京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2023.03.09
暮らしを彩るステンドグラス
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
京都最古の花街・上七軒で、ステンドグラスの技法を使ったアイテムが作れる珍しい体験をご紹介します。ガラスに銅テープを巻いて、ハンダ付けで溶接する「ティファニー技法」で作る、オリジナルフォトフレームで旅の記録を飾ってみてはいかがでしょうか。
京都の混雑状況(2023年2月1日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
すてんどぐらすこうぼうはうる
ステンドグラス工房はうる
京都最古の花街・上七軒の路地奥にある「ステンドグラス工房はうる」は、風情溢れる町家を改装した工房です。ステンドグラスのオーダーメイドやリメイクなどはもちろん、初心者が基礎から学べるステンドグラス教室も開校しています。旅行者でも気軽にチャレンジできる体験教室の「パネルコース」では、色ガラスの組み合わせを選ぶところからはんだ付けまで、ステンドグラスを作るすべての工程が体験できます。より気軽に体験できる「ねつけコース」なども用意されています。キラキラと優しい光のステンドグラスのアイテムは、きっと京都旅の思い出を飾ってくれることでしょう。
【体験教室パネルコース】 ※2日前までに要予約 | |
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料金 | 3,000円(税込) |
所要時間 | 約2時間半 ※所要時間は目安です。 |
定員 | 1名~4名 |
開催日 | 火曜日~土曜日 |
備考 | ※ハンダ付け、ガラスカットなど危険な作業がございます。10歳未満の子どもの体験はご遠慮下さい。 |
ステンドグラス工房はうる | |
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所在地 | 京都市上京区真盛町 712-6地図 |
アクセス | 市バス10・50・51・52・55・203号系統「上七軒」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-406-7851 |
URL | |
営業日 | 火曜日~土曜日 10:00-18:00 |
休業日 | 月曜日、日曜日 |
用途を選ぶ
パネルコースでは、仕上がりをフォトフレームまたは鏡から選ぶことができます。今回は旅の思い出を飾ることができる、フォトフレームを選択しました。
ガラスの色を選ぶ
まずはたくさんの色ガラスから好きな色を選び、配置を決めていきます。長いガラスを短くカットすることはできるので、サイズはあまり気にせず配色していきましょう。
長さの印を付ける
色と配置が決まったら型紙に合わせてカットするための印を付けていきます。ガラスは裏表で表情が変わるので、どちらの面を使うのかチェックしておくのがおすすめです。
道具の使い方を学ぶ
ガラスをカットしていく前に、まずは道具の使い方を教えてもらいます。ガラス専用のカッターを使って、印に合わせてしっかりと切れ込みを入れるところからスタート。
ガラスをカットする
ランニングプライヤーという道具を、切れ込みをいれた部分にセットし力を入れるとパキっと簡単に割ることができます。力を込めてしっかりと切れ込みを入れることがポイントです。
ガラスのふちを削る
カットできたら、研磨機を使って側面を削って整えていきます。つるつるした部分が無くなり、全体的にザラっとすれば完了。まっすぐカットできなかった部分は、この時に形もそろえていきます。
銅テープを貼る
はんだ付けの準備のため銅のテープをすべてのガラスパーツに貼っていきます。ここで重要なのが、テープをガラスの中心に貼ることです。最後は木べらで空気を抜いて密着させます。
表面のはんだ付け
「はんだ」と呼ばれる合金を熱によって溶かして固め、ガラスのパーツを繋げていきます。一番外側以外は、ぷっくり盛り上がるように金属を多めに溶かしていくように意識して作業を進めます。
側面のはんだ付け
側面はフレームを立ててはんだ付けをしていきます。はんだごてに、金属をすくい取って少量ずつ載せていくイメージです。はんだごては高温になるので火傷しないように注意しましょう。
洗浄と仕上げ
はんだが固まったらまずは食器を洗うようにスポンジで洗浄します。最後に仕上げの溶液をはんだ部分に塗ってコーティングし、金属の劣化を防止します。べたつく場合は定着させるため、1日ほど時間をおいてから洗浄しましょう。
完成
写真をはめ込むためのパーツは先生が取り付けてくれるのでご安心を。テグス(糸)も貰えるので、吊って飾ることができます。小さなイーゼルスタンドに飾るのも可愛いですね。
自分の好きなガラスの色を選び、1枚ずつカットするところから体験ができてわくわくしました!丁寧に仕上げていく作業を通して愛着が湧き、ステンドグラスはこんなに手間がかかっているのかと実感。楽しいひとときを過ごせました。/写真は講師の宮岡詩織さんと
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