新幹線にあまり乗りなれていない方や久しぶりの出張、旅行を控えている方の中には、「自由席と指定席どっちがいいの?」「グリーン車って高いけど実際どうなの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は座席タイプや位置をちょっと工夫するだけで移動がぐっと快適になります。
この記事では、東海道新幹線の「自由席・指定席・グリーン車」の違いや座席選びのポイント、お得に予約するコツまで徹底解説します。富士山側の座席、コンセントの位置、大きな荷物を持ち込む際に予約が必要な特大荷物席など、予約前に知っておきたい情報を網羅的にお届けします。
記事の目次
座席タイプで選ぶ!自由席・普通席・グリーン車の違いと特徴
東海道新幹線はすべての列車が16両編成で運行しており、座席は大きく3つのカテゴリーに分かれています。それぞれの特徴と料金の違いを理解することで、目的に応じた最適な座席選びが可能になります。
普通車自由席(安さ重視の方)

- のぞみ:1〜2号車
※ただし、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始期間は全席指定席で運行。 - ひかり:1〜5号車(一部列車で変動)
- こだま:1〜6号車、13〜16号車(列車により異なる)
- 料金は最も経済的
- 時間の融通が利く
- 座席に座れる保証がない
普通車指定席(確実に座れて安心)
- 一部こだま号を除く全列車で設定あり
- 事前予約で座席の確保が可能
- 繁忙期でも安心して利用可能(発売開始後すぐに満席になる場合あり)
- 好きな座席を選べる
グリーン車指定席(ワンランク上の快適さ)

- 8〜10号車に配置
- 普通車より座席幅が広く、ゆったりしている
- 全席にコンセント・読書灯を完備
- フットレスト・レッグウォーマーを完備
- 普通車より高額
料金比較表
(東京〜新大阪間片道大人おひとり様の例)
座席種別 | のぞみ | ひかり・こだま |
---|---|---|
普通車自由席 | 13,870円 | 13,870円 |
普通車指定席 (通常期) |
14,720円※ | 14,400円※ |
グリーン車指定席 | 19,590円 | 19,270円 |
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※乗り遅れ無効、列車変更不可など一部制限あり座席位置で選ぶ!窓側・通路側・真ん中席のメリットを徹底比較

