歴史を感じる、〈奈良ホテル〉で過ごすクラシックホテルステイ

SAORI

カメラ片手に旅をしながら、かわいいと思った瞬間を切り取っているトラベルクリエイター。企業のSNSコンテンツ用の撮影や、宿泊プラン・ツアープロデュースなど旅にまつわるPRにカメラとともに携わる。


Instagram : @sao_0324

奈良公園近く、緑豊かな高台に佇む〈奈良ホテル〉。1909年(明治42年)の創業以来、100年以上にわたって歴史を紡いできた、日本を代表するクラシックホテルのひとつです。

そして2026年9月には、1984年に誕生した新館が大規模なリニューアルを経て「西館」として新たにオープン。今回は、この生まれ変わったばかりの西館に宿泊しました。歴史ある本館のクラシカルな空気と、新しく快適になった西館。その両方を一度の滞在で楽しめる、今だからこその〈奈良ホテル〉の宿泊記をお届けします。


 

受け継がれる歴史と、新しい心地よさ

ホテルに到着すると、スタッフの方がとても丁寧に迎えてくださり、チェックインの時間から老舗ホテルらしい心地よいサービスを感じました。

せっかくなので、客室へ向かう前に本館もゆっくり散策。重厚な木の柱や格天井、赤い絨毯、クラシカルな照明など、館内の至るところに明治時代から受け継がれてきた建築美が残されています。昔から受け継がれてきたものが、今もホテルとして使われ続けていることに、〈奈良ホテル〉ならではの魅力を感じました。さらに興味深いのが、このホテルを訪れた人々の歴史。1922年にはアルベルト・アインシュタインが宿泊し、館内にあったピアノを演奏したというエピソードも残されています。そのほか、ヘレン・ケラーやチャールズ・チャップリン、オードリー・ヘップバーンをはじめ、国内外の多くの著名人や皇族の方々をお迎えしてきました。館内を歩いているだけでも、「ここで100年以上にわたり、さまざまな物語が生まれてきたんだ」と想像が膨らみます。
今回宿泊したのは、2026年9月にリニューアルしたばかりの「西館」。今回のリニューアルでは“清澄悠然”をコンセプトに、本館のクラシックな意匠を現代的に再解釈した空間へと生まれ変わりました。

客室は新しく、とてもきれいで快適。それでいてモダンになりすぎず、落ち着いた色合いや素材使いから〈奈良ホテル〉らしい品の良さが感じられます。何より嬉しかったのが、お部屋の窓から鹿の姿が見えたこと。客室でくつろいでいる時にふと外を見ると鹿が歩いている姿が目に入り、「奈良に泊まっているんだな」と実感する、なんとも愛らしい瞬間でした。
そして、西館では廊下を歩くときにも注目してほしい所が。以前の建物から生まれた、煉瓦を再利用したアートをはじめ、かつて使われていた建具など、ホテルが積み重ねてきた時間を感じられるものが随所に取り入れられています。廊下には、ここを訪れた著名人がひっそりと描かれていたりと遊び心も。

すべてを新しくしてしまうのではなく、これまで大切にされてきたものを次の時代へと受け継いでいく。そんな〈奈良ホテル〉の姿勢を、客室や館内のデザインからも感じることができました。

〈奈良ホテル〉伝統の味で、優雅なティータイム


滞在中は、本館1階の「ティーラウンジ」へ。

天井まで届く大きな窓から自然光が差し込み、その向こうには緑豊かな景色が広がります。本館のクラシカルな雰囲気をそのまま楽しめる空間で、ゆったりとした時間が流れていました。
今回いただいたのは、スタッフの方におすすめいただいた「松の実ケーキ」と「奈良ホテルオリジナルコーヒー」。松の実ケーキは香ばしい松の実の風味とドライフルーツの甘さで、どこか懐かしさを感じさせる味でした。長く愛されてきたホテルで味わうからこその魅力を感じました。

クラシカルな「三笠」で迎える、奈良の朝


翌朝の朝食は、本館1階のメインダイニングルーム「三笠」でいただきました。

朝食は、茶がゆ定食・和定食・洋定食の3種類から選ぶことができます。奈良らしさを楽しむなら茶がゆも気になるところですが、今回は洋定食を選びました。

洋定食では、奈良県産の「大和なでしこ卵」を使った卵料理が主役。卵料理は4種類から好みのものを選べるスタイルになっており、朝から出来立ての一皿を楽しめるのが嬉しいポイントです。
そして、料理と同じくらい印象に残ったのが「三笠」の空間そのもの。明治時代の趣を残したクラシカルなダイニングには大きな窓が並び、その向こうには奈良の豊かな自然が広がります。高い天井や歴史を感じさせる設えに囲まれながら朝食をいただいていると、まるで少し昔の時代へタイムスリップしたような気分に。

次回宿泊するなら、〈奈良ホテル〉の名物として長く親しまれている茶がゆ定食もぜひ味わってみたいです。


PHOTO ギャラリー


〈奈良ホテル〉に宿泊して感じたのは、ここは単に「歴史のあるホテル」ではないということ。

特に今回宿泊した西館は、リニューアルによって快適さが増しながらも、新しくするだけではなく、これまで積み重ねてきた時間も大切にする。その姿勢こそ、長い歴史を持つ〈奈良ホテル〉らしさなのかもしれません。

奈良公園にも隣接し、東大寺や興福寺、春日大社などを巡る奈良観光の拠点としても便利な立地。観光を楽しむだけでなく、ホテルそのものの歴史や建築、食、そしてゆったりと流れる時間まで味わいたい方に、ぜひおすすめしたいホテルです。

 

Text & Photo:SAORI


奈良県のホテルライフを満喫するには、〈奈良ホテル〉がおすすめ。

奈良ホテル


所在地奈良県奈良市高畑町1096 
アクセス近鉄「奈良駅」から徒歩約15分、またはタクシーで約5分
(無料送迎バスもあり)
電話番号0570-66-6088
URLhttps://jrwest-hotels.jp/narahotel/
Instagram@narahotel_official


 
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