京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

京都銘木・北山杉の箸と友禅染の箸袋作り

丸益西村屋:北山杉を削りだし自分だけの箸を作り、箸袋を友禅染する贅沢な体験

丸益西村屋:北山杉を削りだし自分だけの箸を作り、箸袋を友禅染する贅沢な体験

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

京都の銘木・北山杉は節が少なく年輪が細かいため硬度が強いので、細く削り出して作る箸にはぴったりな木材です。約350年前に宮崎友禅斎が始めた京友禅染の技法を使った箸袋と一緒に、自分だけの一膳を仕立てる体験を紹介します。

京都の混雑状況(2026年2月24日現在) ★★★☆☆ 例年よりも少し混雑しています。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

きょうゆうぜんたいけんこうぼうまるますにしむらや

京友禅体験工房丸益西村屋

明治38(1905)年創業の「丸益西村屋」は、情緒溢れる京町家で京友禅の体験ができる工房です。手軽な小物作りから本格的な染め体験まで、伝統の技に触れられる5つのコースが用意されています。京都の銘木・北山杉を使った「お箸と友禅染のお箸袋作り」体験は、ミニ鉋(かんな)で箸を削り出し、さらに友禅染で箸袋を彩る贅沢なプラン。一本の角材から丁寧に箸の形を整え、好みの柄を袋に摺り込んでいく工程は、時間を忘れて思わず没頭してしまうことでしょう。木の温もりと京友禅の彩りに癒やされる、自分だけのお土産作りを楽しんでみませんか。

丸益西村屋:「うなぎの寝床」と呼ばれる京町家が会場。手前にはショップがあり、工房は一番奥に見えてくる

丸益西村屋:「うなぎの寝床」と呼ばれる京町家が会場。手前にはショップがあり、工房は一番奥に見えてくる

丸益西村屋:体験工房の中には京友禅の作品が並び、お手本として参考にすることも購入することも可能

丸益西村屋:体験工房の中には京友禅の作品が並び、お手本として参考にすることも購入することも可能

【お箸&京友禅のお箸袋作り体験】
料金

4,000円(税込)

所要時間

約2~3時間  ※所要時間は目安です

開始時間

9:00~14:00 ※体験終了は17:30

定員

40名
※要予約、電話に限り当日予約も可

京友禅体験工房 丸益西村屋
所在地

京都市中京区御池通小川下ル壺屋町446地図

アクセス

地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅より徒歩約7分、地下鉄東西線「二条城前」駅より徒歩約5分、京都市バス9・12・15・50号系統「堀川御池」より徒歩約5分

電話番号

075-211-3273

URL

https://www.marumasu-nishimuraya.co.jp/

時間

月曜日~日曜日 受付9:00-16:00、最終17:30

休業日

1月1日~1月3日

料金

「お箸&京友禅のお箸袋作りコース」4,000円(税込)

北山杉の角材選び

京都の山々で育まれた北山杉の角材から、箸のベースとなる一組(2本)を選びます。木目が真っ直ぐで、白っぽいものが削りやすいそう。四面全ての木目をチェックしながら好みのものを選びましょう

北山杉の角材選び:用意された加工前の木材から好みのものを選ぶ

北山杉の角材選び:用意された加工前の木材から好みのものを選ぶ

手順と道具の扱いを教わる

ベースが決まったら削り方を講師から教わります。解説ボードによると、仕上がりの形を丸箸・角箸どちらにするかで途中の手順が変わります。ミニ鉋(かんな)の正しい持ち方や削り方のコツを教わってから作業を開始します

手順と道具の扱いを教わる:綺麗に仕上げるためのコツを聞く

手順と道具の扱いを教わる:綺麗に仕上げるためのコツを聞く

角を落として荒削りする

角材の四隅を落とすように削り進めます。均等に削るのが難しく、持ち手の中央辺りが山なりになりすいので注意が必要。今回は丸箸にしていきます。この作業に1~2時間程度かかるので、焦らず少しずつ削っていきましょう

角を落として荒削りする:四隅を削り落として形を作る

角を落として荒削りする:四隅を削り落として形を作る

形の調整

実際に手に持ちながら、使いやすい太さに調整します。先端から持ち手部分にかけて、左右均等になるよう鉋の圧力を調整しながら細部まで削り込みます。依頼すると講師が微調整をしてくれるので、安心の仕上がりです

形の調整:太さやバランスを整える

形の調整:太さやバランスを整える

持ち手に細工を入れる

箸の持ち手部分に、小刀を使って削り込みによる模様を入れていきます。角を斜めにしたり、線を入れたり、丸い意匠を加えたりと、サンプルを見ながら自分好みのデザインにしていきましょう

持ち手に細工を入れる:持ち手部分への装飾や形を加工する

持ち手に細工を入れる:持ち手部分への装飾や形を加工する

紙やすりとオイルで仕上げ

紙やすりを使って表面の毛羽立ちを取り除き、滑らかに整えます。その後、食用オリーブオイルを塗り込み、木材を保護しツヤ出しをします。オイルでの仕上げは持ち帰ってからも1ヶ月に一度行うのがおすすめだそう。箸はこれで完成です

紙やすりとオイルで仕上げ:やすりがけとオイルで保護

紙やすりとオイルで仕上げ:やすりがけとオイルで保護

京友禅の染め方解説

つづいて箸袋を型友禅の一つ「摺込友禅」という技法で染めていきます。染料を小さな刷毛を使って、少しずつ生地に摺りこんで染めます。7色用意されている染料の色を重ねることもできるので、グラデーションにしたり、カラフルにしたりと唯一無二の作品に

京友禅染め方の解説:刷毛につけた染料をしっかり落とすのがポイント

京友禅染め方の解説:刷毛につけた染料をしっかり落とすのがポイント

型紙・色を選び染める

型紙を選んだら動かないように、生地の上にしっかりとピン止めします。色味の薄い黄色、赤色、その他の色という順番で染めるのがポイントだそう。型の上から刷毛をクルクルと回すイメージで染色し、ときどき型をめくって仕上がりを確認しながら進めます

型紙・色を選び染める:箸袋用の型紙を使って生地を染める

型紙・色を選び染める:箸袋用の型紙を使って生地を染める

完成

染め上がった箸袋に、仕上げた箸を収めてすべて完成です。箸は食洗機を使わず手洗いで、横に寝かせて干してください。箸袋は持ち帰った後、アイロンがけをしてから使ってくださいね。細かいお手入れ方法は説明書をもらえるのでご安心ください

完成:箸と箸袋それぞれのお手入れ方法を聞く

完成:箸と箸袋それぞれのお手入れ方法を聞く

体験を終えて
体験を終えて

友禅染の作品がずらりと並ぶ工房で、どんなデザインにするか迷う時間も含めて、とても楽しい体験でした。北山杉を削って箸の形に仕上げていく作業は、時間はかかりましたが、少しずつ完成形が見えてくるにつれてワクワク感が増し、最後には大きな達成感を味わうことができました。
/写真は講師の嵯峨さんと

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