京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を食べる 更新日:2023.02.09
お花見にぴったりの桜スイーツ
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
寒さの中にも春のきざしが見え始める、桜の開花が待ち遠しい季節です。春の京都は、寺社仏閣などの歴史的建造物と桜、鴨川や京都御苑などの自然美と桜、古都の町並みと桜など、様々な花見が楽しめます。今回はそうした花見のお供や休憩のひと時に味わいたい桜スイーツを紹介します。
京都の混雑状況(2022年12月28日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
一輪の桜が彩る春の日に
うめぞのさぼう
うめぞの茶房
ものづくり作家たちが入居する町家「藤森寮」や、銭湯をリノベーションしたカフェ「さらさ西陣」など、個性溢れるお店がならぶ西陣エリア。その一角を担うのが築100年越えの町家で新感覚の甘味が楽しめる「うめぞの茶房」です。2016年のオープン以来、一躍人気となった「かざり羹」。3月下旬から登場する春のかざり羹は「桜・よもぎ」の2種類。桜の葉と一緒に炊き上げた白あんがベースになっていて、ほのかな桜の香りが楽しめます。寒天に閉じ込められた桜の花の塩漬けがいいアクセントに。テイクアウトも可能なので、近隣エリアの賀茂川や植物園でのお花見のお供にピッタリ。お土産には日持ちがする一口サイズの「うめぞの羊羹」がおすすめです。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市北区紫野東藤ノ森町11-1地図地図 |
アクセス | 市バス204・205・206号系統ほか「大徳寺前」より徒歩約5分、地下鉄烏丸線「鞍馬口」駅より徒歩約17分 |
電話番号 | 075-432-5088 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 11:00-18:30(カフェ18:00LO) |
休業日 | 不定休 |
料金 | 「かざり羹・桜」1個450円(税込) |
石段下で味わう和パフェの口福
きんのゆりてい
金の百合亭
「金の百合亭」という店名の由来は、ロッシーニのオペラ『ランスへの旅』の舞台となった宿から。その宿のように世界中の人が集い楽しい時間を過ごす場所となるようにとオーナーが願いを込めた名前です。八坂神社の西楼門が眼前に広がる最高の立地。祇園という場所柄、季節感を大事にしたいと考案した月替わりのオリジナル抹茶パフェが人気で、3月には雲に見立てた綿菓子がのった「桜雲」が登場します。中には柳をイメージした抹茶のチュイールや、桜の練り切りが彩りを添えます。一番下は自家製の抹茶ゼリーで、抹茶を楽しんだという印象が残るように甘さを控えているので後味もスッキリ。店内に流れるクラシック音楽を聴きながら、季節の移り変わりに心を傾けてみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市東山区祇園町北側292-2 2F地図 |
アクセス | 市バス46・201・206号系統ほか「祗園」より徒歩約1分、京阪「祇園四条」より徒歩約8分 |
電話番号 | 075-531-5922 |
URL | |
営業日 | 月曜日~火曜日、金曜日~日曜日 11:00-18:00(17:30LO) |
休業日 | 水曜日、木曜日 |
料金 | 「オリジナル抹茶パフェ」1,230円(税込) |
春香る旬を告げる老舗の味
おいまつ あらしやまてん
老松 嵐山店
明治41(1908)年創業の老舗和菓子店「老松」。渡月橋や天龍寺などの観光名所の近くにある嵐山店には茶房「玄以庵」が併設されています。名物の本わらび餅は、注文を受けてから練り上げるので出来たてが楽しめる人気商品。1つ目はそのまま、2つ目からはきな粉や黒蜜をお好みでかけるのがおすすめの食べ方です。
例年3月には、つぶつぶ食感がほど良く残る道明寺粉の生地の桜餅が登場。2枚の桜の葉で挟まれたころんと可愛いお餅の中には、こしあんが包まれています。この桜の葉について、老松の4代目店主がお茶会の際に「ぜひ1枚は持ち帰って自宅で葉の香りを楽しみながら、このひと時を思い出してほしい」と話したそう。その言葉にならって、京都旅の思い出を想起させるものとして、持ち帰ってみては。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20地図 |
アクセス | JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅より徒歩約6分、嵐電「嵐山」駅より徒歩約3分、市バス11・28・93号系統ほか「野々宮」より徒歩約1分 |
電話番号 | 075-881-9033 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 販売9:00-17:00、茶房9:30-16:30LO |
休業日 | 不定休 |
料金 | 「抹茶と生菓子セット」1,155円(税込)※桜餅は例年3/1頃-4/20頃、「本わらび餅」1,320円(税込) |
心ときめく春景色を一箱に
提供元:俵屋吉富
たわらやよしとみ からすまてん
俵屋吉富 烏丸店
宝暦5(1755)年創業の京菓子司「俵屋吉富」は、京都御所の北西、茶道三千家の本部が集中する西陣エリアにあります。店頭に並ぶはんなりと美しい京菓子は、味はもとより形や彩りにも趣向が凝らされています。
写真の「おくちどり」は、まさに京都のうららかな春の1シーンを一箱の中で表現したもの。桜花の和三盆や優しいグラデーションの押物、琥珀の蝶などを詰め合わせ、口当たりのよい和三盆やホロホロとした押物、シャリッとした琥珀など食感の違いも楽しめます。また、紅茶やコーヒーなど、色んなドリンクと合うと評判です。包装紙に添えられた俳句「大原や蝶の出て舞ふ朧月」《訳:朧月夜、大原の里をそぞろ歩いていると、どこからともなく蝶が浮かれ出て舞っている》のように、箱を開いた瞬間、心がときめくことでしょう。
提供元:俵屋吉富
提供元:俵屋吉富
基本情報 | |
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所在地 | 京都市上京区烏丸通上立売上ル地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩約3分 |
電話番号 | 075-432-3101 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 9:00-17:00 |
休業日 | 年中無休(元旦を除く) |
料金 | 「おくちどり」1,404円(税込)※3/4頃-4/11頃迄、「糖蜜ボンボン 桜ひらり」1,080円(税込)※2/15頃-4/11頃迄 |
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