音楽を流して、気持ちにアクセントを加える。

ぼくの旅は、ほぼ猫の撮影。

車の運転なんてすぐに事故を起こしてしまいそうなくらい下手くそだから(笑)移動はすべて公共交通機関に頼っています。

移動中は音楽を一切聴かないので、音楽に深く触れる時間は、主に旅先での仕事中になる。撮影中は、シャッターを切る一瞬よりも、猫を探し回ったり、じっと観察したりする時間のほうが圧倒的に長い。その最中、頭の中でお気に入りのメロディーが流れ始めたりする。

そして、日中撮りためた写真の整理は、当日の夜に行うのがルーティン。あの単調で根気が必要な作業に音楽を流して気持ちにアクセントを加えるのがお決まり。

それこそが、自分にとっての「旅の音楽」なんだと実感している。

写真撮影は、自分の気分にもろに影響してしまうものだと思っている。だからこそ、プレイリストは自分が一番ご機嫌になれる、最高に気分が上がる曲たちで埋め尽くしてます。


1. ばらの花くるり
2. 夏の影Mrs. GREEN APPLE
3. 若者のすべてフジファブリック
4. 踊り子Vaundy
5. 水平線back number
6. 楓スピッツ
7. しわあわせVaundy
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Text:Masayuki Oki
Cover art:Yoshiyuki Okada


沖昌之(おきまさゆき)

猫写真家。1978年、兵庫県神戸市生まれ。
2009年、東京のアパレル会社に勤務するまでカメラに興味はなかったが、2013年大みそかに初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」に出会い、2014年の元旦から猫の撮影を開始。
2015年、37歳のときに猫写真家として独立。猫の表情やしぐさから想像できる感情や猫同士の複雑な関係性など人間臭さを感じさせる猫の内面にスポットを当てその瞬間を撮影。2017年刊行の代表作『必死すぎるネコ』はシリーズ3作で累計8万部突破。現在は『AERA』『猫びより』『デジタルカメラマガジン』で連載中。

Instagram:@okirakuoki