美術家ふたりが開いたギャラリーカフェ
“やきもの”のまちとして知られる愛知県瀬戸市。ものづくりの土壌があることから、このまちには陶芸家はもちろんのこと、様々なツクリテ、そして、現代アーティストが数多く暮らしています。
そうした人々を惹きつけ、さらに、日常的に訪れたくなるごはんが魅力のお店が〈Art Space & Cafe Barrack〉です。
店主は、美術家の近藤佳那子さんと古畑大気さん。
おもに近藤さんがお店に立って飲食を提供し、古畑さんはギャラリーのディレクターを担当されています。加えて、おふたりとも画家として作品の発表もされています。
「お店をはじめるきっかけは、タネリスタジオの代表から、シェアアトリエにしようと思っているんだけど、一緒にやらない?と声をかけてもらったことです。自分たちが思い描いていた、作家主導で運営していく、展示発表や交流の場としての“オルタナティブスペース”をできたらと、実験の場としてスタートしました」
卒業後もそうした活動を続けるなかで、30歳というタイミングで、形にすることに決めたそうです。
ごはんをつくることは、日常のささやかな喜び。
〈Art Space & Cafe Barrack〉は店名の通り、アートスペースとカフェが融合する空間。手前にカフェスペースがあり、奥にギャラリーがあります。
ごはんメニューは基本的に週替わり。やさしい味わいのスパイスカレーを中心に、ハッシュドポークだったり、揚げ物が登場することも。
お値段はお昼も夜も変わらず、1,000円!とても良心的な価格帯で、ごはんを食べるという日常の延長線上に、アートを身近に感じることができます。
「ごはんも、つくること。わたしにとって、絵を描いている時の喜びとはまた違った、日常のささやかな喜びみたいなもので、それが楽しいから、続けられているんだと思います」と語る近藤さん。盛り付けも、とってもかわいらしい!
プリンは卵の味がしっかりして、口溶けがよく、ほどよい硬さ。カラメルがたっぷりで、いい感じです。コーヒーは古畑さんが小さな焙煎機を使って、自家焙煎しているそうで、深すぎず、浅すぎない焙煎で、ほどよい苦味がプリンとよく合いました。
なお、カフェオレを注文すると、カフェオレボウルで登場するのですが、どんぶりみたいな巨大なサイズで、意表をつかれます。お店をよく眺めていると、そこかしこにサービス精神が旺盛だなあ、と感じたりします。店内には、その時々で展示中のアートがさりげなく展示されています。ここへやってくるお客さんは、ひとりでぼーっとしている、あるいは、本などを読んで、のんびり過ごす方が多い印象で、とにかく心地いい。空間に押し付けがなくて、アートがあるって、いいなと純粋に思わせてくれます。
時々、エッ!と驚くような著名なアーティストの作品が展示されることもあり、まちの人にとっては、身近な空間でありながら、スペシャルな体験もできる空間であるようです。
近くの「せと末広町商店街」には、おふたりが手がけた顔はめパネルも点在しているそうなので、ぜひそちらも楽しんでください!
Text & Photo:Miku Minami
いつもと違う愛知県観光には、瀬戸市の〈Art Space & Cafe Barrack〉がおすすめ。
Art Space & Cafe Barrack
| 所在地 | 愛知県瀬戸市末広町1-31-6 タネリスタジオ1F(Google Map) |
| アクセス | 名鉄瀬戸線・尾張瀬戸駅から徒歩約8分 |
| @cafebarrack | |
| 営業時間 | 木・金曜 11:00〜18:00、土・日曜 11:00〜19:00 ※2026年3月は臨時休業 |
| 休業日 | 月曜〜水曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。