京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を遊ぶ 更新日:2022.03.10
きらめく金箔押し体験
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
京都の伝統工芸の一つ「箔押し」は、金箔を造形物に張り付け仕上げる技法。今回は箔押しを使った、美しい角皿が作れる体験をご紹介します。正方形の中で生まれる無限の模様を、金箔で表現してみて。
京都の混雑状況(2022年10月25日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
ごめいきんぱくこうげい
五明金箔工芸
東本願寺そばにある「五明金箔工芸」は仏壇仏具を中心に、京都市役所の市章やティファニーのアクセサリーなどを幅広く手掛ける箔押しの工房。4代目の五明 久さんが始めた「金箔押し体験」は、金箔本来の輝きを表現する「京の重押し」という技法を、4代目から直接指導する贅沢な教室です。「とにかく体験者全員に満足して帰ってもらうこと」を目指しているそう。体験は、シンプルコース・スタンダードコース・ハイグレードコースの3つが用意されています。世界一薄く美しい日本の金箔を使って、唯一無二の作品を仕上げてみては。
【金箔押し体験スタンダード(はんなり) コース】 ※予約制 | |
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料金 | 2,500円(税込) |
所要時間 | 約2時間 |
定員 | 2名~8名(9名以上は応相談) |
備考 | 希望日の前日13:00までにメールまたは電話にて要予約 |
五明金箔工芸 | |
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所在地 | 京都市下京区新町通正面下る平野町784地図 |
アクセス | JR「京都」駅より徒歩約10分、市バス50号系統「西洞院正面」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-371-1880 |
URL | |
営業日 | 月曜日~金曜日 【体験開始時刻】午前の部9:00-9:30・午後の部13:00-13:30 |
休業日 | 土曜日~日曜日、祝日、年末年始、お盆、春秋のお彼岸期間 |
受付&説明
京都らしい細い路地を進み、工房に着いたらまずは講師をしてくださる職人さんにご挨拶。道具の使い方や手順、金箔の扱い方などの説明を聞き、早速体験スタートです。
デザインを考える
まずはデザインを型紙に書いていきましょう。9mm幅のマスキングテープを使用して形を作っていき、テープを貼っていない部分が金色になります。型紙を事前にダウンロードして、検討した図案を持ち込むことも可能だそう。
テープを貼る
角皿は赤・黒の2種類から選ぶことができます。今回は赤色にしました。型紙に書いた通りにマスキングテープを貼っていきます。剥がす時のことを考えて、皿から少しはみ出るように貼るのがポイントですよ。
液を塗ってもらう
マスキングテープが貼れたら、職人さんに金箔を貼り付けるための液を塗ってもらいます。この液を濃いめに塗り、金箔の輝度を抑え重厚感のある仕上がりにする技法を「京の重押し」といいます。
金箔を貼る
箔箸(竹製のピンセット)で慎重に金箔を貼り付けていきます。手の脂などを付けないために、箔箸の先端を手で触れないよう注意してください。まずはつまみ方の練習と型紙の上に置く練習をして、いざ本番です。
表面を整える
金箔が貼り終わった後、表面の不要な部分を取り除くためにハケで整えてもらいます。貼ったときに少し崩れたと心配になっても大丈夫。キラキラと金粉が落ちていくと、どんどんツルッとした表面になっていきます。
テープを剥がす
表面が整ったら、マスキングテープを剥がしていきます。必ず貼り付けた順番と逆に剥がしてくださいね。型紙にマスキングテープを貼り付けた順番を書いておくと、忘れずに便利です。
整える&細かい模様を入れる
すべてのマスキングテープを剥がせたら、細・太の2種類の綿棒、竹串などで最後の調整をしていきます。ここで文字などの細かい模様を入れることも可能。満足いくまで作品と向き合える時間です。
完成
赤い角皿に、落ち着いた金色がきらめく作品が完成しました。お皿立てがセットになっているので、持ち帰ったあとはお部屋に立てて飾ってくださいね。写真のように□型にも、90度傾けて◇型に置くこともできます。
講師作品見学
店内には箔押しの器やアクセサリーなどの講師作品があります。写真はウサギや桜などの図案が可愛らしい箔押しのペンダント(各17,600円~)。紐の部分は京の組紐(小田巻き)で、軽いので長時間つけていても大丈夫です。
金箔に触れるという貴重な機会に緊張していましたが、五明さんが明るく場を盛り上げてくださったのでとても楽しい時間になりました。デザインを事前に考えられるので、京都好きな友人への贈り物を作るために、また訪れたいと思います。/写真は「五明金箔工芸」の五明 久さんと
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