ワーケーションにおすすめの地・中伊豆エリア
ローカル鉄道に揺られ、のどかな伊豆長岡へ
東京から新幹線で1時間たらず、三島駅に降り立った。静岡県三島市内から、伊豆市の修善寺までは、ローカル鉄道の伊豆箱根鉄道駿豆線(すんずせん)が通っている。「いずっぱこ」の愛称で親しまれているこの鉄道に揺られ、歴史ある温泉地・伊豆長岡を目指す。
〈蔵屋鳴沢〉の美しい茶畑で韮山エリアの自然を満喫
宿泊予定の旅館のチェックインまで時間があるので、伊豆長岡駅周辺を散策してみる。まずは、伊豆長岡駅の東側へ。この韮山エリアには世界文化遺産の〈韮山反射炉〉や、お茶どころである静岡を象徴するような美しい茶畑がある。
〈蔵屋鳴沢〉の茶畑。
JR東海「EX旅先予約」のプラン購入者が限定で利用できる「天空のテラス」にも立ち寄ってみた。茶畑に浮かぶように建てられたテラスからの眺めは壮観!ここは富士山を独り占めできる特等席だ。軽食やドリンクの持ち込みが可能で、ひと休みしながらこの贅沢な景色を堪能できる。
天空のテラス。
茶畑の近くには、こちらで製造されるお茶やクラフトビールのほか、〈韮山反射炉〉のお土産品などを購入できる「反射炉物産館たんなん」がある。1997年に生まれたクラフトビールメーカー「反射炉ビヤ」が、特にお土産としておすすめだ。常時20種類近い種類の缶ビールを販売しているので、飲み比べてみるのも面白い。今回はノンアルコールの「抹茶ビール」を購入してみることに。自園茶葉「おくひかり」を使った「抹茶ビール」は、抹茶の濃厚な風味が感じられ、夏にぴったりの爽やかさ。豊かな自然と、清々しい味わいのドリンクに、自然と心と身体がほぐれていくようだ。
貴重な産業遺産〈韮山反射炉〉を見学
ひと息ついたあとは、その足で〈韮山反射炉〉へ。〈韮山反射炉〉は、江戸時代末期に大砲を鋳造するために建てられた溶解炉。日本に現存する3基の反射炉の中でも、実際に稼働した反射炉がほぼ完全な形で残っているのはここのみ。「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、2015年に世界文化遺産に登録されている。
〈韮山反射炉〉。江戸末期に建てられたものがそのまま残っている。
反射炉本体の製造には、オランダの大砲鋳造法が取り入れられているのだとか。このように西洋の科学技術を導入し、急速に産業化へと進んでいった日本。〈韮山反射炉〉は、まさに日本が近代化への第一歩を踏み出したことを示す貴重な建物だ。日本の繁栄を支えた先人たちの情熱が感じられる〈韮山反射炉〉は存在感抜群。眺めながら、その歴史に思いを馳せる。
働きながら地域の魅力に触れるというワーケーションの醍醐味を早くも味わうことができた。
〈珈琲焙煎 稜星堂〉で軽食をいただきつつ、だんだんと仕事モードへ
伊豆長岡駅に戻りつつ、ランチができるところを探す。伊豆長岡駅の西側すぐの場所にある、〈珈琲焙煎 稜星堂〉に立ち寄った。
「水だしアイスコーヒー」700円と、「ハムとチーズのホットサンド(ピクルス添え)」700円。
狩野川のせせらぎや深緑の自然に包まれ、心と身体が自然とリフレッシュされていくよう。だんだん仕事へのモチベーションも上がってきた。
老舗旅館〈石のや 伊豆長岡〉でリラックスしたワークタイムを
15時になったので、〈石のや 伊豆長岡〉にチェックインする。昭和40年代に建てられたという〈石のや 伊豆長岡〉は、伝統的な数寄屋造りの建物が美しい老舗旅館。2015年にリニューアルオープンし、快適さも兼ね備えた宿へと進化した。
温泉露天(岩風呂)付スイート「薩摩」。
(提供:石のや 伊豆長岡)
韮山エリアの観光地巡りや伊豆の恵みを味わう食事、落ち着いた環境でのワークタイムなど、1日目は満足度高く過ごすことができた。明日もきっといい日になるに違いない。
庭園を散歩したあとは、午前のワークタイム
2日目の朝は少し早めに起きて、〈石のや 伊豆長岡〉自慢の庭園を散歩してみることに。2,000坪の敷地を誇るこの日本庭園は、全国から集めた名石を配した石の庭園だ。
客室と客室の間まで庭園が広がっている。
〈伊豆パノラマパーク〉で伊豆の絶景に出会う
昼からは、近くを観光する。葛城山の山頂に広がる観光名所〈伊豆パノラマパーク〉へ向かった。〈石のや 伊豆長岡〉から徒歩5分ほどの位置にあるロープウェイ乗り場・山麓駅でチケットを購入し、ゴンドラに乗車。空中散歩を楽しみながら、山頂駅を目指す。
山頂に着くと、そこには素晴らしい景色が広がっていた。ここは展望広場「碧テラス」と呼ばれる場所だ。標高452mから眺める景色は圧巻で、駿河湾と富士山を見ることができる。
山頂の「アクアリング」から富士山がはっきり見えた。
木漏れ日が涼しげな「フォレストウォーク」。
オクラのねばり気で、つるつるとした麺につゆが絡んで喉ごしよく食べられる。桜エビの香りもよく、食欲が刺激された。
「桜海老とねばねば野菜添え冷やしそうめん」1,400円。
「プレミアムかき氷(伊豆いちご)」2,100円。※期間限定
帰りは山麓駅近くにあるお土産ショップ「ブルーマーケット!」で買い物を。〈伊豆パノラマパーク〉を十分に満喫できた。
ワーケーションの旅の締めくくりに狩野川へ
