京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2026.01.22
苔玉&苔盆栽つくり
植物堂:体験では、苔玉・吊り苔玉・苔盆栽の3種類から作りたいものを選ぶことができます(写真は参考作品)
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

コンパクトで飾る場所を選ばない苔玉は、インテリアとしても人気。今回は、京都旅行の途中に立ち寄りたい、苔玉と苔盆栽の作り方を丁寧に学べる体験をご紹介します。自宅でも再現できるノウハウを教えてもらえるので、旅の思い出作りとともに、暮らしに緑を取り入れてみてはいかがでしょうか。
京都の混雑状況(2025年12月22日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
しょくぶつどう
植物堂
「植物堂」で行われる苔玉づくり体験は、会場近くの「妙蓮寺」のご住職が講師を務めます。幼い頃から植物好きだったというご住職が、苔や植物の扱い方を丁寧に教えてくれます。体験では、置き苔玉・吊り苔玉・苔盆栽の中から好みの2点を選び(※)、苔を巻き、姿を整えながら仕上げていきます。苔玉にはハイゴケ、苔盆栽には立体感のあるヤマゴケを使用。手を動かすほどに形が整い、自然と夢中になる時間を過ごせます。完成後のお世話も難しくなく、自宅で気軽に緑のある暮らしを楽しめます。また体験後は、ご住職が手ずから整えた四季折々の草花が咲く「花の寺」として知られる妙蓮寺を参拝してみてはいかがでしょうか。
※今回の記事では、置き苔玉・吊り苔玉・苔盆栽の3点を紹介します。
植物堂:レコードや植物などが並ぶ体験会場。秘密の隠れ家のような、ちょっとワクワクする空間です
植物堂:カフェの隣にある細い路地が入口。手前に小さく「植物堂」の看板が立っています
| 【苔玉つくり体験】 | |
|---|---|
| 料金 | 2,000円(税込) |
| 所要時間 | 約60分 ※所要時間は目安です |
| 定員 | 1名~4名 |
| 備考 | ※前日までの予約制 |
| 植物堂 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市上京区寺之内通大宮西入ル大猪熊町95-5地図 |
| アクセス | 地下鉄烏丸線「今出川」・「鞍馬口」駅より各徒歩約15分、市バス9・12号系統「堀川寺之内」より各徒歩約7分 |
| 電話番号 | 080-1487-6633 |
| URL | |
| 時間 | 月曜日~日曜日 10:00-20:00 |
| 休業日 | 不定休 |
| 料金 | 「苔玉つくり体験」2,000円(税込) |
体験の流れ
※当日の状況によって、流れが変更になる場合あり
解説を受ける
まずは苔についてのお話を聞きます。苔玉で使う「ハイゴケ」は地面に広がって生えるのが特徴。山際の道端などでよく見る種類です。下処理してくださっているものなので、そのまま使うことができます
解説を聞く:苔の種類や育て方などの説明
土台を整える
手袋を付けて体験スタート。苔玉の土台となる植物の根と土の部分を軽く押しながら形を整えます。硬くなっている場合もあるので、ある程度で大丈夫。写真の植物はパンジーで、どんな植物が用意されているかは当日行ってからのお楽しみです
土台を整える:植物についた土の形を丸くする
苔で包む
整えた土台に苔を付けていきます。全体を覆うように包みましょう。余った部分は手でちぎり、隙間があればそこに追加していきます。細かい部分は形を整えるときに調整することができるのでご安心を
苔で包む:土台を苔で覆っていく
黒糸を巻き付ける
苔をギュッと握り込みながら黒い糸を巻いて固定していきます。色々な角度で握っては3回ほど糸を巻きつける作業を繰り返し、全体が丸くなるよう圧縮していきます。苔が飛び出た部分や苔の隙間は、このタイミングで調整していきましょう
黒糸を巻き付ける:貼り付けた苔を圧縮しながら固定する
形を整える(苔玉完成)
糸を巻き終わったら切り取ります。真っ直ぐ立たせるために、底となる部分を机に押し付け少し平面になるようにします。この作業をすることで底面ができ、手を離しても真っ直ぐな状態になります。苔玉の場合はこれで完成です
形を整える(苔玉完成):底を作り真っ直ぐな状態にする
アルミ線を差し込む(吊り苔玉完成)
吊り苔玉にする場合は、出来上がった苔玉(写真の植物はアイビー)にアルミ線(盆栽用1.5mm)で吊り下げられるようにします。なるべく中心にアルミ線を挿しこみ、それぞれの先で輪っかを作り、底はその輪を曲げることで抜けないようになります。これで吊り苔玉の完成です
アルミ線を差し込む(吊り苔玉完成):吊り下げられるようにアルミ線を挿しこむ
器を選ぶ
次は苔盆栽を作っていきます。まずは器を選びます。苔だけでも作れますが、お店にある植物を使ったアレンジも可能。今回は茶色の器を使って、中央に南天を入れて作っていきます
器を選ぶ:器と完成イメージを決める
土と植物を入れる
まずは器に腐葉土・鹿沼土(軽石)・花壇用の土を1対1対1の割合で混ぜた土台になる土と、植物を植えます。もちろん土は用意されていますが、自分で新しく苔盆栽を作りたくなったときには、この配合を参考にしてください
土と植物を入れる:ブレンドされた土で土台を作る
苔を詰める(苔盆栽完成)
苔盆栽ではこんもりとお饅頭のような形が特徴の「ヤマゴケ」を使います。落葉樹林の根元などに生えていることが多く、苔庭などでよく見られます。器の表面に隙間ができないように、押し入れていきます。しばらくするとお互いに根を伸ばし、形はそのままに根が一体となっていくそう
苔を詰める(苔盆栽完成):「ヤマゴケ」を使って器の表面を埋める
水やりをする
苔玉完成後は、バケツなどに水をはり、ドボンと全体を浸けて水やりをします。ぷくぷくと空気が浮いてきますが、2~3分ほど浸ければ苔の中まで水が浸透します。苔盆栽は上からたっぷり水やりしてください。夏場は1日1回、冬場は3日に1回ほどの頻度でいいそう
水やりをする:苔の中まで浸透するように水に浸ける

細い路地を進んだ先に現れる、植物が並ぶ隠れ家のような空間で、初心者にも分かりやすい苔の知識を教えていただきながら、盆栽や苔玉づくりを体験しました。作業は想像以上に簡単で、家に帰ってからも楽しめるコツまで丁寧に教えていただけました。
/写真は講師の佐野充照さん(妙蓮寺住職)と
前回までの特集
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