浅草寺の雷門を深掘り!
歴史・見どころ・周辺スポットを巡る

浅草寺の雷門
東京
2025.4.15
浅草寺の雷門は、浅草観光のスタート地点ともいえる存在です。しかし、その歴史や役割を詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。本記事では、雷門の歴史や見どころを深掘りし、周辺の観光スポットも紹介します。浅草観光をより楽しむための情報が満載なので、ぜひ参考にしてみてください。

浅草寺の雷門とは?

浅草

ここでは、雷門の正式名称やその役割、シンボルとしての重要性について詳しく紹介します。また、最寄り駅やアクセス方法も紹介するので、訪れる際の参考にしてください。

雷門の正式名称

浅草寺の象徴ともいえる「雷門」の正式名称は「風雷神門」です。その名の通り、門の左右には風神と雷神が祀られています。創建時期は明確ではありませんが、平安時代の942年、武将・平公雅(たいらのきんまさ)が浅草寺の本堂や塔などの建物を整備した際、総門として建てられたと伝えられています。では、「雷門」という名前はいつから定着したのでしょうか。文化年間(1804〜1818年)の川柳で「風の神雷門に居候」と詠まれており、この頃にはすでに「雷門」の名称が広く浸透していたと考えられます。今もなお、多くの人々を迎える雷門は、まさに浅草の顔といえる存在です。

雷門の役割と象徴的な存在

雷門は浅草寺の総門として、参拝者を迎える重要な役割を果たしています。門をくぐると、そこから先は歴史ある浅草寺の境内。雷門を通ることで、参拝への気持ちがより一層高まる特別な雰囲気を感じられます。また、雷門は浅草にとどまらず、東京を象徴する観光スポットの一つです。堂々とそびえる赤い門と巨大な提灯は、国内外から訪れる観光客にとっても人気の撮影スポットであり、雷門の前で記念写真を撮る姿が日常的に見られます。

雷門はどこにある?
最寄り駅とアクセス方法

雷門は、浅草寺の入口に位置し、アクセスが非常に便利です。最寄り駅である浅草駅には4つの路線が通っており、それぞれ出口が異なります。どの駅からでも徒歩5分ほどで到着するため、出発地に応じて最適な路線を選ぶとよいでしょう。雷門に最も近いのは、東京メトロ銀座線・浅草駅です。1番出口を出ると、徒歩1〜2分で雷門に到着します。できるだけ歩きたくない方や、迷わずスムーズに行きたい方にはこのルートがおすすめです。どの路線を利用するかは、観光ルートや前後の予定に合わせて選ぶとより快適に移動できます。

浅草寺(雷門)

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雷門の歴史

雷門

ここでは、雷門の歴史的背景や重要なエピソードを紹介します。長い歴史を持つ雷門の歴史と魅力を感じてみましょう。

災害と再建を繰り返した雷門の歩み

雷門はこれまで幾度となく火災に見舞われ、そのたびに再建されてきました。1635年に建立された雷門は、わずか7年後の1642年に火事で失われ、三代将軍・徳川家光の発願により1649年に再建されます。しかし、この門も1767年の火災で姿を消します。その後、1795年に再建され、江戸時代には浮世絵にも描かれるほど、人々に親しまれていました。ところが、1865年の大火で再び失われ、その後は長らく再建されることなく雷門の姿が消えたまま95年もの歳月が過ぎます。現在の雷門は、1960年に実業家である松下幸之助氏の寄付により、江戸時代の様式を再現する形で復活を遂げました。

松下幸之助と雷門の関係

現在の雷門は、松下電器産業(現パナソニック)の創業者・松下幸之助氏の寄進によって再建されました。松下氏は当時、関節痛に悩んでいましたが、浅草寺の清水谷恭順貫首が本尊に祈願したことで快復。その御礼として、寄進を決意しました。この際、門の左右に祀られている風神・雷神像も修復されています。また、1978年には松下グループの有志によって、雷門の北側(風雷神像の背後)に天龍像と金龍像が奉納されました。これらの龍神像は水を司る神であり、浅草寺の護法善神として祀られています。松下幸之助氏の寄進により、雷門はかつての姿を取り戻し、今もなお多くの参拝者を迎え続けています。

風神雷神像はどっち?配置とその意味

雷門を象徴する風神・雷神像は、門の左右に配置されています。門に向かって右側が風を司る「風神」、左側が雷を司る「雷神」です。現在の雷門がこの場所に建てられたのは鎌倉時代以降とされ、移築の際に風神・雷神も配置されたと考えられています。風神と雷神は、風や雷といった自然現象を司る神として古くから信仰され、「風雨をもたらし、五穀豊穣を願う」という意味が込められています。雷門をくぐる際は、ぜひ左右に立つ風神・雷神の力強い姿をじっくりと眺めてみてください。その迫力ある姿には、長い歴史と深い信仰が息づいています。

浅草寺雷門の見どころや魅力

雷門

浅草寺の雷門は歴史的な背景だけでなく、その壮麗な構造や象徴的なデザインでも多くの人々を魅了しています。ここでは、雷門の特徴的な大きさや構造、シンボルである大提灯、さらに夜の幻想的なライトアップまで、雷門が持つ魅力を紹介します。

