔が雪化粧をまとい、普段とは一味違う荘厳な姿を見せます。人出も少なく、静寂な空間でゆったりと散策を楽しめます。

おすすめの過ごし方

日本庭園 イメージ
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
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長年万博記念公園を愛用している人々から聞いた、とっておきの楽しみ方をご紹介します。

平日の朝の散歩
「観光地としてよりも、地元の散歩コースとして使ってます。開園直後なので人もまばらで、特に太陽の塔が霧に包まれた時などは幻想的で、写真を撮りたくなるほど素敵です。ジョギングコースも整備されているので、健康維持にも最適です」(50代男性)

ライトアップ
太陽の塔は冬の時期限定で夜間にライトアップされ、昼間とは全く異なる表情を見せます。特に夕暮れ時から夜にかけての時間帯は、グラデーションのかかった空と照明に浮かび上がる太陽の塔のコントラストが美しく、ロマンチックな雰囲気を演出します。

雨の日の日本庭園散策
「雨の日こそ日本庭園がおすすめ。雨に濡れた石や苔の美しさは晴れの日では味わえません。茶室『汎庵・万里庵』で抹茶をいただきながら、雨音に耳を傾ける時間は格別です」(40代女性)

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アクセス・基本情報まとめ

新幹線でのアクセス|快適&お得な移動手段

画像提供:JR東海
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関東・中部・九州地方から万博記念公園を訪れる場合、最もスムーズで快適なのが東海道・山陽新幹線の利用です。新大阪駅を起点とするアクセスルートは非常に便利で、乗り換えも最小限に抑えられます。

新大阪駅からのアクセス(所要時間:約40分)
新大阪駅→(地下鉄御堂筋線)→千里中央駅→(大阪モノレール)→万博記念公園駅

東京から新大阪までは、のぞみ号で約2時間30分、名古屋からはのぞみ号で約50分と、日帰りでも十分楽しめる距離です。新幹線なら大きな荷物も安心して持ち込めるため、家族連れや高齢者の方にも安心です。

関西・中京圏から万博記念公園への新幹線旅行をお考えの方には、JR東海ツアーズの「新幹線+宿泊セット」のEX旅パックがおすすめです。往復の新幹線指定席と宿泊がセットになっており、個別に手配するよりもお得なプランもご用意しています。座席指定や宿泊先の選択もオンラインで完結でき、「旅の準備を短時間で済ませたい」という方に最適な選択肢です。

特に繁忙期(桜の季節、紅葉シーズン、年末年始)には、宿泊先の確保が困難になることも多いため、「新幹線+宿泊セット」のEX旅パックでの予約が安心です。

在来線・バス・タクシーでの現地アクセス

大阪モノレールが最も便利

万博記念公園へのアクセスは、大阪モノレール「万博記念公園駅」が最寄り駅となります。駅から中央口ゲートまで徒歩約5分と、公共交通機関でのアクセスとしては非常に良好です。

大阪空港からは大阪モノレール1本で約13分、梅田・難波などの大阪市内中心部からは約40分でアクセス可能です。モノレールからは車窓から太陽の塔が見えます。

主要駅からのアクセス時間

  • 大阪・梅田駅から:約40分(阪急宝塚線→蛍池駅→大阪モノレール)
  • 京都駅から:約1時間10分(京都地下鉄烏丸線→四条(京都市営)/烏丸駅→阪急京都線→南茨木駅→大阪モノレール)
  • 関西国際空港から:約1時間30分(南海本線→南海難波/なんば駅→御堂筋線→千里中央駅→大阪モノレール)

路線バス・タクシー利用

路線バスについては、阪急バスが運行しております。時刻表等は、各バス会社のホームページまたは営業所へお問合せください。タクシーの場合、JR吹田駅から約20分、料金は3000円~4000円程度が目安です。

車でのアクセスと駐車場情報

高速道路利用

名神高速道路・中国自動車道からのアクセスが便利です。最寄りインターチェンジは以下の通りです。

  • 名神高速「吹田IC」から万博記念公園南駐車場まで約5分
  • 中国自動車道「中国吹田IC」から万博記念公園南駐車場まで約5分

駐車場情報(2025年5月現在)

万博記念公園には、合計約4300台収容可能な駐車場が5ヶ所設置されています。

  • 中央駐車場:971台(自然文化園・太陽の塔に近い)
  • 東駐車場:982台(日本庭園に便利)
  • 南駐車場:1218台(市立吹田サッカースタジアム(ガンバ大阪)における試合やイベント開催日は利用制限あり)
  • 西駐車場:744台(テニスコート・フットサルコート利用者に限り、西駐車場は無料)
  • 日本庭園前駐車場:547台(日本庭園に最も近い)

駐車料金

平日:2時間まで410円、以降1時間ごと210円 土日祝:2時間まで620円、以降1時間ごと310円 1日最大料金:平日1100円、土日祝1600円

繁忙期(桜・紅葉シーズン、イベント開催日)は早朝から満車になることが多いため、公共交通機関の利用をおすすめします。

営業時間・入園料・予約の有無など

太陽の塔 イメージ
写真提供:大阪府
太陽の塔 イメージ

万博記念公園(自然文化園・日本庭園)

  • 開園時間:9時30分~17時(入園は16時30分まで)
  • 休園日:水曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始 ※4月1日~5月2日まで・10月・11月は無休
  • 入園料:大人260円、小中学生80円(自然文化園・日本庭園共通)

