京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

東山エリアで豊臣秀吉ゆかりの地をめぐる

豊国神社:参道左手にある陶器で制作された秀吉像と伝伏見城の城門を移築した国宝の唐門

豊国神社:参道左手にある陶器で制作された秀吉像と伝伏見城の城門を移築した国宝の唐門

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

2026年のドラマ作品で注目が集まる豊臣家。天下人・豊臣秀吉が駆け抜けた時代、ゆかりの地である京都・東山エリアにはその足跡が数多く残されています。この春は、豊臣家の歴史が息づく場所を巡ってみませんか。

京都の混雑状況(2025年12月22日現在) ★★★★☆ 例年よりも混雑しています。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

京都市バス「東山七条」からスタートです!

京都市バス「東山七条」へのアクセス:「京都」駅より市バスで約11分
モデルコースの所要時間:2時間30

ルート

京都市バス「東山七条」からスタート!

徒歩すぐ

1

「智積院」

徒歩約9分(約650m)

2

「豊国神社」

徒歩すぐ(約70m)

3

「方広寺」

徒歩約23分(約1600m)

4

「高台寺」

興亡の歴史を越えて受け継がれる学びと信仰

智積院:本尊大日如来の尊像が安置された「金堂」では、毎朝の勤行や総本山としての法要が執り行われます

提供元:智積院

智積院:本尊大日如来の尊像が安置された「金堂」では、毎朝の勤行や総本山としての法要が執り行われます

ちしゃくいん

智積院

全国に3000を超える末寺を擁する「智積院」は、真言宗智山派の総本山。天正13(1585)年、豊臣秀吉の紀州征伐により智積院を含む根来山の堂宇の多くが焼失しました。そして、秀吉が亡くなった後の慶長3(1598)年、当時の智積院住職・玄宥僧正が京都北野に寺地を得て、再興への動きが始まります。慶長6(1601)年には徳川家康の庇護を受け、豊国神社境内の坊舎と土地の一部が与えられ、名実ともに「智積院」が再興を果たします。さらに、秀吉が夭折した実子・鶴松(つるまつ)を弔うために建立された「祥雲寺」も引き継がれます。昭和50(1975)年には宗祖・弘法大師ご誕生1200年を記念して、寺院の中心となる「金堂」を再建。東山七条の一角で、歴史の折り重なりを感じながらゆっくりと巡りたい場所です。

智積院:令和5(2023)年に開館した「宝物館」では、桃山時代を代表する絵師の長谷川等伯一門の襖絵など、智積院が有する約8万点の収蔵品が季節ごとに順次公開されます。智積院の歴史や智山派を紹介する展示グラフィックなども楽しめます

提供元:智積院

智積院:令和5(2023)年に開館した「宝物館」では、桃山時代を代表する絵師の長谷川等伯一門の襖絵など、智積院が有する約8万点の収蔵品が季節ごとに順次公開されます。智積院の歴史や智山派を紹介する展示グラフィックなども楽しめます

智積院:「利休好みの庭」と伝わる名勝庭園は、豊臣秀吉が建立した祥雲寺時代に原形が築かれました。起伏ある地形を生かした構成で、築山と池、石組みが巧みに配されています。春から初夏にはツツジやサツキが咲き、庭園に華やぎを添えます

提供元:智積院

智積院:「利休好みの庭」と伝わる名勝庭園は、豊臣秀吉が建立した祥雲寺時代に原形が築かれました。起伏ある地形を生かした構成で、築山と池、石組みが巧みに配されています。春から初夏にはツツジやサツキが咲き、庭園に華やぎを添えます

基本情報
所在地

京都市東山区東瓦町964番地地図

アクセス

京阪「七条」駅より徒歩約10分、市バス202・206・207・208号系統ほか「東山七条」より徒歩約3分

電話番号

075-541-5361

時間

月曜日~日曜日 9:00-16:30(最終受付16:00)

休日

年中無休 ※【名勝庭園】12月29日~31日【宝物館】1月31日、4月30日、7月31日、10月31日、12月29日~31日※その他臨時休館の場合あり

料金

参拝自由、「名勝庭園拝観料」一般500円・中高生300円・小学生200円、「宝物館拝観料」一般500円・中高生300円・小学生200円


次の
見所
「豊国神社」まで徒歩約9分(約650m)
「豊国神社」まで徒歩約9分(約650m)