東海道新幹線の普通車は3名がけ(ABC席)+2名がけ(DE席)の横5列の座席配置です。同じ車両でも「どの位置に座るか」によって快適さは大きく変わってきます。各座席のメリット・デメリットを把握して、自分にぴったりの座席を選びましょう。
窓側席(A席・E席)の特徴
メリット
- 日中は富士山などの景色を楽しめる(E席が富士山側、A席が海側)
- コンセントを利用できる
- プライベート空間を確保しやすい
- 窓側の小物置きスペースを活用可能
デメリット
- トイレやデッキを利用する際に隣席への配慮が必要
- 荷物の出し入れがやや不便
通路側席(C席・D席)の特徴
メリット
- 荷物の出し入れがしやすい
- トイレやデッキに行く際に出入りがスムーズ
デメリット
- N700系ではコンセントなし(N700Sは全席設置)
- 隣席の人の出入りで落ち着かない場合も
真ん中席(B席)の特徴
3人掛けの真ん中に位置するB席は、一般的に敬遠されがちですが、実は隠れたメリットもあります。
メリット
- 空いている可能性が高い
- 実は普通車の他の席より少しだけ座席幅が広い
デメリット
- 両隣に挟まれる圧迫感
- 窓側の景色が見えない
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ビジネス利用に最適な「S Work車両」完全ガイド
S Work車両とは?
2021年から導入された、ビジネスパーソン向けの特別車両です。7号車(普通車指定席)が「S Work車両」として設定され、モバイル端末を気兼ねなく使用でき、Webミーティングや携帯電話の通話も座席で可能です。
S Work車両の特徴
- 最低限の作業音は"お互い様"として許容
- 専用Wi-Fi「S Wi-Fi for Biz」利用可能(従来の約2倍の通信容量)
- 接続時間制限なし
- より高いセキュリティ暗号化方式採用
S WorkPシートでより快適な作業環境を
S Work車両内の6〜10番A席/C席には「S WorkPシート」が設置されています。
S WorkPシートの特別装備
- パーティション設置でプライバシー確保
- テーブルが手前に引き出せる傾斜機能
- パソコン操作に適した角度に調整可能
- 追加料金:2,000円(普通車指定席料金に追加)
- ドリンクホルダー設置
JR東海ツアーズの旅行パックなら、シートマップからお好きな座席の指定が可能!さらに予約後ならS Work車両の「S Workシート」への座席変更もできます。新幹線の予約とビジネスホテルがセットでお得!出張手配の手間も大幅に削減できます。
※ただし、JR東海ツアーズの旅行商品で「S WorkPシート」のご利用はできません。コンセント位置と充電環境を完全把握
N700A/N700Sのコンセント配置
東海道新幹線の主力車両N700AとN700Sでは、コンセントの位置が座席により異なります。ビジネス利用やスマートフォンの充電が必要な方はN700Sがおすすめです。
N700A
- 窓側席の足元にコンセント設置(足元にあるためケーブルの長さは1.5m推奨)
- 最前列・最後列の壁側に配置
- 通路側・真ん中席にはコンセントなし
- グリーン車は全座席の肘掛けに設置
N700S(最新型)
- 普通車・グリーン車とも全席の肘掛けに設置
車両タイプ別コンセント設置状況
車両タイプ | 窓側席 | 真ん中席 | 通路側席 | グリーン車 |
---|---|---|---|---|
N700A | ○ | △(最前後列のみ) | △(最前後列のみ) | ○(全席) |
N700S | ○ | ○ | ○ | ○(全席) |
特大荷物対応座席の予約方法とルール
特大荷物とは?
東海道新幹線では、3辺の合計が160cm〜250cmの荷物を車内へ持ち込む場合は「特大荷物」として事前予約が必要です。
ただし、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカー等については、サイズに関わらず事前の予約は不要です。
特大荷物スペースつき座席
- 指定席各車両の最後部座席(7・11号車を除く)
- 事前予約必須(予約なしの場合1,000円の手数料が必要)
- 普通車指定席またはグリーン車指定席と同じ値段で追加料金なし
特大荷物コーナーつき座席
- 4・6・9・13・15号車の一部座席(編成や列車種別によって異なります)
- デッキ近くの荷物置き場を利用
予約時の注意点
特大荷物を持ち込む場合は、必ず予約時に「特大荷物スペースつき座席」を選択してください。当日の変更は空席がある場合のみ可能ですが、繁忙期は確保が困難です。
子連れ・高齢者の方も安心!トイレ・多目的室・車内設備まとめ
久しぶりに新幹線に乗車する方やお子様連れ・高齢者の方と一緒に乗車する場合は、トイレ・多目的室の場所など予約前に知っておくと安心です。東海道新幹線の車内設備について詳しくご紹介しますので、予約の際の参考にしてください。
トイレの配置と種類
東海道新幹線では全車両が禁煙となり、清潔で機能的なトイレが整備されています。
トイレ設置車両
- 奇数号車に設置(1・3・5・7・9・11・13・15号車)
- 多機能トイレや洋式トイレが主流
- 温水洗浄便座完備
- オムツ交換台設置(多機能トイレや一部の洋式トイレにはほぼ標準的に設置)
多機能トイレ
- 11号車に設置(短編成運用では設置位置が変わることがあります)
- 車いす対応
- オストメイト対応
- 自動ドア・自動施錠機能
多目的室の利用方法
11号車には多目的室が設置され、授乳や着替え、体調不良時の休憩などに利用できます。
利用方法
- 車掌に申し出て利用
- お身体の不自由な方が優先
- 利用料金:無料
車内販売とモバイルオーダー
車内販売
- 2023年10月をもって終了
モバイルオーダーサービス(2023年11月より開始)
- 「のぞみ号」「ひかり号」のグリーン車のみで設定
- 各座席に設置されたQRコード(※)よりスマートフォンから注文
- 座席まで商品をお届け
- 支払い:現金、クレジットカード、QRコード(※)・バーコード決済、交通系ICカード
富士山が見える座席と景色を楽しむポイント

