京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2026.04.23
水にまつわるスポットでパワーチャージ
提供元:清水寺
清水寺:境内の一角に流れ続ける「音羽の瀧」は、開創の起源であり寺名の由来としても名高い瀧
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

鴨川や桂川、地下に眠る巨大な水盆。豊かな水に恵まれた京都は、その恩恵を文化の発展に活かしてきました。瑞々しい季節のはじまりに、今も清らかな流れを湛える場所を訪ね、都を潤す水に触れて心身を整える京都旅はいかがでしょうか。
京都の混雑状況(2026年3月30日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
京を潤すはじまりの水に触れる
提供元:貴船神社
貴船神社:本宮の石垣から絶えず湧き出る「御神水」に占い用紙を浮かべると文字が浮かぶ「水占みくじ」も人気
きふねじんじゃ
貴船神社
京都の奥座敷に鎮座する「貴船神社」は、全国に二千社を数える水神の総本宮です。その名は「気の生ずる根源」を意味する「氣生根(きふね)」に由来するともいわれ、古くから生命の活力を供給する地として尊ばれてきました。御所の真北に位置するこの地は「京都の水源を守る神」として、歴代朝廷からも篤く崇敬されてきた歴史があります。鴨川の源流域にあたり、貴船の地そのものが清らかな水に満ちた場所。その象徴ともいえるのが、本宮の石垣から絶えず湧き出る「御神水」です。参道をさらに奥へ進めば、和泉式部が祈りを捧げたとされる「結社」、そして静寂に包まれた「奥宮」へと続きます。京都の水源を守るこの地で、絶え間なく続く水の流れを五感全てで感じてみてください。
提供元:貴船神社
貴船神社:本宮は、元は奥宮の場所にありましたが、1055年に洪水を避け現在地へ。幾度も造替や修理を重ね、現在の社殿は2005年に基礎から一新。歴史を繋ぎつつ、清らかな佇まいを今に伝えています
提供元:貴船神社
貴船神社:水の恵みをイメージした「水まもり」をはじめ、可愛らしいお守りが並びます。水神の総本宮らしい清涼感あふれる授与品の中から、日々の暮らしに潤いを添えるお気に入りを探してみてください
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市左京区鞍馬貴船町180地図 |
| アクセス | 京都バス「貴船」より徒歩約5分 |
| 電話番号 | 075-741-2016 |
| URL | |
| 時間 | 月曜日~日曜日 6:00-20:00 ※【12/1~4/30】6:00-18:00 |
| 休日 | 年中無休 |
| 料金 | 参拝自由、「水まもり」頒価1,000円 |
湧き出る水に宿る太古からの祈り
下鴨神社:境内南側に広がる「糺の森」は、縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の原生林。また境内には「ならの小川」「瀬見の小川」「御手洗川」「泉川」の4つの小川が流れています
かもみおやじんじゃ(しもがもじんじゃ)
賀茂御祖神社(下鴨神社)
鴨川の上流、賀茂川と高野川の合流点近くに鎮座する「賀茂御祖神社(下鴨神社)」。正確な創祀は不明ですが、紀元前90年には瑞垣の修造記録が残ることから、神話の時代に近い遙か太古より祈りが捧げられてきたと考えられています。葵祭の際には「御手洗池」にて、斎王代が身を清める「御禊の儀」が執り行われます(上賀茂神社と1年交替)。この池は7月の土用になると水底から清水が湧き出る不思議な場所。その水泡をかたどったのが、門前名物「みたらし団子」のルーツといわれます。夏の例祭「御手洗祭」では、この冷たい湧水に膝まで浸して無病息災を祈る「足つけ神事」が行われ多くの参拝者で賑わいます。悠久の歴史が息づく水辺で、心身を瑞々しく潤してみませんか。
提供元:下鴨神社
下鴨神社:例年7月の土用の丑の日前後10日間に渡って行われる「御手洗祭」では、御手洗池に足を付けてお参りする「足つけ神事」に参加できます(献灯料大人500円、中学生以下志納)
提供元:下鴨神社
下鴨神社:下鴨神社はレースやちりめん生地、デニム生地などを用いたオシャレなお守りでも有名。水にちなんだものとしては、境内みたらし池の水泡を模した「水守」があり、病難除けや心身の清浄にご利益があるとされます
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市左京区下鴨泉川町59地図 |
| アクセス | 京阪「出町柳」駅より徒歩約12分、市バス4・205号系統「下鴨神社前」より徒歩すぐ |
| 電話番号 | 075-781-0010 |
| URL | |