太陽の塔内部見学

  • 入館時間:10時~17時(最終受付16時30分)
  • 休館日:水曜日(万博記念公園に準ずる)
  • 入館料:大人720円、小中学生310円
    ※原則、別途自然文化園・日本庭園共通入園料が必要です。
  • 事前予約必須:前日までにオンライン予約が必要です。乳幼児や無料対象の方も事前予約が必要ですのでご注意ください。
    ※当日空きがある場合は、当日券販売あり。

万博BEAST(アスレチック施設)

  • 営業時間:9時30分~16時50分(最終入場15時10分)
  • 定休日:火曜日・水曜日/年末年始
    ※この他万博記念公園の貸し切りイベント日や臨時休園日もご利用不可となります。
    ※祝日の場合は直後の平日がお休みとなります。
    ※最新の運営状況は、公式HPをご確認ください。
  • 利用料金:大人3000円、中学生2200円、小学生1500円
    ※別途、万博記念公園の自然文化園入園料が必要です。
  • 利用条件:身長125cm以上の小学生の方から体重120kg未満の方。(小学生は要保護者同伴)その他詳しい条件は公式HPにてご確認ください。

※事前購入が出来る前売券は販売しておりますが、日時を指定するものではなく、有効期限内の営業日にご利用頂くようになっております。その他、学校団体などを除き個々にご予約を承る対応も行っておりません。

混雑回避のコツ

平日の午前中(10時~12時)が空いており、ゆったりと見学できます。土日祝日に訪れる場合は、開園と同時に入園するか、15時以降の比較的空いている時間帯がおすすめです。特に太陽の塔内部見学は事前予約制のため、旅行計画が決まったら早めの予約を心がけましょう。

訪問者の体験談

30代夫婦・関東からの初訪問

「SNSで太陽の塔の写真は見ていましたが、実際に目の前にすると圧倒されました。特に内部の『生命の樹』は、50年以上前に作られたとは思えないほど迫力があり、岡本太郎の芸術哲学の深さを感じました。妻は当初『ただの古い建物でしょ?』と興味なさそうでしたが、見学後は『来てよかった、感動した』と目を輝かせていました」

子連れファミリー

「5歳と8歳の子どもを連れて万博BEASTに挑戦しました。最初は高さに怖がっていた下の子も、安全器具をつけると安心したようで、最後は『もう一回やりたい!』と大興奮。121種類のアクティビティがあるので、体力や年齢に合わせて選べるのが良いですね。夏の暑い日でしたが、木陰も多く、適度に休憩しながら楽しめました」

女子旅・20代学生グループ

「インスタ映えを狙って訪問しましたが、想像以上に1日中楽しめる場所でした。日本庭園の茶室で抹茶をいただきながら撮った写真は、『日本らしさ』が表現できて大満足。夕方の太陽の塔ライトアップも、昼間とは全く違う雰囲気で幻想的でした。大阪市内からのアクセスも良く、日帰りでも十分満喫できます」

一人旅・60代男性

「万博当時を知る世代として、懐かしさと新鮮さの両方を感じました。太陽の塔内部は当時見ることができなかった部分も復元されており、改めて万博の意義を考えさせられました。一人でも十分楽しめますし、平日であればゆったりと自分のペースで見学できます。国立民族学博物館での企画展示も質が高く、知的好奇心が満たされました」

よくある質問(FAQ)

Q:どれくらいの所要時間で楽しめますか?
A:太陽の塔の見学のみであれば1時間程度、自然文化園・日本庭園内での散策も含めると半日(4~5時間)、万博BEASTやその他施設も楽しむなら1日がおすすめです。特に初回訪問の場合は、時間に余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
Q:混雑する時間帯や曜日は?
A:土日祝日の11時~15時が混雑します。特に桜まつり(3月下旬~4月中旬)、紅葉まつり(11月上旬~下旬)期間中は大変混雑するため、平日の訪問か、開園直後・閉園前の時間帯がおすすめです。
Q:雨の日でも楽しめますか?
A:太陽の塔内部見学、国立民族学博物館、大阪日本民芸館など屋内施設が充実しているため、雨の日でも十分楽しめます。日本庭園も雨に濡れた風景が美しく、むしろ雨の日ならではの趣があります。
Q:小さな子どもや高齢者でも安心して訪問できますか?
A:園内はバリアフリー化が進んでおり、車椅子やベビーカーでの移動も可能です。太陽の塔にはエレベーターも設置されています。ただし、万博BEASTは身長・年齢制限があるため、事前にご確認ください。授乳室やオムツ替えスペースも各所に設置されています。
Q:ペット同伴は可能ですか?
A:有料エリア(自然文化園・日本庭園)及び運動施設内へのペット類の持ち込みは禁止しております。
なお、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)は除きます。
その他の区域においては、マナーを守り他のお客様のご迷惑にならないようお願いします。

万博記念公園はこんな人におすすめ!旅の締めくくり

万博記念公園は、「アートと自然の融合を体感したい人」「家族や友人との思い出作りを大切にしたい人」「大阪観光で定番とは一味違う体験をしたい人」に特におすすめです。

岡本太郎の壮大な芸術哲学に触れ、四季の移ろいを感じながら、最新のアクティビティも楽しめる。このような多面的な魅力を持つ場所は、全国でも稀有な存在といえるでしょう。1970年の万博が掲げた「人類の進歩と調和」というテーマは、現代においてもなお色あせることなく、訪れる人々に新たな発見と感動をもたらし続けています。

太陽の塔を一目見るために訪れた人も、きっと「また来たい」と思わせる不思議な魅力を持った場所です。大阪を訪れる際は、ぜひ万博記念公園でしか味わえない特別な体験をお楽しみください。

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※情報は2025年8月現在のものです。
※最新情報は各施設へお問合せください。

※画像は全てイメージです。
編集:JR東海ツアーズ