京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2026.03.05
ステンドグラスをめぐる京都旅
提供元:京都府立堂本印象美術館
京都府立堂本印象美術館:堂本印象自身がデザインし開館した美術館の象徴ともいえるステンドグラス(ガラス装飾)「蒐核(しゅうかく)」
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

中世ヨーロッパで発展したステンドグラスは、光と色で空間を彩る装飾芸術として日本にも伝わりました。近代洋館が点在する京都では、建築と一体になった意匠を楽しむことができます。京都旅行のひと時に、その表情に触れてみてはいかがでしょうか。
京都の混雑状況(2026年1月26日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
変わらない美意識が息づく名喫茶
フランソア喫茶室:入口のある木屋町通沿いのステンドグラス窓は画家・高木四郎によるデザイン
ふらんそわきっさしつ
フランソア喫茶室
昭和9(1934)年創業の「フランソア喫茶室」は、画家を志していた創業者・立野正一が「思想や芸術を自由に語り合える場所」を目指し開いた喫茶店です。店内では今もクラシック音楽が流れ、変わらない時間が刻まれ続けています。南棟と北棟で雰囲気が異なるため、座る席でそれぞれの趣が楽しめるのも魅力のひとつ。イタリアの豪華客船の内装をイメージした北棟は、喫茶店としては初めて国の登録有形文化財に指定。色彩豊かなステンドグラスから差し込むやわらかな光が、赤い椅子や漆喰の白壁を優しく照らします。街の喧騒を忘れさせる重厚な空間は、創業者の美意識を受け継いだ完成された佇まいで、訪れる人々を迎えています。
※未就学児の入店不可、支払いは現金のみとなります。
フランソア喫茶室:自家製のレアチーズケーキと、生クリームに無糖の練乳を加えた名物のフレッシュクリームが入った珈琲のセットが人気。店内は座る席や訪れる時間帯によって様々な表情を見せてくれます
フランソア喫茶室:店内には名画(複製)をはじめ数多くの絵画が飾られています。タブロイド誌『土曜日』の挿絵を手がけた画家・伊谷賢蔵が、初めてパリを訪れた際にフランソアのために描いた「セーヌ河畔」は、今も大切に展示される一枚です
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184地図 |
| アクセス | 阪急「京都河原町」駅より徒歩約1分 |
| 電話番号 | 075-351-4042 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日~日曜日 11:00-22:00(フード類20:00LO、ドリンク&ケーキ21:30LO) |
| 休業日 | 無休 ※12月31日、元旦、1月2日のみ休業 |
| 価格 | 「ケーキセット」1,450円(税込)、「珈琲(フレッシュクリーム・ブラック)」750円(税込) |
色と素材が織りなす象徴の一作
提供元:京都府立堂本印象美術館
京都府立堂本印象美術館:エントランスホールで来館者を出迎えるステンドグラス(ガラス装飾)「蒐核(しゅうかく)」
きょうとふりつどうもといんしょうびじゅつかん
京都府立堂本印象美術館
金閣寺からほど近いきぬかけの路沿いに建つ「京都府立堂本印象美術館」。昭和41(1966)年10月、京都ゆかりの日本画家・堂本印象自身によって「堂本美術館」として開館しました。ヨーロッパで巡った美術館や宮殿を参考に、外観はもちろん、内装ではドアノブや照明、館内案内板にいたるまで印象自身がデザイン。建物全体が一つの作品のような空間で、令和7(2025)年には、本館と山のアトリエが国の登録有形文化財に登録されました。美術館の象徴とも言えるエントランスホールのステンドグラス(ガラス装飾)「蒐核(しゅうかく)」は、色ガラスやアルミ箔、大丸百貨店の包装紙などを貼り合わせて制作された作品。光を受けて多彩な色彩が浮かび上がり、来館者を出迎えます。
提供元:京都府立堂本印象美術館
京都府立堂本印象美術館:堂本印象が福井地方裁判所のエントランスホールに飾るため制作したステンドグラス「楽園」。展示されているのは実物を約3分の1に縮小した復元品で、色彩や構成の魅力を間近で楽しめます
提供元:京都府立堂本印象美術館
京都府立堂本印象美術館:白を基調とした壁面に様々な意匠のレリーフや装飾が施された外観。平成30(2018)年に外壁やレリーフなどの改修工事が行われた際に庭も整備され、印象がデザインした椅子も置かれています
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市北区平野上柳町26-3地図 |
| アクセス | 市バス12・15・51・52・55・205号系統ほか「立命館大学前」より徒歩すぐ |
| 電話番号 | 075-463-0007 |
| URL | |
| 時間 | 火曜日~日曜日 9:30-17:00(入館は閉館30分前まで) |
