路地を入った先にある工房前には、ひのきの丸太の上に、鉢植えのラベンダーやボトルに入ったシアバターなどの石けんの原料が美しく並び、さながら現代アートのようです。

受付後、まずは体験の流れについて説明を受けます。室内のテーブルや棚は、京都・京北エリアのひのきや北山杉を使用して作られたそう。木の温もりに包まれた和の空間で、リラックスして体験に取り組めます。

ハーブは、京都産ひのきチップ・京都産宇治茶（ほうじ茶・煎茶）・オーガニックラベンダー・柚子の5種が用意されていて、単体で使ってもブレンドしてもOK。ブレンドする場合は、2つの容器を持って回すと香りのイメージが掴めます。お茶やラベンダーは非常に香り高く、蓋を開ける度にうっとりしてしまいます。朝や夜など、使うシーンによって香りを変えてもいいですね。

まずフランス・ロレーヌ地方産の天然岩塩をビーカーに適量入れ、先ほど選んだハーブを計量していきます。ブレンドする場合は、好みに合わせて各量を調整します。また、インストラクターの方に香りのイメージを相談すると、おすすめの分量を教えてくれます。

オーガニック100％の袋（麻80％・綿20％）にバスソルトを詰めて、中身がこぼれないよう後ろでクロスして二重に結んでいきます。自分で選んだハーブを袋詰めする瞬間は達成感があり、穏やかな気持ちになります。

この体験では一人につき8個、それぞれお好みの香りで作ることができます。中身がわかるようにブレンドしたハーブの名前をテープに記して貼り付けると、和の香りを楽しめるバスソルトが完成しました。使用前は香りが飛ばないよう、湿気が少なく日の当たらない場所で保管をしましょう。

室内には他の体験メニューのサンプルが展示されていました。「野の香・山の香 お香作り」では、8種の香材を組み合わせて桜型の練香を作るそう。こちらのお香は直接火を付けず、下から炙って香りを楽しみます。オリジナルのお香立ても木の温もりがあって素敵なデザインです。

「京都しゃぼんや」の製品は、すべてオーガニックの原料を使い、職人さんが一点ずつ丁寧に作り上げています。中でも京都・水尾の柚子や京北のひのきのアロマは自社で蒸留しており、京の香りを堪能できるオリジナル商品。人や環境にやさしい製品は大切な方へのお土産にぴったりです。