自然に包まれた、広大な敷地の隠れ家


“やきもの”のまちとして知られる愛知県瀬戸市。まちの中心部から少し離れ、里山風景が残るエリアに、オーガニックカフェ&レストラン〈庭禾(ニワカ)〉があります。

お店は川が流れる橋を渡ったその先。時間の流れが少しゆっくりと感じる空間で、ランチとかき氷をいただきました。
川に架かった大きな橋がお店への入り口です。ここを通れば、それだけですっかりと日常から解放されていくような気分になっていきます。敷地内は広大で、建物までは川の流れる音を聴きながら、森の中のような小道を抜けていきます。

かつて使われていた大きな登り窯が残されていたり、陶器のオブジェなども、あちこちに見られました。

ものづくりの場だったことを感じさせる店内


店主の千葉麻衣子さんがお店を開いたのは、2015年のこと。
「循環型の暮らしの提案ができたらいいな。そういうことを愉しくやりながら、みんなで地球に負担がかからないような暮らしをシェアしたいという想いで、開きました」

オープン当初は料理や暮らしにまつわる教室を数多く開催し、現在はカフェレストランの営業を軸に、不定期でワークショップを行っています。
麻衣子さんはもともと東京出身。2005年に開催された「愛・地球博」をきっかけに、会場内に畑をつくり、さらに自然食レストランを開くことで食の循環を見せる、NPO法人の調理スタッフとして、瀬戸へとやってきたそうです。

「半年間の出店で瀬戸に暮らすようになり、瀬戸はものづくりが近くにあって、魅力を感じました」
その後、東京に戻ったものの、もともと田舎暮らしに憧れを持っていたことから、時を経て、瀬戸へ戻ってくることに。

友人の木工作家とふたりで場所を探し、瀬戸市内のいくつも物件をめぐるなかで、「ここでしょう!」と即決したのが、この場だったそうです。

窯元の工房として使われていた場で、できる限り雰囲気を残したまま改装を進めたといいます。開業当初からクーラーはなし。夏は暑く、冬は寒い。さらに水道が通っておらず、井戸水のみ。自然と向き合いながら、週末のみの営業です。

意外性のある味付けのオーガニック料理が魅力

提供されているメニューは、地元で採れる有機野菜を中心に、豆類や雑穀などを使ったお料理。ランチのみです。

夏は暑いので、ワンプレートで食べられるもの。ほかの季節は、前菜からメインまで、少しずつ提供されるスタイルです。
こちらは、なすと厚揚げのバルサミコ酢丼。じゃがいもの冷製スープ付き。麻衣子さんが作り出すお料理は、素材の味を引き立たせ、意外性のある味付けでとてもすばらしい。
夏の間は、涼を感じてもらおうと、かき氷を提供されています。定番の味は、「コーヒー」「豆乳チャイ」「小倉ラムミルク」。自家製の豆乳練乳に、甘さ控えめに炊き上げられた自家焙煎のあずきがたっぷり。けれども、ラムレーズンの芳醇な香りが絶妙なアクセントになり、最後まですっきりといただけます。

氷には、地元の飲食店や地域から長く愛される「祖父江氷店」の純氷を使用。昔ながらの素朴さと、ふわっと優しい口当たりがほどよい感じです。

食後にも重たすぎない絶妙なサイズ感で、800円(2026年7月現在)というお手頃さもまた魅力です。合わせていただきたいのは「ハーブブレンドティー」。
緑茶をベースに、ローズレッドがとても華やかに鼻を抜けて、レモングラスやホーリーバジルが、清涼感を与えてくれて、夏にぴったりです。
 
名古屋方面、そして瀬戸のまちなかから少し足を伸ばせば、広がる里山の景色。居心地のよい空間で、ひと息してみてはいかがですか?


Text & Photo:Miku Minami


いつもと違う愛知県観光には、瀬戸市の〈庭禾〉がおすすめ。

庭禾(ニワカ)


所在地愛知県瀬戸市穴田町291 瀬戸 山水ラボラトリー内(Google Map
アクセス愛知環状鉄道「中水野駅」から徒歩約40分、車で約10分
電話番号0561-65-3611
Instagram@niwaka_seto
営業日不定休
※詳細はInstagramハイライトよりご確認ください。

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