異国情緒あふれる裏ヨコハマにある大きな窓が印象的な書店
横浜駅から電車で10分ほどの位置にある、阪東橋駅付近は黄金町や野毛と並び、ディープな魅力を放つ“裏ヨコハマ”と呼ばれるエリア。国際色豊かな横浜橋通商店街をはじめ、異国を感じられるスポットが点在している街である。今日訪れるのは、そんな横浜橋通商店街のすぐ近くにある〈本屋 象の旅〉。大きな窓が印象的な書店で、街の雰囲気とは一線を画す洗練された空間が作り上げられている。
「本が好きだったので、本に関わりたいという気持ちがありました。ブックカフェなども考えていたのですが、ちょうど新型コロナウイルスが流行してしまって…。もう一度構想を練り直す中で、全国各地の書店の話を聞くうちに背中を押されて、書店開業を決意しました」
〈本屋 象の旅〉店主の加茂和弘さん。
旅も本も人生を豊かにしてくれるもの
〈本屋 象の旅〉にラインアップされている本は、そのほとんどが新刊。シェア型本棚として開放するレジカウンター横にある棚では、古本の販売も行われている。中には、ZINEなどの個人製作の本も。
「あらゆる世代の方に本との出会いを楽しんでいただきたいという思いから、ジャンルに縛られない多彩なラインアップを意識しています。海外の文学作品を多く扱っているのも特徴的かもしれませんね。また、本棚のレイアウトも自分なりに工夫しています。装丁の美しさも本の魅力のひとつなので、書籍の表紙を見せるように並べるのも意識しているポイントです」
店名の由来となったジョゼ・サラマーゴ作の『象の旅』。各国の翻訳版はお客さまからのプレゼントなのだとか。
「アメリカ文化に精通する駒沢敏器さんが、アメリカのスモールタウンを巡り、現地の人々との交流の記録を綴った旅行記です。2000年代前半に文庫化されたあと、長らく絶版となっていましたが、小田原の独立書店『南十字』の鈴木さんが運営する風鯨社で復刊しました。
ハイウェイ開通で寂れた街の不変性や人の良さが描かれていて、一般的なアメリカのイメージとはまた異なるスモールタウンの魅力が伝わってきます。街ごとのお話しをまるで短編小説のように楽しめるので、旅の前や旅のお供におすすめです」
〈本屋 象の旅〉では著者や翻訳者のトークイベントのほか、読書会や朗読会など、本に自然に触れ合える機会も提供している。ワクワク感に溢れる小さな書店は、今日も訪れる方に新しい世界を届けている。
Text:Ayumi Otaki
Photo:Akihiro Morita
いつもと違う神奈川県観光には、横浜市の〈本屋 象の旅〉がおすすめ。
本屋 象の旅
| 所在地 | 神奈川県横浜市南区浦舟町1-1-39 |
| アクセス | 横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」より徒歩約5分 |
| URL | https://zounotabi.com/ |
| @zounotabi | |
| X(旧Twitter) | @zounotabi |
| 営業時間 | 10:30〜19:00 |
| 休業日 | 火曜、第3水曜 |
※記事中の商品・サービスに関する情報などは、記事掲載当時のものになります。詳しくは店舗・施設までお問い合わせください。