京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

新緑のあざやかな大原エリアへ

宝泉院:鴨居・柱が額縁となるよう設計された額縁庭園とも呼ばれる「盤桓園」の絵画のような景色

提供元:宝泉院

宝泉院:鴨居・柱が額縁となるよう設計された額縁庭園とも呼ばれる「盤桓園」の絵画のような景色

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

比叡山の西のふもとにある大原エリアは、田園風景が残る自然豊かな山里。夏には里を縦断する高野川沿いを草木のあざやかな新緑が包み、夕暮れにはホタルが舞うことも。瑞々しい草花に囲まれて過ごす大原で、のんびり京都旅はいかがでしょうか。

京都の混雑状況(2024年4月26日現在) ★★★★☆例年よりも混雑しています。 ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。

京都バス「大原」からスタートです!

京都バス「大原」へのアクセス:地下鉄烏丸線「国際会館」駅より京都バスで約22分
モデルコースの所要時間:3時間30

ルート

京都バス「大原」からスタート!

徒歩約12分(約650m)

1

「三千院」

徒歩約4分(約230m)

2

「宝泉院」

徒歩約9分(約500m)

3

「志野 松門」

徒歩約17分(約1100m)

4

「大原山荘 足湯カフェ」

緑の絨毯に心癒されるひととき

三千院:客殿から臨む「聚碧園」は、江戸時代の茶人・金森宗和によって修築された池泉観賞式庭園

提供元:三千院

三千院:客殿から臨む「聚碧園」は、江戸時代の茶人・金森宗和によって修築された池泉観賞式庭園

さんぜんいん

三千院

延暦年間(782-806)に天台宗の開祖・最澄が比叡山東塔南谷の山梨の大木の下にお堂を構えたことがルーツとされる「三千院」。最雲法親王の入室により、平安後期以降は皇族ゆかりの宮門跡となりました。何度か移転を繰り返し、明治維新の後に現在の場所に。以来、大原の地でその歴史を繋いでいます。大正元(1912)年に補修された客殿からは、江戸時代の茶人・金森宗和によって修築された池泉観賞式庭園「聚碧園」を観賞することができます。また、三千院の最も重要な法要である御懴法講(おせんぼうこう)のために建てられた宸殿前には、池泉回遊式庭園「有清園」があり、どちらの庭園も、夏には美しい苔と新緑が瑞々しい輝きを感じさせてくれます。

三千院:三千院の歴史の源とも言える「往生極楽院」と宸殿の間にある「有清園」は、苔むす庭としても知られています。往生極楽院南側には、石彫刻家・杉村孝作の「わらべ地蔵」たちが、穏やかな表情で庭と一体となり苔むし佇んでいます

提供元:三千院(杉村孝作) 

三千院:三千院の歴史の源とも言える「往生極楽院」と宸殿の間にある「有清園」は、苔むす庭としても知られています。往生極楽院南側には、石彫刻家・杉村孝作の「わらべ地蔵」たちが、穏やかな表情で庭と一体となり苔むし佇んでいます

三千院:金色不動堂手前では、数千株のあじさいが植えられています。6月中旬から小あじさいから咲き始め、希少な星あじさい(七段花)・山あじさい・額あじさいなどが順に咲き継ぎ、7月に入っても楽しむことができます

提供元:三千院

三千院:金色不動堂手前では、数千株のあじさいが植えられています。6月中旬から小あじさいから咲き始め、希少な星あじさい(七段花)・山あじさい・額あじさいなどが順に咲き継ぎ、7月に入っても楽しむことができます

基本情報
所在地

京都市左京区大原来迎院町540地図

アクセス

京都バス「大原」より徒歩約12分

電話番号

075-744-2531

URL

http://www.sanzenin.or.jp/

時間

月曜日~日曜日 9:00-17:00 (11月 8:30-17:00、12月~2月 9:00-16:30)

休日

年中無休

拝観料

一般 700円


次の
見所
「宝泉院」まで徒歩約4分(約230m)
「宝泉院」まで徒歩約4分(約230m)