| 時間 | 月曜日~日曜日 6:30-17:00 ※神事等により変更の場合有り |
| 休日 | 年中無休 |
| 料金 | 参拝自由 |
起源となった清水をいただき祈願する
提供元:清水寺
清水寺:三筋に分かれて落ちる「音羽の瀧」は、「金色水」「延命水」の名で尊ばれてきた霊泉
きよみずでら
清水寺
世界遺産であり、京都を代表する名所として知られる「清水寺」。その始まりは778年、奈良で修行を積んだ僧・賢心が「南の地を去れ」という夢のお告げに従い、音羽山で清らかな水が湧出する瀧を見つけたことに遡ります。賢心はこの地で老仙人・行叡居士から霊木を授かり、観音像を彫刻してこの聖域を守ることを決意。その後、鹿狩りに訪れた武人・坂上田村麻呂が賢心と出会い、その高潔な姿に感銘を受けて寺院建立を支援。瀧の清らかさにちなんで「清水寺」と名付けられました。現在も境内の奥に流れ出る「音羽の瀧」は、開創の起源であり寺名の由来となったもので、古来より「金色水」「延命水」の名で尊ばれてきた霊泉です。三筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲み、六根清浄、所願成就を祈願してみてはいかがでしょうか。
提供元:清水寺
清水寺:北法相宗の本尊・千手観音を祀る国宝の本堂。その本堂から張り出した「清水の舞台」のことわざでも知られる舞台は、1633年に再建された木造建築で、18本の束柱を釘一本使わず組み上げた「懸造り」が有名です
提供元:清水寺
清水寺:清水寺の正門となる重要文化財の「仁王門」は、1500年前後の室町時代に再建された堂々たる楼門です。左右には、邪気を払い仏法を守る「阿吽(あうん)」の仁王像が安置されています
| 基本情報 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市東山区清水1丁目294地図 |
| アクセス | 市バス202・206・207号系統ほか「五条坂」・「清水道」より各徒歩約15分 |
| 電話番号 | 075-551-1234 |
| URL | |
| 時間 | 月曜日~日曜日 6:00-18:00 ※季節により変動あり |
| 休日 | 年中無休 |
| 拝観料 | 一般500円 |
宮中ゆかりの名水「染井」が紡ぐ歴史
梨木神社:京都三名水の一つで、唯一今もなお湧き続けている「染井(そめい)」の井戸
なしのきじんじゃ
梨木神社
京都御所の東側に鎮座する梨木神社は、明治18(1885)年、藤原良房の邸宅「染殿(そめどの)」跡に創建されました。幕末の動乱期に朝廷へ尽力した三條実萬公を主祭神とし、大正4(1915)年にはその御子である実美公も合祀されています。境内には、京都三名水(醒ヶ井・県井・染井)の中で唯一、現在も枯れることなく湧き続けている「染井(そめい)」の井戸があります。かつて藤原良房の娘・明子の御所跡で、宮中の染所の水として重宝されたと伝わるこの水は、今もそのまろやかな水質を求めて多くの参拝者が訪れます。井戸の傍らには、ハート型の葉を持つご神木「愛の木」があり、木に触れながら祈ると願いが叶うといわれています。
提供元:梨木神社
梨木神社:別名「萩の宮」とも称されるほどの萩の名所としても知られ、古今を通じて和歌が詠まれてきました。夏には、秋の開花を待つ萩の若葉や青もみじが境内を鮮やかな緑で埋め尽くします
Coffee Base NASHINOKI:境内に2022年8月にオープンしたカフェでは、すべてのドリンクに名水「染井」を使用。おすすめは、水のまろやかさが際立つ水出しコーヒー。参拝後は、自家焙煎のスペシャルティコーヒーを縁側でゆったりと味わってみてください
| 梨木神社 | |
|---|---|
| 所在地 | 京都市上京区染殿町680地図 |
| アクセス | 地下鉄烏丸線「丸太町」・「今出川」駅より各徒歩約20分、市バス4・7・205号系統ほか「府立医大病院前」各徒歩約3分 |
| 電話番号 | 075-211-0885 |
| URL | |
| 時間 | 授与所 月曜日~日曜日 9:00-16:30※12:15-13:15除く |
| 休日 | 年中無休 |
| 料金 | 参拝自由 |
| Coffee Base NASHINOKI | |
|---|---|
| 電話番号 | 075-600-9393 |
| URL | |
| 営業日 | 月曜日~日曜日 10:00-17:00※変更の場合あり |
| 休業日 | 年末年始など不定休あり |
| 価格 | 「水出しコーヒー」660円(税込)、「水出しコーヒー・栗まんじゅうセット」1,030円(税込) |
前回までの特集
- 2026.04.02遊ぶ京都銘木・北山杉の箸と友禅染の箸袋作り
- 2026.03.19歩く疏水から鴨川へ。京の水辺の春さんぽ
- 2026.03.05見るステンドグラスをめぐる京都旅