季節ごとの京都

春(3月~5月)の京都の魅力を存分に味わうスポットを紹介

気候の穏やかな春先、桜を見に京都旅行を計画する人も多いのではないでしょうか。春の京都は観光客も多く訪れる人気の観光地です。観光名所から穴場まで、桜を楽しみながら、甘味も楽しめる京都の観光スポットをまとめてご紹介していきます。

春の京都の魅力

春は京都の美しい街並みがさらに穏やかに彩られる季節で、歴史的な建造物や観光名所に咲く桜の姿は本当に美しい光景です。観光客も多く訪れる春の京都は、日本人として誇らしく思えることでしょう。
ここでは、春に訪れたい京都の名所をまとめてご紹介します。気になる場所をチェックしてみてくださいね。

醍醐寺

醍醐寺は京都の伏見区にあり、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催し、桜を楽しんだ場所としても有名な世界遺産です。シダレザクラやソメイヨシノ、八重桜などおよそ1,000本の豊富な種類の桜が咲き乱れ、長い期間桜を楽しむことができます。三宝院には樹齢150年を超える立派なシダレザクラも咲いています。桜並木を歩きながら、秀吉が楽しんだ桜として見るのも一興です。

円山公園

池の周りに多くの料亭や喫茶店が並び、円山公園の中央でひときわ目立つのが、歌人・与謝野晶子が愛したと言われるシダレザクラです。現在植えられているのは昭和24年に植えられた2代目の桜です。初代は昭和22年に惜しまれつつも枯れてしまいましたが、樹齢200年余りの年月を強く咲き続けました。円山公園のシダレザクラは「祇園の夜桜」として有名で、夜にライトアップされた姿はお姫様のように品の高い美しさを見せてくれます。

南禅寺

石川五右衛門が三門の上から「絶景かな」と桜を見下ろした台詞が有名な、歌舞伎「楼門五三桐」の舞台である南禅寺の桜は絶景です。三門付近は人気スポットのため時間帯によっては混雑が予想されますが、南禅寺を訪れた際には、ぜひその「絶景」を確かめてみてください。また、参道には湯豆腐のお店が並んでおり、京都グルメも堪能できます。

高台寺

高台寺

※高台寺春のイメージ

豊臣秀吉の正妻である北政所ねねが、秀吉の菩提を弔うために創設した、慈愛に満ちたお寺です。江戸時代から桜の名所として人々を感動させてきた場所で、京都らしいしなやかな美しさを見せるシダレザクラが見どころです。夜になるとライトアップされ、臥龍池の水面に反射する景色が幻想的な美しさを演出します。

哲学の道

銀閣寺から熊野若王子神社まで約2km続く疎水沿いの道は、京都の哲学者・西田幾太郎とその愛弟子・田辺元や三木清が考え事をして散歩をしていたことから「哲学の道」と呼ばれています。桜が満開になると桜がトンネルのようになり、水面には散った桜が浮かんでいて華々しく幻想的な空間が広がります。2㎞はウォーキングにも丁度いい距離とされています。今年は料理や酒といった宴ではないお花見も良いかもしれませんね。

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嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野トロッコ列車

嵐山から亀岡を走るトロッコ列車は、ゆったりと桜を楽しみたい人におすすめです。保津川渓谷に咲く山桜のトンネルをくぐるように、7.3kmの道を25分かけてゆっくりと進んでいきます。車両は全部で5両あり、一番人気のリッチ号(5号車)は窓がないオープンな車両で、開放感のなか桜を見ることができます。散った花びらが車両内に入ってくると、嬉しい気持ちになります。

渡月橋

渡月橋

王朝貴族にも愛された嵐山の桜を、風情のある渡月橋から見ることができます。桂川の中心に架けられた全長155mの渡月橋は木造の橋で、絵に描いたような美しい景観を創り出しています。亀山上皇が、夜空の月が橋を渡っているような情景を「くまなき月の渡るに似る」と言ったことからその名がつけられました。豊かな自然に囲まれて、貴族が愛した桜を見る高貴でロマンチックなお花見ができます。

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二条城

二条城

世界文化遺産の二条城内には、早咲きから遅咲きまで約300本、50品種の桜が植えられており、ヤマザクラやソメイヨシノ、シダレザクラ、サトザクラなど、様々な桜を楽しむことができます。2017年からは毎年、桜が見頃の時期になるとプロジェクションマッピングが行われています。アーティスティックで現代的な夜桜が楽しめます。

