季節ごとの東京

春(3月~5月)の東京を楽しむ観光スポットはこちら

せっかく春の東京旅行を計画するのであれば、お花見を楽しみたいですよね。ビルがたくさん立ち並ぶ東京ですが、実は毎年観光客が多く訪れる桜の名所がたくさんあります。今回は3月から5月の東京の詳しい気候や、お花見の名所について、春の東京旅行を満喫するための情報をご紹介します。

春の東京、気温や注目ポイントは?

3月から5月の東京は比較的暖かく穏やかな気候になりますが、3月は日平均気温約11度でまだ僅かに冬の寒さが続きます。3月下旬になると各地で桜が咲き始め、4月には日平均気温が約14度、日最高気温約20度近くまで上がり、過ごしやすい暖かさになります。
3月、4月は日中暖かい気候でも朝晩には気温が下がり冷えることもあるので、アウターやカーディガンなど温度調節ができる服装がよいでしょう。
5月に入ると、日平均気温約20度とさらに暖かくなります。しかし、中旬頃から梅雨前線が停滞し、雨空が続く年もありますので、外へ出かける際は天気予報のチェックを忘れずにしておきましょう。
東京には、大きな公園やおしゃれなお店がたくさんあるので、歩くだけでも楽しめます。春の穏やかな気候は絶好のお散歩日和になるので、移動の際は一駅分歩くなどして街並みを楽しむのもおすすめです。

春の東京旅行におすすめの観光スポット

桜が見頃となる、春の東京旅行でおすすめの観光スポットをご紹介します。桜の名所として多くの地名が挙がりますが、それぞれ特徴が異なります。ぜひお気に入りのお花見スポットを見つけてみてください。

上野恩賜公園

上野恩賜公園

江戸時代から桜の名所として有名な「上野恩賜公園」は、別名「上野の森」と呼ばれるほど緑にあふれた自然豊かな公園です。近くにはパンダが飼育されていることで有名な「上野動物園」、さまざまな日本文化財の展示会が行われる「東京国立博物館」、有名な絵画などアート作品の展示会で多くの人が賑わう「東京都美術館」といった大きな施設があります。

毎年3月下旬から4月上旬頃になると「うえの桜まつり」が開催され、園内には約800本の桜が咲き誇ります。屋台ではビールなども販売されているので、気軽に春の宴を堪能できるのもポイント。「さくら通り」と呼ばれる園内中央にある桜並木は、宴会を楽しむ人々で賑わっているため、華やかで明るいお花見が楽しめることでしょう。落ち着いて楽しみたい方は「不忍池」方面で桜を見るとのんびりと過ごすことができそうです。

代々木公園

代々木公園

代々木公園は噴水や森林公園のあるA地区と、陸上競技場や野外ステージのあるB地区に分かれており、敷地面積は東京ドーム約11個分におよびます。お花見スポットとしては、A地区の中央広場がおすすめです。広い芝生の上で、桜を見ながら優雅な時間を過ごすことができます。
B地区にはサッカー場やバスケットボールコートがあり、スポーツを楽しむこともできます。また、渋谷・原宿からも近いため、気軽に訪れることができます。

芝公園

芝公園

提供:公益財団法人東京都公園協会

東京タワーの近くにある芝公園では、春になるとソメイヨシノやヤマザクラなど約140本の桜が花を咲かせます。青い空、桃色の桜、真っ赤な東京タワーが彩る風景は、写真を撮りたくなること間違いありません。公園付近にはおしゃれなレストランや、惣菜やパンをテイクアウトできるお店があるため、東京タワーの下で手軽にピクニックをすることができます。都営地下鉄三田線「芝公園駅」から徒歩2分とアクセスも良く、日本のシンボルを間近で見ることができるのでおすすめです。

日比谷公園

日比谷公園

日比谷公園サービスセンター提供

東京都千代田区にある日比谷公園は、1903年に開園された100年以上の歴史がある庭園です。幕末までは大名屋敷地、その後は陸軍の練兵場となった場所で、日本初の洋風近代式公園として開園されました。日比谷公園ではさまざまなイベントが毎週のように開催されるので、いつ訪れても賑わっています。園内最大のシンボルである「大噴水」は高さ12mの迫力で、毎日8時から21時まで28分周期で楽しめます。
図書館やおしゃれなレストランもあり、都会で働くビジネスマンの憩いの場としても利用されており、本数は少ないですが桜を見ることもできます。東京メトロ日比谷線・千代田線、都営地下鉄三田線の「日比谷駅」からすぐとアクセスも便利です。

浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園

提供:公益財団法人 東京公園協会

都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」から徒歩7分の場所に位置する浜離宮恩賜庭園は、海と都会のビルに挟まれた庭園です。浅草方面から出ている水上バスでの来園も可能です。現代には珍しい伝統的な回遊式庭園の形式が用いられ、園内の中央にある大きな池は東京湾の海水を引き入れて作られた「潮入の池」でもあります。
「潮入の池」は潮の満ち引きによる景観の変化が見どころで、池にはボラやハゼ、ウナギといった海の生物が生息し、空にはカモメが飛んでいます。春は桜や菜の花を楽しむことができ、周りの高層ビルとは裏腹に、自然豊かな癒しの空間が広がっています。