次のスポットへの道中には秀吉とのゆかりが深い「三十三間堂」や、秀吉が創建した方広寺大仏殿の一部だった「京都国立博物館」などがあります


豊臣の盛衰の歴史を今に伝える社

豊国神社:伏見城の遺構と伝わる国宝の「唐門」は、西本願寺唐門、大徳寺唐門とともに「京の三唐門」と呼ばれています

豊国神社:伏見城の遺構と伝わる国宝の「唐門」は、西本願寺唐門、大徳寺唐門とともに「京の三唐門」と呼ばれています

とよくにじんじゃ

豊国神社

天下人・豊臣秀吉を祀る「豊国神社」は、公の生涯にあやかり出世開運や良縁成就のご利益があるとされます。秀吉の没後、慶長4 (1599)年に朝廷から「豊国大明神」の神号が贈られ、墓所のある阿弥陀ヶ峰の山麓一帯に豊国社が営まれました。山腹の通称「太閤坦(たいこうだいら)」には社殿や諸施設が整えられ、その規模は約30万坪にも及んだと伝わります。豊臣政権の滅亡により社は衰退しますが、墓所は現在も阿弥陀ヶ峰に「豊国廟」として残り、神社の飛び地境内として守られています。現在の社地は、秀吉が建立した方広寺大仏殿の跡地に明治期に復興したもの。境内でひときわ目を引く国宝の「唐門」は伏見城の遺構と伝わり、桃山文化の華やぎを今に伝えています。また、本殿に隣接する「貞照神社」には、秀吉の正室・北政所ねねが祀られています。

豊国神社:宝物館では、重要文化財「豊国祭礼図屏風」をはじめ、豊臣秀吉の肖像画や書状、ゆかりの調度品などを公開。豊国祭のにぎわいを描いた屏風からは、秀吉公没後も続いた信仰と当時の洛中の様子を見ることができます

豊国神社:宝物館では、重要文化財「豊国祭礼図屏風」をはじめ、豊臣秀吉の肖像画や書状、ゆかりの調度品などを公開。豊国祭のにぎわいを描いた屏風からは、秀吉公没後も続いた信仰と当時の洛中の様子を見ることができます

豊国神社:参道左手にある秀吉像は、昭和15(1940)年に皇紀2600年を記念して陶器で制作された像で、今上天皇の御即位記念事業として2019年5月1日より参道左手に設置されました

豊国神社:参道左手にある秀吉像は、昭和15(1940)年に皇紀2600年を記念して陶器で制作された像で、今上天皇の御即位記念事業として2019年5月1日より参道左手に設置されました

基本情報
所在地

京都市東山区大和大路正面茶屋町地図

アクセス

京阪「七条」駅から徒歩約10分、市バス206・208号系統ほか「博物館三十三間堂前」より徒歩約5分

電話番号

075-561-3802

URL

https://toyokuni-kyoto.jp/

時間

参拝自由、【宝物館】月曜日~日曜日 9:00-17:00(受付終了16:30)

休日

年中無休

料金

参拝自由、「宝物館入館料」大人・高校生・大学生500円


次の
見所
「方広寺」まで徒歩すぐ(約70m)
「方広寺」まで徒歩すぐ(約70m)

豊国神社の手水所には豊臣家の家紋と豊臣秀吉の馬印・瓢箪が使われているのでお見逃しなく。次のスポットへは境内に通り道があります


天下の行方を分けた梵鐘の銘文

方広寺:大坂冬の陣の引き金となった銘文が刻まれ、重要文化財にも指定されている大鐘。天井には「迦陵頻伽」が描かれています

方広寺:大坂冬の陣の引き金となった銘文が刻まれ、重要文化財にも指定されている大鐘。天井には「迦陵頻伽」が描かれています

ほうこうじ

方広寺

天台宗山門派の寺院「方広寺」は、天下を統一した豊臣秀吉が、奈良・東大寺の大仏にならい大仏殿の建立を発願したことに始まります。工事の途中では大地震による倒壊や火災が相次ぎ、完成は幾度も遠のきましたが、慶長17(1612)年、秀吉の子・秀頼の時代になってようやく落成を迎えました。しかし落慶供養を前に、大鐘に刻まれた「国家安康」「君臣豊楽」の銘文が、徳川家康の名を分断し、豊臣を君主と讃えるものだとして問題視されます。これが豊臣家滅亡へと向かう大坂冬の陣の引き金となりました。現在の境内には、鐘楼に吊るされた大鐘と、諸将の名を刻む石塁や石塔が残り、時代の転換点を現代に静かに伝えています。