| 休日 | 月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日に休館) 、年末年始(12月28日~1月4日)※その他、展示替えなどで臨時休館あり |
| 入館料 | 「一般」580円(税込)、「高校生・大学生 」450円(税込)、「65歳以上」290円(税込) ※中学生以下無料、特別企画展の観覧料は展覧会ごとに異なる |
新旧が調和する美術館建築を味わう
撮影:来田猛 京都市京セラ美術館:本館2階西広間の天井に施されたステンドグラス。幾何学的な美しい意匠が空間に彩りを与えます
きょうとしきょうせらびじゅつかん
京都市京セラ美術館
昭和8(1933)年「大礼記念京都美術館」として開館し、令和2(2020)年に「京都市京セラ美術館」の通称を得てリニューアルオープン。開館当初からの重厚な佇まいと、現代的に整えられた空間とが調和する館内では、京都ゆかりの所蔵品を紹介するコレクションルームに加え、国内外の多彩な展覧会も開催されています。また、現存する日本最古の公立美術館建築として、館内随所に施された意匠の美しさも大きな魅力です。本館2階西広間の天井に施されたステンドグラスは、日本古来の格式ある格子天井の構成に、西洋の装飾技法を組み合わせた大胆なデザイン。幾何学的な意匠の間からやわらかな光が差し込み、空間に静かな華やぎを添えています。
撮影:来田猛 京都市京セラ美術館:ガラスの大屋根から光が降り注ぐ北回廊の「光の広間」や、現代アートに対応した展示室「東山キューブ」へと向かう東山キューブロビーなど、館内各所で自然光を取り込んだ開放的な空間が楽しめます
撮影:来田猛 京都市京セラ美術館:本館地下1階にはガラスのファサード「ガラス・リボン」が設けられています。敷地北西側には、新進作家の作品を紹介する「ザ・トライアングル」へと続く三角形のガラス張りのエントランスも。館内にとどまらず、外観からも光とガラスの表情を見ることができます
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市左京区岡崎円勝寺町124地図 |
| アクセス | 地下鉄東西線「東山」駅より徒歩約8分、市バス5・46・86号系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」より徒歩すぐ |
| 電話番号 | 075-771-4334 |
| URL | |
| 時間 | 火曜日~日曜日 10:00-18:00 ※最終入場時間は展覧会により異なります |
| 休日 | 月曜日 ※祝日の場合は開館、年末年始(12月28日~1月2日) |
| 料金 | 「コレクションルーム」一般730円(税込)※「企画展・展覧会」は、展覧会ごとに料金が異なります |
光と建築が調和する大正ロマンの一景
CAFE五龍閣:鳥が飛び交う情景が描かれたステンドグラスは建造当時の姿を今に伝えます
かふぇごりゅうかく
CAFE五龍閣
清水寺へとつづく清水坂の路地奥に佇む「CAFE五龍閣」は、大正10(1921)年に実業家・松風嘉定の別邸として建てられた洋館を活用したカフェ。設計は、京都を拠点に近代建築の礎を築いた建築家・武田五一によるものです。後に湯豆腐店「順正」に受け継がれ、2009年より一般に開かれました。館内の中心には三階まで吹き抜ける階段があり、店内には大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の作品が並びます。創建当時のまま残るステンドグラスには、鳥が飛び交う情景が描かれ、やわらかな光とともに、どこか物語の一場面のような雰囲気を演出しています。ステンドグラスに面したテラス席の床も当時の姿を保ち、建物が重ねてきた時間を静かに伝えています。
CAFE五龍閣:「順正」の豆乳を使った特製パウンドケーキは、選び抜いた素材の風味が広がるしっとりとした味わい。スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が五龍閣のために開発した「五龍閣ブレンド」と合わせて、香り豊かなひと時を楽しめます
CAFE五龍閣:清水坂から石畳にそって路地奥に進むと見えてくる洋館。外観からも当時の重厚な佇まいを感じることができます。右手には「順正」のレストランがあり、奥には噴水のある中庭が広がります
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市東山区清水寺門前2丁目239地図 |
| アクセス | 市バス58・80・86・202・206・207号系統ほか「清水道」・「五条坂」より各徒歩約10分 |
| 電話番号 | 075-541-7111 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日~日曜日 11:00-17:00 ※営業時間変更の場合あり |
| 休業日 | 不定休 |
| 価格 | 「五龍閣ブレンド」800円(税込)、「特製パウンドケーキ」単品800円(税込)ドリンクとセットの場合+600円(税込) |
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