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雷門の大きさと構造

雷門は高さ約11.7m、間口約11.4mという圧倒的なスケールを誇ります。見た目は朱塗りの木造ですが、実際には鉄筋コンクリートで作られており、耐久性にも優れています。門の中央には巨大な提灯が吊るされ、その左右には風神と雷神像が堂々と立ち、雷門を訪れる人々を迎え入れています。

雷門のシンボル・大提灯

雷門を象徴する大提灯は、高さ約3.9m、幅約3.3m、重さ約700kgと、その迫力は圧巻です。記念写真を撮る際は、提灯と一緒に撮るなら真下から、雷門全体を収めるなら道路を挟んだ反対側からのアングルがおすすめです。提灯の下には、渡邉崇雲氏による精巧な龍の彫刻が施されています。この龍は、浅草寺の観音像が発見された際に金の龍が現れたという伝説に由来しています。さらに、浅草では度重なる火災を防ぐため、龍が雨を降らせる神聖な存在として崇敬されてきました。普段は風雨でも畳まれることのない雷門の大提灯ですが、唯一「三社祭」の際には神輿が通るために提灯が畳まれます。この珍しい瞬間を目当てに、多くの人々が祭りの時期に訪れます。

幻想的な雷門のライトアップ

夜の浅草を訪れたなら、絶対に見逃せないのが雷門のライトアップです。日没後から23時頃まで雷門は幻想的に照らされ、昼間とは異なる美しい雰囲気が広がります。仲見世通りが閉まると人通りも少なくなり、写真撮影や風神・雷神像の細部をじっくり見るチャンスです。雷門のライトアップは、2003年に始まりました。江戸幕府誕生400年を記念して行われた事業の一環として、浅草の商店主たちが発案したものです。これにより、浅草の歴史的なシンボルが夜の街を美しく彩り、「輝く21世紀の浅草」というスローガンのもと、国際都市・浅草の魅力が一層高まりました。昼間とはまた違った表情を見せるライトアップされた雷門をぜひ一度訪れて、その魅力を感じてください。

雷門周辺の観光スポット3選

雷門を訪れたら、周辺の観光スポットにも足を延ばしてみましょう。歴史ある商店街や日本最古の遊園地、東京の新たなランドマークまで、見どころが満載です。ここでは、雷門周辺のおすすめスポットを紹介します。

他にも浅草エリアの観光スポットを
以下のサイトで紹介しているので、
ぜひ参考にしてみてください。

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仲見世商店街

仲見世商店街

雷門をくぐると、仲見世商店街が約250m続き、賑やかな雰囲気が広がります。江戸時代から続く歴史ある商店街で、現在も多くの参拝客に親しまれている浅草の名所の一つです。商店街には約90店舗が並び、昔ながらの人形焼きや名物雷おこしなどのグルメを楽しめます。また、和小物やお土産を扱う店も多く、歩くだけで日本の古き良き風情を感じられるでしょう。石畳の参道や美しい装飾看板に注目しながら、浅草を堪能してください。

仲見世商店街

浅草花やしき

浅草花やしき

1853年創業の「浅草花やしき」は、都会の中でレトロな雰囲気を楽しめる日本最古の遊園地です。現存する日本最古のローラーコースターをはじめ、スリル満点のお化け屋敷や、お子さまに人気のメリーゴーランドなど、さまざまなアトラクションが揃っています。遊び疲れたら、園内のレストランで一息つくのもよいでしょう。ハンバーガーやクレープなど、軽食からランチまで幅広いメニューが揃っています。また、園内ではイベントやショーも開催されているので、訪れる前にスケジュールを確認してみてください。

浅草花やしき

東京スカイツリータウン®

東京スカイツリータウン

東京スカイツリータウンは、東京スカイツリーを中心に広がる新しい街です。約3.69ヘクタールの広大な敷地に電波塔「東京スカイツリー」、商業施設「東京ソラマチ」、水族館やドームシアターなどが集まっています。スカイツリーの天望デッキからの絶景を楽しんだ後は、「東京ソラマチ」でのショッピングやグルメを堪能するのがおすすめです。300店以上のバラエティ豊かなショップで雑貨やファッションを見て回り、カフェやレストランでゆっくりと食事を楽しめます。浅草観光のついでに立ち寄るのにぴったりなスポットです。

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浅草寺を訪れたら
雷門に注目してみよう

浅草寺の雷門

浅草寺の雷門は、迫力ある佇まいと歴史的な背景で、多くの人を魅了する観光スポットです。門を守る風神・雷神像や、象徴的な大提灯は、浅草のシンボルとして親しまれています。昼と夜で異なる雰囲気を楽しめるライトアップも見どころの一つです。 また、雷門をくぐると続く仲見世商店街では、食べ歩きや買い物を楽しみながら江戸の風情を感じることができます。さらに、浅草花やしきや東京スカイツリータウンなど、周辺には魅力的な観光スポットも充実しています。

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※本サイトに掲載の画像は全てイメージです。 
編集:JR東海