昔の雑誌ばかりを集めた古本屋があったら、おもしろいかな
ついこの前までダサかったものが、突然かっこよくなる。古い雑誌のおもしろさ
〈magnif〉では、ファッション誌やカルチャー誌を中心に扱っている。「古い雑誌を扱う古本屋はたくさんありますが、どうしても芸能系が中心になってしまうと思うんです。私は芸能人のどうこうよりも、その時代の文化的な背景や、当時の流行や風俗が見えたほうがおもしろいと思うので、ファッション誌やカルチャー誌が多くなりました。とは言っても、お客さんから買い取った本を並べているので『この雑誌を置きたいから』というよりは、お客さんに分けていただいている感じですけどね」。
「古い雑誌は、それを読むこと自体が時間を超えた旅だと思うんです。当時1970年代の日本は、高度経済成長やドルの変動相場制などもあって、海外を身近に感じたり憧れが花開いていった時代。『この海はカリフォルニアにつながっている』『ぼくたちはハワイについて知らなすぎた。』。こうした見出しの言葉や書体に当時の感覚が出ていますよね。内容に関しても、編集者やライターが現地に行って、出会ったもの、興味を持ったものを取材していることが伝わりますし、今の雑誌と比べて文字量も多く、熱量の高さも感じます。新しい情報を足で稼いでいる感じ、新しいものを探して開拓している感じは、旅の本質にも近いのではないでしょうか」。当時のCity Boysたちは、この雑誌を読んで海の向こうにどんな思いをいだいていたのだろう。そんなことを考えるのもおもしろい。
※本記事に掲載の店舗は2026年1月に移転いたしました。移転後の店舗情報については公式Instagramをご確認ください。
Text:Atsushi Tanaka
Photo:Shinya Tsukioka
いつもと違う東京都観光には、千代田区神田神保町の〈magnif〉がおすすめ。
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