三千院参道をさらに北へ進むと、大原エリアで最古の寺院「勝林院」があります。日本音楽の源といわれる天台声明(しょうみょう)の発祥の地といわれています


立ち去りがたい静寂の空間で満ち足りる

宝泉院:鴨居・柱が額縁となるよう設計された額縁庭園「盤桓園」が静かに出迎えてくれる

提供元:宝泉院

宝泉院:鴨居・柱が額縁となるよう設計された額縁庭園「盤桓園」が静かに出迎えてくれる

ほうせんいん

宝泉院

平安末期、約800年前に「宝泉院」は勝林院の僧坊として創建されました。現在の建物は、様式などから江戸時代中期に建てられたものとされます。門をくぐり境内に入るとまず左手に現れるのが「鶴亀蓬莱庭園」。夏には朝咲き夜には散ってしまうナツツバキが楽しめます。客殿では、鴨居・柱が額縁となるよう設計された額縁庭園とも呼ばれる「盤桓園(ばんかんえん)」が静かに出迎えてくれます。南側には樹齢700年の「五葉の松」、西側には竹林から見える大原の里や山々。まるで絵画のような美しさと時折そよぐ涼やかな風が、非日常な空間を演出しています。お抹茶と菓子をいただきながら、自然に溶け込む穏やかな時間を過ごしてみませんか。

宝泉院:平成17(2005)年3月に境内南側の低地に新しく誕生した「宝楽園」は、石や樹木が配置され神仏の世界が表現された庭。庭園内を自由に散策しながら様々な角度で観賞することができます

提供元:宝泉院

宝泉院:平成17(2005)年3月に境内南側の低地に新しく誕生した「宝楽園」は、石や樹木が配置され神仏の世界が表現された庭。庭園内を自由に散策しながら様々な角度で観賞することができます

宝泉院:囲炉裏の部屋の手前に置かれた「石盤」は、サヌカイトといわれる美しい音が出る石で作られた楽器。声明の大家であった明治時代の住職・深達僧正が音律を調べるために使われていたもので、直接見ることができます

提供元:宝泉院

宝泉院:囲炉裏の部屋の手前に置かれた「石盤」は、サヌカイトといわれる美しい音が出る石で作られた楽器。声明の大家であった明治時代の住職・深達僧正が音律を調べるために使われていたもので、直接見ることができます

基本情報
所在地

京都市左京区大原勝林院町187番地地図

アクセス

京都バス「大原」より徒歩約10分

電話番号

075-744-2409

URL

http://www.hosenin.net/

時間

月曜日~日曜日 9:00-17:00 ※受付終了16:30、閉門17:00

休日

1月3日のみ要問合

拝観料

大人900円(茶菓付)


次の
見所
「志野 松門」まで徒歩約9分(約500m)
「志野 松門」まで徒歩約9分(約500m)

民家や畑が広がる山里の道を進み、参道に戻ります。三千院へ向かう参道には、京都・大原伝統の「志ば漬」が名物の漬物店や土産物店、茶店などが立ち並んでいます


新鮮な野菜たっぷりの満足ランチ

志野 松門:8種類以上の日替わりおばんざいとサラダ・ご飯・お味噌汁がセットになった「八菜らんち」

志野 松門:8種類以上の日替わりおばんざいとサラダ・ご飯・お味噌汁がセットになった「八菜らんち」

しの しょうもん

志野 松門

ポン酢とドレッシングの専門店「志野」が手掛けるレストラン「志野 松門」では、洛北の旬の野菜を存分に味わうことができます。一番人気の「八菜らんち」は、8種類以上の日替わりおばんざいに加え、志野の「ゆずと白味噌ドレッシング」がかかったサラダに、ご飯、お味噌汁がセットになったボリューム満点のメニュー。メインが野菜なので、お腹いっぱい食べてもヘルシーなのが嬉しいポイントです。お肉が食べたい方は「牛肉の蒸し焼き丼」や「おばんざいととんかつ」もおすすめ。とんかつには、志野の「ぴり辛のごまだれ」が使われています。「八菜らんち」はランチタイムを過ぎると売り切れることがあるので、早めに来店するか事前予約をおすすめします。