富士山側の座席はE席(グリーン車はD席)
下り(東京駅→新大阪駅方面)、上り(新大阪駅→東京駅方面)ともにE席(グリーン車はD席)が富士山側となります。
富士山がよく見える区間
- 新横浜駅~小田原駅間
- 三島駅〜新富士駅間
撮影のベストタイミング
- 新富士駅通過前後約3分間
(新大阪駅→東京駅への運行時は対向車がなく、障害物が少ないため山頂からすそ野までよりきれいに見える) - 天候により見えない場合もあり
- 冬季(12月〜2月)が最も美しく見える
その他の車窓の見どころ
東京〜名古屋間
- 静岡~掛川間の茶畑(E席側)
- 浜松駅~豊橋駅間の浜名湖(両側)
- 小田原~熱海間の広大な海(A席側)
いつがベスト?座席予約のコツとタイミング

1か月前の10時が勝負
- 指定席の発売開始時刻
- 人気の座席から埋まっていく
- 窓側、最前列・最後列の座席が人気
- 早めの申込みなら希望の座席を確保しやすい
新幹線チケットの買い方については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください
JR東海ツアーズ活用術!お得に便利に旅する方法
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「EX旅パック」のおすすめポイント
- 新幹線とホテルをセットで一括予約!
- 予約後でも列車変更が無料で何度でも可能(※1)!
- シートマップからお好みの座席を指定可能(※2)!
- 事前にチケットの受取不要!お持ちの交通系ICカードやQRチケットでチケットレス乗車!
※2:座席指定は乗車日の1か月前以内に限ります。
「EX旅パック」の特徴をもっと知りたい方はこちら
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よくある質問(FAQ)
- Q: 自由席でも座れますか?
- A: 時間帯と区間により異なります。始発駅からの乗車や、平日の昼間は座れる可能性が高めです。また、のぞみ号より、ひかり・こだま号の方が比較的空いています。
- Q: 子連れにおすすめの座席は?
- A: 最後部座席がおすすめです。ベビーカーを置くスペースがあり、子どもがぐずっても後ろを気にする必要がありません。また多目的室がある11号車付近が便利です。※最後部座席を利用するなら「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要です。
- Q: Wi-Fiは全車両で使えますか?
- A: はい、「Shinkansen Free Wi-Fi」が全車両で無料利用可能です。S Work車両では、より高速な「S Wi-Fi for Biz」が利用できます。
- Q: ペットは持ち込めますか?
- A: 小動物(犬、猫、鳥など)は専用ケースに入れ、手回り品として持ち込み可能です。料金は290円です。
- Q: 車いすでの利用方法は?
- A: 11号車に車いす対応座席があります。一部のN700Sでは車いすスペース(移乗不要)も設置されています。事前予約が必要です。
まとめ:快適な新幹線移動は座席選びから始まる
東海道新幹線の座席選びは、移動の快適性を大きく左右します。ビジネス利用ならS Work車両、観光なら富士山側のE席、家族連れなら最後部座席など、目的に応じた最適な選択があります。
特に、JR東海ツアーズの「EX旅パック」を利用すれば、新幹線の希望の座席確保とホテルを一度に簡単予約でき、個別で手配するよりお得なプランもご用意しています。早期予約も充実しているため、計画的な予約がおすすめです。ぜひJR東海ツアーズのプランをチェックしてみてください。
新幹線利用の参考になる記事!
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※情報は2025年9月現在のものです。
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編集:JR東海ツアーズ