根底にあるのは本に恩返しをしたいという想い
愛知県豊橋市には、農業用水路に蓋をするように立てられた不思議なビル群「水上ビル」がある。「豊橋ビル」「大豊ビル」「大手ビル」の3つのビルで構成されており、長さはなんと800mにも及ぶのだとか。戦後の闇市を起源とし、のちに市民が愛するアーケード商店街へと発展した水上ビルは、今やそのレトロな雰囲気が人気を博し、若者が訪れる観光スポットとなっている。今回訪れるのは、そんな水上ビルの中央に位置する独立書店〈ネコゼ商店〉。
「昔から何かお店をやりたいと漠然と思っていました。最終的に本屋を選んだのは、本に救われた経験があったからです。社会人になって本を読む機会が少なくなっていたのですが、悩んでいたときに、手に取った本に背中を押されて、一歩進むことができました。ここ数年、本屋さんが減りつつある現状を知り、大好きな本に出会える場所をなくしたくないと思ったのも理由のひとつです」
〈ネコゼ商店〉店主の中上由有希さん。
使い込まれた味のある内装を活かしながら、棚など最低限のリノベーションを施し、お店をオープン。
夫婦の“好き”をカタチにした、充実のラインアップ
レジ近くには地元の作家などが手がけるZINEのコーナーが。
内藤さんは作品制作でいつも、『地上に存在することは、それ自体祝福であるのか』というテーマを掲げており、この世に生きていること自体が喜びではないかと問いかけています。その素晴らしさを、私も旅を通して感じてみたいと思わせてくれる本です」「『豊橋に来たら、とりあえず〈ネコゼ商店〉に寄って行こうかな』と思ってもらえるようなお店でありたい」と最後に話してくれた中上さん。読書会や、じっくり本と向き合える読書室など、本を起点としたコミュニケーションの場も積極的に作っている。
〈ネコゼ商店〉は2026年2月28日で1周年を迎えた。これからも中上さんの本への恩返しは続いていく。
Text:Ayumi Otaki
Photo:Misa Nakagaki
いつもと違う愛知県観光には、豊橋市の〈ネコゼ商店〉がおすすめ。
ネコゼ商店
| 所在地 | 愛知県豊橋市駅前大通3丁目118 大豊ビルA1 |
| アクセス | JR「豊橋駅」から徒歩約10分 豊鉄市内線「新川駅」から徒歩約2分 |
| @nekoze_shouten | |
| 営業時間 | 平日 16:00〜20:30 土日祝 11:00〜20:30 ※朝市開催日は10:00〜19:00 |
| 休業日 | 水曜、第2・4火曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。