伊豆長岡駅に戻り、伊豆箱根鉄道へ乗車。最後に狩野川へ立ち寄って、旅を締めくくることに。伊豆仁田駅で下車し、〈川の駅 伊豆ゲートウェイ函南〉へ向かう。
中伊豆エリアは自然景観が美しく、心穏やかに過ごせる場所だと実感した。最後まで中伊豆の自然を満喫し尽くしたワーケーションの旅だった。
Text:Ayumi Otaki
Photo:Akihiro Morita
いつもと違う静岡県観光には〈伊豆箱根鉄道〉ワーケーションの旅がおすすめ。
蔵屋鳴沢
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市中272-1 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」から徒歩約20分、またはタクシーで約5分 |
| 電話番号 | 055-949-1208 |
| URL | https://kuraya-narusawa.co.jp/ |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 休業日 | 年中無休 |
韮山反射炉
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市中260-1 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」から徒歩約30分、またはタクシーで約5分 |
| 電話番号 | 韮山反射炉ガイダンスセンター 055-949-3450 |
| URL | https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/hansyaro/index.html |
| 営業時間 | 3月〜9月:9:00〜17:00 10月〜2月:9:00〜16:30 |
| 休業日 | 第3水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始 |
| 料金 | 大人(高校生以上) 500円 子ども・幼児 50円 |
珈琲焙煎 稜星堂
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市南條730-12 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」から徒歩すぐ |
| URL | https://ryouseido.com/ |
| @ryouseido | |
| 営業時間 | 10:00〜17:00 |
| 休業日 | 火曜 ※水曜はコーヒー豆の販売とテイクアウトのみ |
狩野川さくら公園
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市中条162-1他 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」から徒歩約22分、またはタクシーで約4分 |
石のや 伊豆長岡
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市長岡192 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」から徒歩約30分、またはタクシーで約10分 ※無料送迎サービスあり(要予約) |
| 電話番号 | 055-947-0733 |
| URL | https://www.ishinoya.jp/izunagaoka/ |
| @ishinoya_official | |
| 休業日 | 不定休 |
伊豆パノラマパーク
| 所在地 | 静岡県伊豆の国市長岡260-1 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」からバスで約15分、下車後徒歩で約2分 |
| 電話番号 | 055-948-1525 |
| URL | https://www.panoramapark.co.jp/ |
| @izu_panoramapark | |
| 営業時間 | 夏季:9:00〜17:30(上り最終 17:00) 冬季:9:00〜17:00(上り最終 16:30) |
| 休業日 | 年中無休 |
| 料金 | 国内居住者当日券(ロープウェイ往復乗⾞券含む) 大人(中学生以上)3,500円 子ども(小学生)1,800 幼児(3才以上)900円 |
川の駅 伊豆ゲートウェイ函南
| 所在地 | 静岡県田方郡函南町塚本920-1 |
| アクセス | 伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆仁田駅」から徒歩約30分、またはタクシーで約7分 |
| 電話番号 | 055-979-7048 |
| URL | https://www.kawanoekiizugateway.com/ |
| @kawanoeki_igw | |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
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