大報恩寺

大報恩寺

地面に着いてしまうほど立派に伸びた、阿亀桜というしだれ桜が見られます。大報恩寺は千本釈迦堂とも呼ばれ、大工の棟梁の妻であったおかめが本堂建築の窮地を救ったとされる伝説が有名なお寺です。境内に置かれたおかめ像の柔らかな雰囲気を表現したような、細かな花をたくさん咲かせるしだれ桜の繊細な姿に心安らぐことでしょう。

  • 所在地:京都市上京区七本松通今出川上ル

くろ谷 金戒光明寺

くろ谷 金戒光明寺

浄土宗最初の寺と言われる金戒光明寺は、お花見としては隠れた名所です。混み具合も控えめで、境内には無料で入れるので自由にゆっくり桜を見ることができます。山門を囲む桜や石段脇に見える桜は時代劇のような雰囲気があり、日本らしい美しさを感じられます。

平野神社

平安遷都に伴い創建された平野神社は1,200年以上の長い歴史を持ち、武家からも信仰のあった神社です。平安中期に花山天皇が境内に桜を植えたことから、平野神社の神紋は桜となっています。江戸時代から「平野の夜桜」として知られており、大昔から桜の名所とされてきました。今も毎年4月10日に桜祭神幸祭が開催され、多くの人が訪れています。早咲きから遅咲きまで60種の桜が植えられているため、約1ヶ月半桜を見ることができます。

龍安寺

枯山水の石庭で有名な龍安寺では、土塀越しにシダレザクラが咲き石庭を春らしく彩ります。真っ白な石庭にピンクの桜の花びらが散ると、耽美な世界が広がります。エリザベス女王も絶賛されたという枯山水の石庭と桜のコラボは、非常に人気です。観光客が集まることも多いですが、それぞれが情緒的な枯山水の空間を感じに来ているため、静かにゆっくり景色を見ることができます。

東寺(教王護国寺)

東寺(教王護国寺)は、真言宗の総本山です。歴史的な建造物は焼失や再建を繰り返して守り継がれていますが、東寺(教王護国寺)は平安時代に創建した当時とほとんど変わらないところが見どころです。ダイレクトに歴史を感じながら、五重塔をバックに見る桜は清雅な佇まいで絵になること間違いなしです。

鴨川

広大な鴨川の河川敷には、春になると桜並木が広がります。鴨川は季節問わず京都の定番スポットとして知られている川なので、桜を見に行く場所というイメージはあまりないかもしれません。地下鉄・北大路駅付近まで行くと、八重のシダレザクラがトンネルを作っています。遅咲きの桜なので、シーズンを逃してしまった人にもおすすめです。

然花抄院

然花抄院

然花抄院では、見た目にも美しい桜のスイーツを楽しむことができます。中でもおすすめなのが「桜ノ膳」で、桜カステラや桜ゼリー、桜メレンゲなどが1つの膳になっています。五感で桜を感じることができ、春にぴったりです。
※2019年の仕様です。内容は変更になる可能性があります。

中村藤吉本店 宇治本店

中村藤吉本店 宇治本店

抹茶や玉露など、種類ごとのお茶の良さを追求した京都宇治にある中村藤吉本店。テラス席で春風を感じながら飲むお茶は、風情があって良いですね。もちろん室内も和の雰囲気を感じることができて魅力的。春限定の抹茶の和パフェや和スイーツは深い味わいでボリュームもあり、満足できる一品です。土日は並ぶこともありますが、美しい外観を写真に撮るなど待ち時間も楽しむことができます。

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京都春(3~5月)の気温 最適な服装は?

春の京都は、日中は過ごしやすい気候が続きますが、朝と夜の寒暖差が激しい傾向があります。京都の地形は盆地となっているため、日が傾く時間帯の最低気温がぐっと下がるのです。気温と雨量の統計ページによると、4月の最高気温と最低気温に10℃以上の差があることがわかります。日中は春らしい軽めの服装で問題ありませんが、数日間滞在する場合や夜に出歩く場合はカーディガンやストールなどの羽織ものが必要ですし、日によってはコートがあると安心でしょう。4月下旬から5月に差し掛かるころには汗ばむ暖かさになってきます。気候変動が大きい時期になるので天気予報をチェックし、温度調節のしやすい服装を心がけましょう。

まとめ

京都にある様々な春の観光スポットを紹介しました。京都の桜は美しい景観をさらに彩るため、より風情を感じることができるでしょう。京都旅行の際には綺麗な桜もプランにいれつつ、春色の絶景を満喫してみてください。

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※情報は2020年9月現在のものです。

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