小石川後楽園

小石川後楽園

小石川後楽園は、東京ドームに隣接する回遊式庭園です。江戸時代初期、徳川御三家のひとつ水戸藩初代藩主・徳川頼房が築き、息子の2代目藩主・光圀の代に完成したといわれています。
園内の中央には滋賀県の琵琶湖を模した大泉水があり、大泉水を囲うように咲くソメイヨシノとシダレザクラが美しい景色を見せてくれます。また、2月中旬から3月上旬の初春頃には毎年「梅まつり」が開催されています。約90本の紅梅、白梅が色づく中、日本の伝統芸能公演やガイドツアーが行われるなど、古き良き日本の伝統を感じることができます。沈丁花や椿、菫など春の花がたくさん咲くため、花の香りと彩を堪能しながらの散策も楽しめるでしょう。

井の頭恩賜公園

井の頭恩賜公園

JR中央線「吉祥寺駅」から徒歩5分の場所にある「井の頭恩賜公園」は、デートスポットとしても人気です。春には、公園の中央にある「井の頭池」を囲むようにソメイヨシノなどの桜が咲きます。公園全体にある桜の数は約400本で桜の名所というには少なめですが、池の周りを華やかに包む桜は本数以上に多く見えて圧巻です。
「井の頭公園」といえば手漕ぎボートやスワンボートが有名で、ボートを漕ぎながら水上から桜を見ることもできます。デートスポットのイメージが強い公園ですが、西園には幼児向けの遊具があり、お子様連れの方でも楽しめます。

国営昭和記念公園

国営昭和記念公園

東京ドームの約40倍の広さを持つ、緑豊かな公園です。広い敷地内には40ヶ所以上の施設があり、春はその中でも「桜の園」がおすすめです。名前の通りお花見スポットとして人気の場所で、花見客が大勢訪れるものの、敷地が広いためゆっくりお花見を楽しむことができます。屋台などはなく、桜の木の近くのスペースは早い時間に埋まってしまうことはありますが、時間や人の群れを気にせずのんびりしたい方には十分楽しめるはずです。
桜以外にも、菜の花やチューリップなどの春の花が咲きます。桜と菜の花を同時に見ることができる風景は、より穏やかな春を感じることができます。広い園内を回る際はレンタサイクル、もしくはパークトレインの利用が可能です。

明治神宮外苑

明治神宮外苑

明治神宮外苑提供

ドラマのロケ地として使用される、いちょう並木が有名な「明治神宮外苑」ですが、春になると美しい桜を見ることができます。レジャーシートを広げてのお花見はできませんが、ランニングしている人も多い並木道ですので、非常に長閑で歩きやすいです。散歩しながら、のんびりとしたお花見を楽しんでください。桜は3月下旬から4月上旬頃に満開になります。
また、明治神宮外苑のシンボルである「聖徳記念絵画館」も、ぜひ訪れてみてください。明治維新や明治天皇の誕生など、史実に基づいた名画が見られます。東京都の景観条例によって、高い建物が後ろに建てられないよう決められているため美しい景観が保たれています。外観を見るだけでも風格があって感動します。

駒沢オリンピック公園

1964年に開催された東京オリンピック第2会場の跡地として、オリンピック終了後に一般開放された公園です。スポーツ施設としても利用でき、ジョギングやサイクリングなど、近隣住民の運動場としても日常的に利用されています。
3月下旬から4月上旬には、約190本のソメイヨシノやサトザクラが開花。豊かな自然とスポーツ施設の調和は、爽やかな春を感じさせます。ジャングルジムやカラフルな動物型の遊具がたくさんある児童公園や、補助輪付きの自転車のレンタルもあり、お子様連れにもおすすめです。

小金井公園

小金井公園

「日本さくら名所100選」に選ばれる「小金井公園」では、春になると桜、梅、桃の花が咲きます。例年桜が見頃になる3月末、もしくは4月初旬の週末には「小金井桜まつり」が開催、たくさんのブースが出店され、お茶席や伝統芸能を楽しめます。
園内にはソメイヨシノやヤマザクラなどの桜が約1,700本咲きます。また、園内の東部にはベニシダレが咲いています。多くの桜の木が集まって咲き乱れるソメイヨシノとは違い、1本でも可憐な美しさを見せるベニシダレもぜひ楽しんでください。
JR中央線「武蔵小金井駅」からバスに乗車し「小金井公園西口」のバス停で下車するとすぐに桜のスポットに到着します。
※実際の「小金井桜まつり」の情報については、公式HPをご覧ください(主催:一般社団法人小金井市観光まちおこし協会)

隅田公園

江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の命によって桜の木が植えられたとされる、墨堤のある「隅田公園」は、江戸時代から桜の名所として有名な場所です。隅田川の両岸には約1kmの桜並木が続きます。隅田川を運行する屋形船に乗って桜を楽しむのもいいですし、スカイツリーと桜のコラボレーションも見ものです。
桜が開花する3月下旬から4月中旬には、毎年墨堤桜まつりが開催されます。浅草寺から徒歩10分ほどの距離ですので、観光のついでに訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

東京も意外と自然豊かな場所が多いと感じられたのではないでしょうか。江戸時代から愛される歴史ある桜の名所もありますし、都会ならではのビルや商業施設と一緒に楽しめる桜の名所もあります。どこの桜を見に行こうか、ワクワクしますよね。一年の中でも比較的過ごしやすい春の東京旅行。お花見もかねて、たくさん観光してくださいね!

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※情報は2020年9月現在のものです。

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