京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」
京都を食べる 更新日:2024.08.08
ひんやりプルプル涼スイーツ
※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
ジメジメとした気候が続く蒸し暑い季節に食べたくなる、プルンとした食感の冷たい甘味。キラキラと輝く爽やかな見た目からも涼しさを感じます。今回はそんなプルプル涼スイーツを定番から華やかな新作まで紹介します。
京都の混雑状況(2024年6月27日現在) ※現地取材スタッフの主観に基づく取材時の混雑状況です。
ハレの日の匂い立つ麗しい甘味
提供元:麓寿庵
ろくじゅあん
麓寿庵
2023年3月にオープンした「麓寿庵」は、南禅寺法堂の「雲龍図」で知られる日本画家・今尾景年が大正3年(1914)に建てた旧邸宅の1階にあります。こちらでオープン当初から話題のメニューは、エディブルフラワーがあしらわれた優美なわらびもち「華わらび」。見た目にも涼やかな透明感のあるわらびもちはツルンとした食感が特徴で、自家製の黒蜜と国産きな粉が添えられています。築100年を超える静かな京町家で、美しい華をいただく贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。また、邸宅内をガイドしてもらえる嬉しいサービスも。食後には用意された番傘などを使って、お庭で撮影をすることもできますよ。
提供元:麓寿庵
提供元:麓寿庵
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区六角通新町西入西六角町101番地地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅より徒歩約8分 |
電話番号 | 075-746-5927 |
URL | |
営業日 | 月曜日~金曜日 11:00-20:00(19:00LO) |
休業日 | 不定休 |
お品書き(一例) | 「華わらび」1,550円(税込)、「華わらび抹茶付き」 1,950円(税込) |
煌めく五色が彩る豪奢な時間
きっさ そわれ
喫茶 ソワレ
昭和23(1948)年創業の「喫茶ソワレ」は、繫華街にありながら、一歩中に入ると青い光が織りなす別世界のような空間に包まれます。創業時から変わらない青色の照明とBGMのない静かな店内は、まさに店名の「ソワレ=夜会、素敵な夜」のようです。店内に飾られた絵画は全て直筆で、現在コースターなどに作品が使われている洋画家・東郷青児は、同氏が手がけた作品の一つである「夜会の女」が飾られた1階の席をよく利用していたそう。一番の人気メニューは神戸の地サイダーを使用した「ゼリーポンチ」。2代目オーナーの妻・元木成子さんが、当時男性が集う場所だった喫茶店で、若い女性が楽しめるようにと1975年に考案したものです。贅を凝らした幻想的な世界をゆったり味わってみてはいかがでしょうか。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区西木屋町通四条上る真町95地図 |
アクセス | 阪急「京都河原町」駅より徒歩約1分、市バス17・201・207号系統ほか「四条河原町」より徒歩約2分 |
電話番号 | 075-221-0351 |
URL | |
営業日 | 火曜日~金曜日 13:00-19:00(18:00LO) |
休業日 | 月曜日 |
お品書き(一例) | 「ゼリーポンチ」750円(税込) |
素材と職人技の融合が生むハーモニー
かんみどころ つぎがせ
甘味処 月ヶ瀬
昭和元(1926)年創業の京菓子司をルーツにもつ、甘味処「月ヶ瀬」。店の一角で京菓子の材料を使ったあんみつを提供し始めたところ評判となり、「あんみつの月ヶ瀬」として知られるようになりました。その味は一子相伝で受け継がれていて、あんみつに使われる餡や蜜を作れるのは1人だけなのだそう。最高級の糸寒天を使った寒天は、天然の素材ならではの柔らかくもプルンとした食感。そして、メニューにあわせて炊き分けられる餡と、厳選された黒砂糖を使った黒蜜、もちもちの求肥に白玉。その全てが絶妙な調和を生み出しています。夏季にオススメの「あんみつ氷」をはじめ、店名の由来である奈良・月ヶ瀬産の梅を使った「梅氷」などのかき氷メニューも豊富。かき氷とあんみつのミニサイズセットもあります。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町675 アーバンライフフォルムズ烏丸御池103地図 |
アクセス | 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅より徒歩約4分 |
電話番号 | 075-212-1959 |
URL | |
営業日 | 月曜日~火曜日、金曜日~日曜日. 12:00-18:00(17:30LO) 休業日:水曜日・木曜日(祝日の場合は翌日) |
休業日 | 水曜日・木曜日(祝日の場合は翌日) |
お品書き(一例) | 「月ヶ瀬抹茶あんみつ」1,250円(税込) |
丹精が生み出す旨味が繋ぐ一期一会
なかむらとうきちしじょうてん
中村藤吉四条店
2023年10月に宇治の老舗茶商「中村藤吉」が手掛けるカフェの新店となる四条店がオープン。手摘みの玉露を使ったパフェや「お茶のようなホットケーキ」など、ほとんどのメニューが四条店限定仕様。中でも寒天の中に手摘みのてん茶を閉じ込めた「ヒカリノあんみつ」は、てん茶を育てる際の覆いの下にほのかに差し込む光、お湯を注いだ時の茶葉の輝き、店内の大きな窓が取り込む太陽光をイメージした夏にピッタリなメニューです。本店等でおなじみのウェルカム日本茶サービスは四条店でも変わらず楽しめるなど、古きを守り新しきを創る「中村藤吉」らしさが堪能できます。カフェタイム以外は並ばずに入れることもあるので、ぜひ日本茶の香りに包まれて癒しのひと時を過ごしてください。
基本情報 | |
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所在地 | 京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]3F地図 |
アクセス | 阪急「京都河原町」駅直結、市バス17・201・207号系統ほか「四条河原町」より徒歩すぐ |
電話番号 | 075-606-5100 |
URL | |
営業日 | 月曜日~日曜日 銘茶売場10:00-20:00、カフェ10:00-20:00(19:00LO) |
休業日 | 不定休(京都髙島屋S.C.[T8]に準ずる) |
お品書き(一例) | 「ヒカリノあんみつ」1,500円(税込)、「ビスカン[紅]」3500円(税込) |
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