京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2024.11.21
京焼発祥の清水エリアで陶芸体験
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
京都・東山エリアは、桃山時代には窯元が立ち並ぶ焼物の生産地でした。また奈良時代に行基が窯を築いていた遺跡が、清水寺へと通じる「茶わん坂」ともいわれています。
今回は歴史ある京焼発祥エリアで土に触れる、陶芸体験をご紹介します。
京都の混雑状況(2024年10月29日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
かしょうがま とうげいきょうしつ
嘉祥窯 陶芸教室
大正3(1914)年創業の窯元「嘉祥窯」が運営する陶芸教室は、京都らしい風景の代名詞・八坂の塔(五重塔)を少し登った所にあります。店内のショップエリアには滋賀・信楽にある「嘉祥窯」の工房で制作された作家の作品が並びます。また、7つの電動ろくろが並ぶ教室エリアは、産寧坂を臨む大きな窓から光が差し込む明るい雰囲気のなか、約20分で気軽に陶芸体験ができます。職人がグループごとに専属でサポートしてくれるので、初心者でも理想の器を自分の手で仕上げられると評判です。着物でも体験可能なので、和装姿での清水エリア散策の途中にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
提供元:嘉祥窯
電動ろくろ陶芸体験 | |
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料金 | 3,000円(税込)~ ※サイズによって変動 |
所要時間 | 約20分 ※所要時間は目安です |
定員 | 1名~6名 |
嘉祥窯 陶芸教室 | |
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所在地 | 京都市東山区清水3-343地図 |
アクセス | 市バス58・80・86・202・206・207号系統ほか「清水道」より徒歩約6分 |
電話番号 | 075-531-0056 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 10:00-17:00 ※最終受付16:30 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 「電動ろくろ陶芸体験」3,000円(税込)~、「送料」800円(税込)~ |
受付・サイズ選択
受付後、まずはカウンターにならんだ見本を参考にしてサイズを決めます。サイズは粘土の分量のことで、マグカップやお茶碗など形は自由に変えることができます。小(3,000円)・中(3,500円)サイズを選ぶ人が多いそう。今回は少し大きめの中+(4,000円)で丸鉢を作っていきます
土殺し・手順説明
サイズが決まったらさっそく電動ろくろスペースに移動。粘土をろくろの中心に置き、上下に動かして整える「土殺し」と呼ばれる作業は難しいため職人さんにお任せします。手本を見せてもらいながら次の手順を教えてもらいます
粘土をのばす
膝や足元が汚れないようにお借りしたエプロンを身につけて体験スタート。まずは手にしっかり水をつけて、親指で粘土の中心にくぼみを作っていきます。奥まで親指を入れて、下から上へとのばします。両腕を膝に付けて固定するとブレずに作業できるそうです
さらに薄くのばす
親指の付け根がふちに当たるとこまで広げられたら次の段階へ。親指を重ねて、残り4本の指で粘土の内外を挟みながらさらにのばしていきます。粘土が乾いてくると硬くなってしまうので、手に水をしっかり付けるのがポイントです
成形する
しっかりのばせたら好みの形を作っていきます。ちょっと崩れても先生が整えてくれるので安心です。今回は丸鉢にするので、縁の高さを少し低くするため外に広げていきます。マグカップも人気で、無料で持ち手を付けてもらうことができます
表面を整える
形ができたら木のコテを使って表面を滑らかに整えます。器の半径サイズなので、全体の大きさも整えることができます。焼成すると一回り小さくなるので、少し大きいと感じるくらいがピッタリです
仕上げる
表面を整えたらろくろを止め、最後の仕上げをしていきます。今回は桜の形にしたいので、縁に少しくぼみをつけて花びらのような形にします。丸型のままでも魅力的ですが、縁の四つ角を広げて四角形に、1ヶ所だけ広げて片口に、他にもハート型にするなど、遊び心ある形の器も素敵です
色を決める
最後に色・底面に彫る文字を決めて体験終了。定番7色に加えて季節限定色の合計8色から好きな色を選べます。人気は季節限定色とマットブラック。使いたいシーンや盛りたい料理などを想像して決めましょう
職人による仕上げ・焼成
作った器は、職人さんによって底面が整えられ、お店の近くにある工房の窯で乾燥・焼成されて完成です。底面に彫る文字は自身の名前・グループや旅のタイトル、見本のように上手くできたと洒落を込めて「見本」という文字を希望する人もいるそうです
完成品の到着
焼き上がった作品は3週間程度で完成となります。郵送を選択した場合は、そのまま希望の住所に届きます。お近くの方はお店で受け取りも可能。京都旅の思い出を語るきっかけになりそうです
最初にお手本を見た時は、自分も同じようにできるかなと不安になりましたが、優しく丁寧に教えてくださったので初心者の私でもイメージ通りの器を作ることができました。体験中に窓から見える産寧坂の景色も良く、とても印象に残る文化体験でした。/写真は講師の河井宏之さんと
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