方広寺:ご本尊「毘盧舎那如来」が安置されている本堂。通常非公開ですが、特別拝観実施時には大黒天を祀り花天井の美しい「大黒堂」とともに内部を拝観することができます

方広寺:ご本尊「毘盧舎那如来」が安置されている本堂。通常非公開ですが、特別拝観実施時には大黒天を祀り花天井の美しい「大黒堂」とともに内部を拝観することができます

方広寺:大仏殿跡の中心地は、現在は緑地公園として整備されています。平成12(2000)年の発掘調査で大仏殿の正確な位置が判明し、台座や柱跡などの遺構を確認されました

方広寺:大仏殿跡の中心地は、現在は緑地公園として整備されています。平成12(2000)年の発掘調査で大仏殿の正確な位置が判明し、台座や柱跡などの遺構を確認されました

基本情報
所在地

京都市東山区大和大路正面東入茶屋町527-2地図

アクセス

京阪「七条」駅から徒歩約10分、市バス206・208号系統ほか「博物館三十三間堂前」より徒歩約5分

電話番号

075-561-7676

URL

https://www.instagram.com/hokojikyoto/

時間

参拝自由

休日

年中無休

料金

参拝自由


次の
見所
「高台寺」まで徒歩約23分(約1600m)
「高台寺」まで徒歩約23分(約1600m)

次のスポットへは東大路通を北へと進んで、七条から五条へと向かいます。京都らしい風景として有名な「八坂の塔」が見えてくると、もうすぐです


桃山の美を今に伝える北政所ねねが眠る寺

高台寺:豊臣秀吉と正室・北政所ねねが祀られた「霊屋(おたまや)」の須弥壇と厨子には絢爛豪華な蒔絵が施されています

提供元:高台寺

高台寺:豊臣秀吉と正室・北政所ねねが祀られた「霊屋(おたまや)」の須弥壇と厨子には絢爛豪華な蒔絵が施されています

こうだいじ

高台寺

臨済宗建仁寺派の禅寺である「高台寺」は、豊臣秀吉の正室・北政所ねねによって、慶長11(1606)年に夫の菩提を弔うため創建されました。秀吉の没後、落飾したねね(高台院)は、この高台寺で余生を過ごし、豊臣家の記憶を静かに守り続けました。境内の「霊屋」には秀吉とねねが祀られ、その木像の下にねねは埋葬されています。この霊屋内部を飾る豪華な蒔絵は桃山文化を代表する「高台寺蒔絵」として有名です。また境内では、茶の湯を愛した秀吉の茶室「傘亭」・「時雨亭」(いずれも重要文化財、伏見城の遺構)など、随所に豪華で洗練された桃山建築の美意識を感じることができます。そして、優雅な池泉回遊式庭園は小堀遠州作と伝えられ、4月中旬には「臥龍池(がりょうち)」の周りをシャクナゲの淡いピンクの花々が彩ります。

高台寺:中央の堂宇「開山堂」は三江和尚と所縁の人々を祀る堂宇。 偃月池に掛かる楼船廊中央の「観月台」で、ねねは月を眺め、秀吉を偲んだとも言われています

提供元:高台寺

高台寺:中央の堂宇「開山堂」は三江和尚と所縁の人々を祀る堂宇。 偃月池に掛かる楼船廊中央の「観月台」で、ねねは月を眺め、秀吉を偲んだとも言われています

高台寺:方丈前庭の「波心庭」では、3月後半から垂れ桜が見ごろを迎えます。庭一面に敷かれた白砂と朝の爽やかな空を背景に、美しい桜を愛でるひと時はいかがでしょうか

提供元:高台寺

高台寺:方丈前庭の「波心庭」では、3月後半から垂れ桜が見ごろを迎えます。庭一面に敷かれた白砂と朝の爽やかな空を背景に、美しい桜を愛でるひと時はいかがでしょうか

基本情報
所在地

京都市東山区高台寺下河原町526地図

アクセス

京阪「祇園四条」駅より徒歩約10分、市バス202・206・207号系統ほか「東山安井」より徒歩約7分

電話番号

075-561-9966(9:00-17:00)

URL

https://www.kodaiji.com/

時間

月曜日~日曜日 9:00-17:30(17:00受付終了)

休日

無 ※一部堂宇への入堂不可日あり

拝観料

大人600円 ※変更になる場合あり


お疲れ様でした

お疲れ様でした

高台寺の周辺には二寧坂や三年坂、八坂庚申堂、清水寺などの散策スポットが目白押し。また高台寺西側の「ねねの道」を北へと進むと円山公園や八坂神社などの祇園エリアへとたどり着きます


周辺MAP

前回までの特集