京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を見る 更新日:2024.04.18
かわいいお守りを授かりに。京都ご利益めぐり
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
「お守り」とは人の願いを形にした縁起物のことで、その歴史は諸説あると言われていますが、一説によると縄文時代まで遡ることができると言われます。今回は京都でいただける、心温まるかわいらしい個性あるお守りを厳選してご紹介します。さまざまな願いを込めたお守りから、自分にピッタリなものを見つけてみませんか。
京都の混雑状況(2024年3月28日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
歴史を紡ぐ清艶優美なお守りに願いを込めて
かもみおやじんじゃ(しもがもじんじゃ)
賀茂御祖神社(下鴨神社)
紀元前90年に神社修造の記録が残されている、京都を代表する古社「賀茂御祖神社」(通称・下鴨神社)。広大な境内には縄文時代からの原生林「糺の森」を有し、鏡絵馬で知られる「河合神社」や縁結びの「相生社」など女性から信仰を集める摂末社など見どころは尽きません。
こちらで授与されるお守りには、京都のアパレルメーカーとコラボレーションした「レース守」や、ちりめん生地で作られた同じ柄が2つとない「媛守(ひめまもり)」など女性人気の高いお守りが数多くあります。また2023年11月から授与が開始された刺繍の季節限定のお守り「四季守」は、人気のあまり準備待ち状態が続くことも。5月は葵祭にちなみ、「葵」がモチーフのお守りの授与が予定されていますので、手に入れたい方はぜひお早目に参拝ください。
基本情報 | |
---|---|
所在地 | 京都市左京区下鴨泉川町59地図 |
アクセス | 京阪「出町柳」駅より徒歩約12分、市バス4・205号系統「下鴨神社前」より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-781-0010 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 6:00-17:00 ※神事等により変更の場合有り |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 境内無料 |
無病と平癒を願うぬくもりある動物のお守り
いなばどう びょうどうじ
因幡堂 平等寺
古来より病気・がん封じの薬師如来として多くの信仰を集める「因幡堂 平等寺」は長保5(1003)年に創建されました。中納言・橘行平が因幡国(現在の鳥取県東部)からの帰路に急病に見舞われ、平癒を神仏に祈ったところ、お告げを受け海底にあった薬師如来像を引き上げその地に祀りました。京都に戻ると邸宅にその薬師如来像が訪ねてきたそう。そこで私邸を改築してお堂を建てたのがはじまりと伝わります。人気の動物のお守りは、小児病棟の医者から相談を受けた住職が、子どもたちのためにと作ったことがきっかけ。2022年2月2日より授与が始まった6匹の猫が描かれた「六猫(無病)守り」や、「イヌ(病気がゐぬ)守り」など、ネーミングもユニークで心がほっこり癒されるものばかりです。
基本情報 | |
---|---|
所在地 | 京都市下京区因幡堂町728地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線「四条」駅・「五条」駅、阪急「烏丸」駅より各徒歩約5分 |
電話番号 | 075-351-7724 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 開門時間:6:00-17:00(ご祈祷・納経などの対応は9:00-16:00) |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 境内無料 |
髪にまつわる神様を祀るめずらしい神社
きょうとさが みかみじんじゃ
京都嵯峨 御髪神社
嵐山・竹林の小径を抜けた先にある「御髪神社」は、髪や美容に関わる神社です。髪の悩みを持つ人や、理容・美容関係者などから信仰を集めています。本殿には髪結師の初祖と言われる「藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)」が祀られています。鎌倉時代に宮中で宝刀が紛失した際に宝物守護を務めていた父・藤原基晴とともに捜索に旅立ち、諸国行脚中の生計を助けるため三男の政之が始めたのが「髪結」で、政之は「理容業の祖」と言われています。同社を訪れた際には、写真の「御櫛守り」や透明な袋の中に櫛が入った「福髪守り」、美容師などのプロを目指す人に人気の「匠守り」など髪にまつわる個性的なお守りをぜひ手にしてみてください。
基本情報 | |
---|---|
所在地 | 京都市右京区嵯峨小倉山田渕山町10地図 |
アクセス | JR山陰本線「嵯峨嵐山」駅より徒歩約20分、嵐電「嵐山」駅より徒歩約10分 |
電話番号 | 075-882-9771 |
時間 | 月曜日~日曜日 9:30-16:00 |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 境内無料 |
花開く京の中心地で羽ばたくお守り
しうんざんちょうほうじ(ろっかくどう)
紫雲山頂法寺(六角堂)
華道家元池坊が代々住職を務める六角堂(頂法寺)は、聖徳太子によって用明天皇2(587)年に創建されたと伝わります。「縁結びの柳」と呼ばれる本堂前の柳の木には、嵯峨天皇の夢枕に六角堂の如意輪観音が現れお告げを受け、柳の下で妃に出会ったという逸話が残っており、縁結びの地としても知られるようになりました。また境内に幸運のシンボル「鳩」がたくさん集まることから、納経所では願いを書いて素焼きの鳩に納めて奉納する「一願成就」など、鳩をモチーフにしたお守りやおみくじなども揃います。写真右の「鳩みくじ」は春にはピンク、秋冬にはゴールドと期間限定カラーも登場。いけばな発祥の地・六角堂で、春に花咲く新しい出会いを祈願してみてはいかがでしょうか。
基本情報 | |
---|---|
所在地 | 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅より徒歩約3分、市バス65系統「烏丸三条」より徒歩約1分 |
電話番号 | 075-221-2686 |
URL | |
時間 | 月曜日~日曜日 6:00-17:00(納経時間 8:30-17:00) |
休日 | 年中無休 |
拝観料 | 境内無料 |
前回までの特集
- 2024.04.04食べる春観光のお供にたまごサンド
- 2024.03.21歩く花咲く春の白川沿い散歩
- 2024.03.07遊ぶ起き上がり小法師づくり体験