志野 松門:大原郷土資料館だった築150年の古民家を改装したお店で、店内は黒を基調とした落ち着いた雰囲気。店名の由来になった立派な松と門が出迎えてくれます

志野 松門:大原郷土資料館だった築150年の古民家を改装したお店で、店内は黒を基調とした落ち着いた雰囲気。店名の由来になった立派な松と門が出迎えてくれます

志野 松門:「ぽん酢とドレッシングの専門店 志野」の直営店が隣接しています。気になる商品はぜひ味見をしてみてください。季節限定商品などもあり、お土産にもピッタリです

志野 松門:「ぽん酢とドレッシングの専門店 志野」の直営店が隣接しています。気になる商品はぜひ味見をしてみてください。季節限定商品などもあり、お土産にもピッタリです

基本情報
所在地

京都市左京区大原勝林院町109地図

アクセス

京都バス「大原」より徒歩約3分

電話番号

075-744-3304

URL

https://sino-shoumon.com/

時間

月曜日~日曜日 10:30-17:00 (LO 16:30)

休日

年中無休

料金

「八菜らんち」2,310円(税込)


次の
見所
「大原山荘 足湯カフェ」まで徒歩約17分(約1100m)
「大原山荘 足湯カフェ」まで徒歩約17分(約1100m)

落合の滝(おちあいのたき)は、焼杉谷川と西田谷川が合流する地点にある滝で、建礼門院の御歌「ころころと小石流るる谷川の かじかなくなる落合の滝」で知られています


自然の中でのんびり足湯につかって温まる

大原山荘 足湯カフェ:弱アルカリ性で26℃とぬるめの源泉を38~40℃ほどに沸かした温泉につかれる足湯

大原山荘 足湯カフェ:弱アルカリ性で26℃とぬるめの源泉を38~40℃ほどに沸かした温泉につかれる足湯

おおはらさんそう あしゆかふぇ

大原山荘 足湯カフェ

大原・寂光院のすぐそばには温泉が湧き出る場所があります。その温泉に気軽に入れるのが「大原山荘 足湯カフェ」。弱アルカリ性で26℃とぬるめの源泉を、38~40℃ほどに沸かした温泉につかれる足湯は、歩くことの多い大原散策の休憩処として最高の場所。10~20分浸かるだけで血流がよくなり、お風呂に入浴した時と同じ効果が得られるそうです。ワンドリンクとタオルがセットになっているので、手ぶらでも安心。開放的な空間なので、暑い季節で川が流れる水音が聞こえてきて不思議と涼しげな気分に。隣接する「大原山荘」では宿泊もできるので、ゆったり大原を満喫したい方におすすめ。土日祝限定で予約をすれば食事とセットになった日帰り入浴も可能です。

大原山荘 足湯カフェ:セットのドリンクでは「自家製しそジュース」が一番人気。さっぱりとした飲みやすい仕上がりになっています。他にはコーヒーなどが用意されています

大原山荘 足湯カフェ:セットのドリンクでは「自家製しそジュース」が一番人気。さっぱりとした飲みやすい仕上がりになっています。他にはコーヒーなどが用意されています

大原山荘 足湯カフェ:足湯カフェは土日祝のみのオープンです。併設された陶器ショップでは、清水焼等の食器や花器等が販売されています

大原山荘 足湯カフェ:足湯カフェは土日祝のみのオープンです。併設された陶器ショップでは、清水焼等の食器や花器等が販売されています

基本情報
所在地

京都市左京区大原草生町17地図

アクセス

京都バス「大原」より徒歩約14分

電話番号

075-744-2227

URL

https://www.ohara-sansou.com/cafe/

時間

土曜日~日曜日、祝日 10:30-17:00(LO 16:30)

休日

月曜日~金曜日

料金

「(自家製しそジュースなど)ドリンク」 990円(税込) ※ワンドリンク制(タオル付・1回40分間まで)


お疲れ様でした

お疲れ様でした

大原山荘のすぐ隣には、聖徳太子が推古2年(594年)に建立した天台宗の尼寺「寂光院」があります。大原散策の最後にぜひ訪れてみてください


周辺MAP

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