京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2022.12.15
卯年に詣でたいウサギゆかりの寺社仏閣
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
2023年は卯(ウサギ)年。ウサギは飛躍や豊穣・子孫繁栄の象徴とされ、長い耳は福を集めるともされる縁起のいい動物です。良い一年を過ごせるよう、ウサギに縁の深い寺社仏閣にお参りしてみてはいかがでしょうか。
京都の混雑状況(2022年11月28日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
新年は見返りウサギが導く宇治(菟道)の地へ
うじじんじゃ
宇治神社
もともと菟道と書いて"うじ"と呼んでいたともされる宇治。その由来となった「宇治神社」御祭神の菟道稚郎子命(うじの わきいらつこの みこと)が宇治に向かう途中で道に迷った際、一羽の兎が現れ出て、振り返りながら先導し道案内をしたという故事が残されています。この故事にちなみ、ウサギを神使として崇めています。絵馬に願いを書き、本殿のまわりを時計回りに三周する間に、本殿正面以外にウサギの置物を3体見つけられるとさらにご利益が高まるそうですので、ぜひ探してみてくださいね。2023年に創祀1710年と卯年を同時に迎える宇治神社で、新年の願掛けをしてみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都府宇治市宇治山田1地図 |
アクセス | 京阪「宇治」駅より徒歩約9分、JR奈良線「宇治」駅より徒歩約15分 |
電話番号 | 0774-21-3041 |
URL | |
時間 | 境内自由 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 参拝自由、絵馬500円~ |
新たな年にウサギが結ぶ良縁を
提供元:八坂神社
おおくにぬししゃ(やさかじんじゃ)
大国主社(八坂神社)
京都・祇園にある八坂神社の境内に末社として明治10(1877)年頃に建立された「大国主社」には縁結びの神様として知られる大国主神(おおくにぬしのかみ)が祀られています。八坂神社の本殿に祀られる素戔嗚尊(すさのおのみこと)の孫神でもあります。
大国主社の鳥居横には、大国主神が白ウサギを助け、その恩返しに八上姫との縁を結んだという「因幡の白兎」神話にちなみ、大国主神とウサギの石像が置かれています。良縁を祈願するハートをかたどった絵馬が、社殿脇の祈願所にたくさん結ばれています。西楼門から入った場合は本殿に向かう道すがらの左側に、南楼門から入った場合は本殿正面を左(西)に進むと右側に見えて来るので、本殿にお参りした後にぜひ良縁祈願をしてみてはいかがでしょうか。
提供元:八坂神社
提供元:八坂神社
基本情報 | |
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所在地 | 京都市東山区祇園町北側625(八坂神社境内)地図 |
アクセス | 市バス46・201・206号系統ほか「祗園」より徒歩すぐ、京阪「祇園四条」駅より徒歩約5分 |
電話番号 | 075-561-6155 |
URL | |
時間 | 境内自由 |
休日 | 年中無休 |
料金 | 参拝自由 |
桓武天皇ゆかりのご縁を結ぶウサギのお社へ
ひがしてんのう おかざきじんじゃ
東天王 岡﨑神社
東天王 岡﨑神社は、794年の平安遷都の際、桓武天皇の勅願により平安京の四方に建立された社の一つといわれ、当時の大極殿の真東、「卯」の方角に位置することから「東天王」と呼ばれます。ご祭神にはスサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミをまつり、子授け・安産、縁結びの神様として知られます。また、この一帯はかつて野兎の生息地だったことから、ウサギが氏神の神使とされ、現在も境内には数多くの可愛らしいウサギのモチーフが見られます。中でも、境内の一角にずらりと並ぶ陶製のおみくじ「うさぎみくじお守り」は、思わず笑みがあふれるほどの愛らしさ。新春からのご縁を結びに、ぜひ訪ねたいお社です。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市左京区岡崎東天王町51番地地図 |
アクセス | 市バス32・93・203・204号系統「岡崎神社前」より徒歩すぐ、市バス5系統「東天王町」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-771-1963 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 9:00-17:00(社務所) |
休日 | 年中無休 |
料金 | 参拝自由、「うさぎみくじお守り」初穂料500円 |
愛らしいウサギが遊ぶ華の寺
提供元:旧嵯峨御所 大本山大覚寺
きゅうさがごしょ だいほんざんだいかくじ
旧嵯峨御所 大本山大覚寺
いけばな嵯峨御流の総司所(家元)としても知られる、真言宗大覚寺派の本山「大覚寺」。平安初期に嵯峨天皇の離宮として建立された嵯峨院が、貞観18(876)年に皇孫である恒寂入道親王を開山に大覚寺として開創されたことから、嵯峨御所とも呼ばれます。境内の「正寝殿」は剣璽の間・御冠の間など12の部屋をもつ書院造りの建造物。19匹のウサギが描かれた腰障子は「野兎図」と呼ばれ、建物同様に重要文化財となっています。愛らしくも躍動感のあるこの「野兎図」は、江戸中期の絵師・渡辺始興によって幼い門跡(住職)のために描かれたもの。正寝殿は通常非公開のため実際に見ることはできませんが、「野兎図」をモチーフにした御朱印帳を購入することができます。
※2023年春には霊宝館にて「野兎図」の特別公開が予定されています。
提供元:旧嵯峨御所 大本山大覚寺
提供元:旧嵯峨御所 大本山大覚寺
基本情報 | |
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所在地 | 京都市右京区嵯峨大沢町4地図 |
アクセス | JR「嵯峨嵐山」駅より各徒歩約20分、市バス28・91号系統「大覚寺」より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-871-0071 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 9:00-17:00(受付終了16:30) |
休日 | 年中無休 ※寺内行事により内拝不可日有 |
拝観料 | 「お堂エリア」大人500円、「大沢池エリア」大人300円 |
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